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「竹内文書」の真相(70)

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(70)イエス・キリストの天岩戸開き

 天岩戸開き神話に隠されたイエス・キリストを解き明かすにあたって、まずは八咫鏡に注目してほしい。

 八咫鏡に移ったのは天照大神自身である。それを見て天照大神は一瞬、驚く。自分だとは気づかなかった。何かが違ったのだ。鏡像は左右が反転しているが、ここにカッバーラのトリックがある。

 反転したのは性別である。鏡の天照大神は女神ではなく、男神だったのである。

 古史古伝の一つ、「秀真伝(ほつまつたえ)」では天照大神が男神として描かれている。

 男神の天照大神が映っている八咫鏡は真賢木に吊るされた。八咫鏡は天照大神の分身である。

 よって、天照大神本人が真賢木にかけられたことを意味する。

 木にかけられて死んだ神とは、イエス・キリストである。

 「新約聖書」には、イエスは木にかけられて殺されたという一節がある。十字架は木で作られていた。真賢木にかけられた天照大神とは十字架に磔になったイエス・キリストを意味している。

 イエスが十字架にかけられたとき、昼の12時から3時まで地上が暗くなり、その後イエス復活とともに死んだ人間が甦って墓から出てきた。天照大神が天岩屋に籠るとあたりは暗闇に包まれ、魑魅魍魎が出てきた話は、これがもとになっている。

 天照大神という太陽を呼ぶため、夜明けを告げる常世の長鳴鶏が天岩屋の前に連れてこられたが、これはペテロの鶏である。

 ペテロは主人を裏切った。女中に問われると、イエスを知らないと嘘をついた。

 このことはイエスがあらかじめ預言しており、成就した暁には鶏が鳴くであろうと語っていた。

 預言通り、ペテロは3度嘘をついたとき、近くで鶏が鳴いた。

 天岩戸開き神話では、鍵となる神々が何人か登場する。

 一人は裸踊りをした天鈿女命である。セクシャリティをアピールした女性として、イエスの周りにマグダラのマリアがいた。

 彼女は元娼婦だったともいわれている。復活したイエスに最初に会ったのはマグダラのマリアである。イエスに最も近い女性で、一説に妻だったのではないかともいう。天岩屋に籠る天照大神に声をかけたのは唯一、天鈿女命だけであった。彼女はマグダラのマリアだったのである。

 イエスが墓に葬られて3日目、突如、大きな地震が起こり、天から白く輝く天使が降臨する。

 天使は墓の石扉を開き、それを転がして上に座った。

 恐怖する人たちに向かって、天使はイエスが復活したことを告げた。天手力雄神である。思い天岩戸を一人で開いた天手力雄神は、天から降ってきた天使のことなのだ。

 天岩戸の前で八咫鏡を持っていた天児屋命と太玉命もまた天使である。

 天児屋命と太玉命は天照大神は天岩屋から出てきたとき、その入り口に注連縄を張った。天岩戸が開かれて、天岩屋の中に入ったのは、天児屋命と太玉命」の二人だけである。

 イエスが復活したとき、墓の中は空だった。すでに遺体はなかった。玄室に敗退を包んでいた聖骸布と頭を覆っていた亜麻布が置かれており、それぞれの近くに、二人の若者が座っていた。白く輝く衣を着た天使である。天児屋命と太玉命は、彼ら二人の天使を象徴しているのである。


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