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「竹内文書」の真相(63)

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(63)真契約の聖櫃アークとイエス・キリスト降臨

 一連の物語は神話である。この通りの事件があったわけではない。神武東征神話には、畿内には物部王国としての邪馬台国、特に海部氏の投馬国との併合した大邪馬台国があり、そこへ朝鮮半島から渡来してきた騎馬民族と秦氏の連合勢力が攻め込んできた。最終的に、両軍は互いの契約の聖櫃アークを提示し、それぞれの贖いの蓋と本体の箱を合体させ、本来の真契約の聖櫃アークを復元した。

 鶴と亀が合体したとき、そこに現れるのは「梟(ふくろう)」である。鶴は千年、亀は万年というように、長寿の縁起物の象徴とされるが、ネタ元は古代インドの叙事詩「マハーバーラタ」で、そこには齢百年の梟が登場する。これが金鵄として描かれているのだ。「金鵄」は金色に輝く「鵄(とび)」のことだが、これは「鳶(とび)」のほか「梟」という意味もあるのだ。いわば、真契約の聖櫃アークは梟と言ってよい。

 また、梟はアイヌにとって天神オキクルミカムイの象徴である。神武天皇の弓矢に金鵄が止まったということは、ここにオキクルミカムイ=イエス・キリストが降臨したことを意味している。表契約の聖櫃アークと裏契約の聖櫃アークが合体し、真契約の聖櫃アークとなった時、そこに絶対神ヤハウェが顕現した。稲妻が走り、天空から降臨してきたのは、受肉した絶対神ヤハウェ、すなわちイエス・キリストだったのだ。

 ユダヤ教徒だった物部氏及び海部氏たちは、おそらく度肝を抜かれたことだろう。自らが信仰する絶対神ヤハウェが人間の姿をしたイエス・キリストだったのだ。東日本にいたアイヌの人々も、オキクルミカムイが現れたことで卒倒したに違いない。イエス・キリストが騎馬民族の大王と秦氏たちの王権を認めることで、全ては決着し、ここに大和朝廷が開かれることとなるのだ。

 秦始皇帝によって、大陸で別々に分けられた契約の聖櫃アークは、無事、日本において合体することができた。絶対神ヤハウェが顕現し、イエス・キリストが降臨したものの、やはり契約の聖櫃アークは危険である。大和朝廷を開くにあたって、初代・神武天皇は天神を祀った。これは騎馬民族の大王がイスラエル人の預言者として、イエス・キリストと新たなる契約を結んだことを意味している。

 だが、真契約の聖櫃アークは危険である。大和朝廷が開かれて以降、表裏一体となった契約の聖櫃アークは皇居に安置され、天皇と「同床共殿」にあった。記紀では契約の聖櫃アークのことを十戒石板を象徴に、八咫鏡という言葉で描かれているが、やはり威力はすさまじかった。神威を恐れた第10代・崇神天皇は八咫鏡を皇居から外へ出し、皇女「豊鍬入姫命」に命じて、笠縫邑に祀らせた。

 本来、契約の聖櫃アークは移動式の神殿である。モーセの時代には幕屋に祀られ、荒れ野を彷徨っていた。各地を移動することが神威を和らげる方法なのか? それとも、同じところにいると、やはり災いをもたらしてしまうのか?

 いずれにせよ、一か所にとどまることはできず、しばらくして八咫鏡は笠縫邑から丹後へと移される。それが籠神社である。籠神社には契約の聖櫃アークが置かれ、後に雄略天皇の時代、皇居に祀られていたマナの壺が移されてくる。

 こうして各地を転々として祀られた八咫鏡であるが、第11代・垂仁天皇の時代、豊鍬入姫命に代わって、倭姫命が任務を継承。最終的に伊勢に落ち着き、ここに伊勢神宮が建立される。八咫鏡は伊勢神宮の内宮正殿に「御船代」に入れられて、丁重に祀られている。八咫鏡が入った「御船代」とは「代」とあるように代用品である。本物は「御船」といい、契約の聖櫃アークのことである。御船=契約の聖櫃アークは伊勢神宮の内宮地下殿に今も安置されている。ただし、激しい神威をなだめるため、今も20年に一度、お隣の敷地に遷座する。これが「式年遷宮」である。

 豊鍬入姫命及び倭姫命は、ともに皇女にして巫女である「斎王」だ。旅すがら八咫鏡を祀るにあたって、彼女らは「御杖代」と呼ばれた。杖は旅の象徴であるが、同時にこれはアロンの杖を暗示している。日本の三種の神器でいうアロンの杖は草薙剣である。草薙剣は第12代・景行天皇の皇子、日本武尊が手にしていたことで知られるが、授けたのは叔母の倭姫命である。倭姫命はアロンの杖を日本武尊に託し、これが後に熱田神宮へと奉納される。

 こうして、現在、伊勢神宮の内宮には「八咫鏡=モーセの十戒石板」及び「契約の聖櫃アーク」、外宮には「ヤサカニノ勾玉=マナの壺」及び代用として作られた贖いの蓋と本体の箱からなる「契約の聖櫃アークの形代」、そして熱田神宮には「草薙剣=アロンの杖」が祀られている。


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