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「竹内文書」の真相(25)

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(25)超大陸パンゲア 

 地球全土が水没することなどありうるのか?

 現在、南極や北極、更には大陸等にある氷河がすべて溶けたとしても、世界の陸地が水没しないことは計算上分かっている。

 直感的に、標高8000mを超えるヒマラヤ山脈が海面下になることなどありえない。

 だが、ノアの大洪水以前の地球が今よりも小さかったとしたら、どうだろうか?

 現代地球科学では「プレートテクトニクス理論」をもって構造地質を説明する。

 ごく大雑把に言えば、地球の表面は複数の硬いプレートに覆われており、それがマントル対流によって移動して、大陸移動や山脈、海溝などが形成されるという。

 金科玉条のように掲げられるプレートテクトニクス理論であるが、最先端の研究では、数多くの矛盾が指摘されており、現在はマントル運動を含めた「プレームテクトニクス理論」が提唱されている。

 それでも解決できない謎がある。海溝と海嶺の長さである。

 一般にプレートは海嶺で生まれ、海溝で地中に潜ることで消える。

 本来なら、生成と消滅はプラスマイナス・ゼロとなるところだが、そうではない。

 圧倒的に海嶺が長い。プレートが生成過剰なのだ。

 地球の表面積は限られているので、明らかにおかしい。

 この矛盾を解決する方法は一つある。

 実は表面積が拡大したのだ。

 もっと言えば、地球の体積が膨張したと考えればよい。

 これを「地球膨張論→アースエキスパンディング理論」と言う。

 日本で研究している大学は皆無に等しいが、海外では現在、非常に注目されている最新理論である。

 もし仮にノアの大洪水以前、地球が一回り小さかったとすれば、どうだろう? 

 しかも、恐竜が生きていた時代に地球には、大陸が一つしかなかった。

 そう、「超大陸パンゲア」である。

 地質学的に、超大陸パンゲアにはヒマラヤのような高い山脈はなかったことが分かっている。

 今、地球上の氷が融解すれば、超大陸パンゲアは見事に水没するだろう。

 これに関して「竹内文書」には興味深い記述がある。

「万国の底を地美(地味)と言う言。この時に初めて地美と国名を名付ける。国の万国名を付ける大根元なり。造化美乃長官、天職主天柱主大神と、相合結縁婚媾ましつ男女二神、相合す所を淡海根と言う国名に付ける」(「神代の万国史」第1編5章 天神第5代)

 人類最初の男女二人と言えば、、これは「旧約聖書」におけるアダムとエバのことである。

 「八咫烏秘記」では「闢父」と「闢母」と表記する。天地開闢に関わった人類の始祖と言う意味だ。「古事記」や「日本書紀」でいえば、イザナギ命とイザナミ命に相当する。

 彼らが最初に住んだ地は「地美」と言い、結婚した場所を「淡海根」と命名したとある。

 「淡海根」とは琵琶湖の別名にもなっているように湖、もしくは海のことである。「根」とは岬のことを意味し、併せて海よ陸地を表現している。

 海と陸地は、それぞれ一つしかない。「旧約聖書」において絶対神は地球を創造した際、こう述べている。

「神は言われた。天の下の水は一つに集まれ。乾いたところが現れよ」(「創世記」第1章9節)

 地球の表面で水を一か所に集めれば、運河などのような構造をしない限り、残る陸地の部分も一つになる。これが超大陸パンゲアである。

 「竹内文書」は「淡海根」という表現をもって、超大陸パンゲア及び超太洋パンサラサを暗示していたのである。


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