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世界皇帝の死(15)

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(15)アメリカ離れで石油・ドル体制が崩壊!

 アメリカの中東支配は、まさに石油支配に他ならない。その石油利権が、急速にしぼみ始めている。

「石油の時代は、すでに終焉へと向かっている。2017年10月初旬に国際エネルギー機関(IEA)が発表した報告書によると、世界は石油火力発電よりも太陽光発電の施設を建造する傾向にあり、今後5年の間に、再生可能エネルギーが約1000ギガワット増加すると予測している。これは、世界中の石炭火力発電の総容量の半分に相当する電気量だ。それに伴いフランス、ドイツ、イギリス、ノルウェー、中国など多くの国々がガソリン車とディーゼル車の販売禁止を計画している。要するに、世界の石油資源のツボを押さえるだけでアメリカが世界覇権を維持できた時代は終わろうとしている」

 2017年11月、サウジアラビア政変劇で逮捕されたバンダル王子も、ブッシュ一族とは親しく、「バンダル・ブッシュ」と呼ばれるほどの関係である。1986年に発覚したイラン・コントラ事件ではニカラグアへの資金提供に関わった人物とされ、この時の副大統領だったパパ・ブッシュと親密になった。9・11テロの主役と言われるチェイニー元副大統領とも親しく、バンダル王子自身も「9・11に関与していた」と告発されている。

「NSA(米国家安全保証局)筋などによると、ロスチャイルド一族などを中心とした欧米旧体制の世界帝国維持にはサウジアラビアから流れる裏金が不可欠だった。しかし、今、その帝国を解体するために、裏金を提供していた富豪らの2000以上もの銀行口座が、すでにサウジ国内で凍結されている」 そして、ついに9・11がらみの逮捕劇が、米国内でも始まっている。さらには、様々な旧悪が暴かれている。

 米軍関係の話では、アメリカ国内で2017年10月末から、わずか20日間で確認されているだけでも大物政治家や財界人など842人の有力者が24地域で起訴されている。これまで恐怖で人類を操ってきた欧米の旧体制が、今明らかに劣勢に立たされている。こうして目に見える形で、世界の支配層の総入れ替えが始まった」(フルフォード氏)

 こうしてアメリカ離れ、石油離れ、ドル離れが世界で加速している。2018年、中国の上海国際エネルギー取引所(INR)で、人民建てで「原油先物取引」が開始される。人民元で金交換が可能になる見込みである。つまり、「金本位制人民元の国際決済システム」の誕生である。アメリカの同盟国であったはずのパキスタンも中国との貿易決済の通貨を米ドルから人民元に変更すると公表した。すでに、中国、ロシアは原油取引の決済をルーブルや人民元で行っている。その他、ベネゼエラ、イラン、カタールなどもドル以外の通貨で原油取引を始めた。世界中の金の大部分を保有しているロシア、中国、スイス、インドネシアなどは、連携して「金本位制度の国際決済システム」を目指している。

 この状況下で、実際に「金・原油・人民元」が連動すれば、1971年から73年以降、欧米の権力基盤として維持されてきた「石油本位制ドル」の国際的地位は確実に脅かされる。


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