(13)プーチンもロシア主義
中国とロシアは、境遇が似ている。まず、国際秘密結社フリーメーソンの陰謀により国土が簒奪された。さらにイルミナティが創作した共同の幻想の共産主義に犯された。中露いずれの国を見ても、その理論が間違っていたことは、火を見るより明らかだ。今頃、マルクスはイルミナティの寄食者だったという隠された真実が明らかにされている。また、革命の父・レーニンの正体もイルミナティの工作員だった。スターリンなどは、まさにフリーメーソンの頂点に君臨した巨魁だったのだ。こうして、ロシア革命、中国共産革命いずれも、化けの皮が剥がれた。だから、両者は、形態は異なるが資本主義の道を進んでいるのだ。習近平の胸の内には「アヘン戦争」の恨み、プーチンンp胸の内には「ロシア革命」の恨みの炎がくすぶっているだろう。だから、両者ともフリーメーソンと手を組むことは一切ない。魔王の死で大混乱に陥っているアメリカの現状を冷ややかに見ているだけだ。
プーチンが目指すのは、ロシア革命以前の大ロシアであろう。その意味では、トランプと同じ「ロシア・ファースト」なのだ。つまり、ロシアの利益を最優先する。だから、国民的な人気が高い。同じような運命をたどった2つの太国が国境を挟んで隣り合っている。いずれも、かって一度は共産主義の洗礼を受け、同盟を結んだこともある旧知の仲だ。それぞれが「自国第一」を目的として掲げている。それなら、足りないところを補い合う近隣外交が深まるのは当然の流れである。おまけに、アメリカとの付き合いのように、秘密結社が付きまとう疎ましさもない。その秘密結社がアメリカを食い荒らし、内部がガタガタになっている様も見ている。だから、中露ともアメリカ離れが加速し、両国が接近協力していくのは、理の当然と言える。
次に東アジア情勢である。世界中を緊張に引きずり込んだ核開発と大陸間弾道弾によるアメリカ挑発も、韓国の冬季オリンピックをきっかけに急展開を見せている。実は、金正恩によるアメリカへの恫喝も、いささか芝居がかっていた。偽旗作戦である。戦争を起こす前には、緊張を起こせ。次は紛争に育てよ。そして、最後は狙いの戦争ビジネスの開始である。だから、まず、緊張→紛争→戦争の仕込みが必要である。トランプと金正恩の罵り合いはプロレスの興行を連想する。試合前に、あらかじめ用意した台詞で相手を罵倒し、挑発する。これで観衆は興奮し、熱狂する。そして試合開始のゴングで興奮と絶叫は一気に高まる。
偽旗作戦も同じ手法を用いる。大衆の恐怖と敵意と興奮を最大限に掻き立てて一気に開戦に持ち込む。歴史的には、何百回と繰り返された大衆操作だが、典型的な偽旗作戦が真珠湾攻撃だろう。いまだに日本人の多くは、この作戦がアメリカ主導で行われた陰謀であったということなど全く気付いていない。それはアメリカ国民も同様だ。「卑怯なジャップの攻撃を許すな」「リメンバー・パールハーバー」の合言葉でアメリカの若者たちの多くが意気揚々と戦場に送り込まれ命を落としたのだ。そして、巨額の戦争利益を上げたのがロックフェラー一族であった。
今回、ピョンチャン冬季オリンピックに、北朝鮮が大量に派遣した美女軍団に世界は戸惑っている。恫喝外交から一転、突如の微笑外交・・・。金正恩の180度の戦術変更に船瀬氏は魔王の死の影響を見る。イルミナティの当初計画では、金正恩にギリギリまで挑発演技をさせる。そして、国際社会の北朝鮮への反発、制裁を極限まで高める。その事実緊張から、空母派遣、米韓合同軍事演習。さらには日本へのミサイル防衛システムの売り込み・・・ 軍事緊張を演出して、米国内でも軍事予算の増額、東アジアでも各種兵器の配備、売り上げを加速する。つまりは、軍産複合体の露骨な販売戦略なのだ。ネオコンが東アジアに目を付けた最大の理由が、中東での軍事作戦の膠着だ。イラン、イラク、シリア、リビア、さらにはアフガニスタン・・それらの戦争に何の大義もなく、単なる戦争をするための戦争である。この喜劇的実態に、さすがの米国民も世界も気づき始めている。