(12)各国は我が道を行くーEUの脱アメリカ宣言
このような無様なアメリカに、世界各国は呆れている。まさにアメリカによる世界一極支配の終焉である。これも、魔王デイヴィッド・ロックフェラーの死でもたらされた。もはや、アメリカは世界の警察でも何でもない。軍部が秘密結社を攻撃している。前代未聞の混乱に陥っている。だから、各国は自らの利益を追求できるようになった。
例えば、EUは、もう、アメリカの言いなりになる気はさらさらない。それが如実に表れている典型的な急変が、2017年に相次いで起こっている。その一つが、脱ガソリン、ディーゼル、ハイブリッド車の電気自動車(EV)シフト宣言である。早く言えば、欧州諸国の脱石油宣言である。まさに、世界の自動車業界は震撼した。それに続いて、コンクリート都市から木造都市へのシフトも加速している。さらに海洋風力発電などの自然エネルギー導入で、アメリカを引き離している。石油王が生きていたら、とても恐ろしくてできなかったであろう事柄である。これらはEUの脱石油宣言つまり、脱アメリカ宣言なのだ。こうしてEU諸国は世界の警察からの監視と頸木を逃れて我が道を行く。
中国の急成長が止まらない。先進国の過去20年間のGDPを比較しても、中国が14倍と断トツである。ちなみに、アメリカは2倍、イギリスも2倍、フランスも2倍、ドイツは1・4倍、そして日本は0・85倍である。先進国の中で唯一マイナス成長なのである。この事実を安倍政権は、ことさら隠し続け「景気は緩やかに回復」と言い続けてきた。まさにコメディである。それを信じる国民の頭は、まさに家畜なみである。「中国は資本主義よ、日本は社会主義ね・・・」 中国がアメリカと異なる経済大国に成長したのは、物造りに徹したからだ。物まねと笑われ、コピーと侮られ、盗作と非難されても、ひたすら造り続けた。そうして今や巨大な世界の工場に変貌をとげたのだ。中国人はお金のため、家族のため、必死で働く。その勤勉さを日本人は見習うべきである。特に現代の日本の若者たちは、本当に元気がない。中国人のバイタリティを今こそ見習う時だ。
中国は右肩上がりで、アメリカは右肩下がりである。アメリカ社会の病根は、秘密結社フリーメーソンにより建国、支配されてきたことである。彼らユダヤ資本は、物造りを軽蔑して来た。そして、無から有を産む金融産業を隆盛させた。金融はどこまで行っても金融である。自ら富を生み出さない。他者の富を巧みに盗むだけである。物造りの中国、金盗みのアメリカ・・・どちらが豊かになるかは言うまでもない。中国があれほど産業を発達させているのは国際秘密結社フリーメーソンからの支配を免れてきたからではないか? そうではない。それどころか、アヘン戦争の恨みはいまだに深い。それはメーソンの巣窟であったマセソン商会が、英国議会に強硬な圧力をかけて開戦に持ち込んだもの。国民の健康はアヘンで破壊され、国土は侵略され、誇りは地にまみれた。中国がメーソンやイルミナティの侵略から免れたのは、彼らが独自の極秘ネットワークを持っていたからだ。それが華僑である。華僑の人脈はメーソンの人脈に劣らぬくらいの威力を秘めている。だから、中国はどこと同盟を結ばなくても堂々と我が道を行ける。彼らも魔王ロックフェラーの死を横目で見ている。世界史を支配してきた秘密結社の衰退も当然、了解している。経済力では超大国アメリカを追い越すことは確実だ。さらに技術力でも追い抜きかねない。だからアメリカに遠慮し、従属する意味など全く感じていない。さらに中国共産党が独裁する資本主義国家という奇妙な国家形態が、経済成長には強みになっている。独裁なので決定したら実行は早い。即断・即決・即実行・・・・。これに対して自己保身の官僚主義に冒された日本の病状は、目を覆うばかりだ。稟議書にハンコの行列を作ってもまだ決済せず、様子を見る・・・。この意思決定スピードの遅さが、日本経済の致命的欠陥となっている。それなのに、誰も指摘しない。誰も気づかない。日本経済の没落はさらに進むだろう。中国共産党独裁は、人権抑圧、言論統制、汚職腐敗などの問題を抱えていることも確かである。しかし、日本もそれは同じ。露骨に弾圧するか、陰湿に弾圧するかの違いだけである。