(9)汚いイラク戦争、フセイン絞首刑
「皇帝」に滅ぼされた国を挙げよと言われたら、5指をもっても足りない。その一つがサダム・フセインが支配してきたイラクだろう。
イラク戦争はアメリカによる石油奪略戦争であることは、もはや世界の常識である。フセインが「大量破壊兵器を隠し持っている」と言うデッチアゲを根拠にイラクを侵略し、支配下に置いた。そして、フセインを絞首刑で処刑した。まさに、強盗国家そのものの悪行である。正義の戦いと信じて砂漠に派兵された兵士たちこそ、いい面の皮である。結局、大量破壊兵器など嘘八百だった。自分たちは、石油略奪と言う汚い戦争の手腕に使われた。その苦い怒りを描いたハリウッド映画がマット・デイモン主演「グリーン・ゾーン」である。9・11以来続く、軍産複合体(ネオコン)による戦争ビジネス、そのやりたい放題の戦争犯罪にハリウッドの良識派が告発の一矢を報いたのだが、話題にすらならなかった。
さらに魔王が狙ったのがリビアである。カダフィ大佐は、欧米メデイアに、独裁者「アラブの狂犬」と言う恐るべきあだ名を冠せられた。世界のマスメデイアは、魔王が支配しているのだから、言いたい放題である。この洗脳で、世界中の人々は、彼が手の付けられない狂犬だと信じ込んだ。実は、カダフィ大佐ほど国民に対して善政をしていた指導者はいない。同国の石油売り上げを国民に均等に分配することで、税金を免除し、住宅、医療さらに教育費を無償とした。まさに、夢の楽園である。彼は自国の石油利権をアメリカなど他の帝国主義国家に譲ることを断固拒否した。見事である。
しかし、国民本位の彼の善政を、世界メデイアは一秒一字伝えることなく、ただありもしない「マッド・ドッグ」のイメージ戦略で攻撃続けたのである。そして、秘密工作員が送り込まれた。
1986年、リビア指導者カダフィの自宅に発信機を密かにおいて、そこからテロ放送を流し、カダフィはテロリストであると扇動した。それを口実に米大統領ロナルド・レーガンはリビアを攻撃する。この悪質な作戦を、実行犯のイスラエル秘密警察モサドの工作員が認めている。そして、ヒラリー・クリントン国務長官は、狂犬ならぬ善人カダフィの惨殺を密かに指示、実行させている。こうして、善政の主は、群衆に嬲り殺しにされたのである。しかし、戦争はイルミナティにとって最大のグッドビジネス金儲けである。だから、シリア、アフガニスタンと米軍の派兵と略奪、殺戮は止まらない。
これだけ嘘と恥にまみれた戦争が繰り返され、派兵されていると、さすがに関係者も気づき始める。自分たちは一部の支配者の金もうけのために騙され、使われている。米軍にも、CIAにも、誠実な良識派がいる。彼らは祖国アメリカを守るという大義のために、働いていると信じていた。しかし、現実は金融マフィアと軍事マフィアの戦争犯罪の先兵として使われていた。ベンジャミン・フルフォード氏は米軍やCIA内部で覚醒した良識派による反発、蜂起が始まっているという。それは歴代大統領による犯罪への反省、告発にもつながっている。パパブッシュ、ベビーブッシュ、レーガン、クリントン、オバマに至るまで全員、フリーメーソンの忠実な下僕だった。言い換えると、魔王ロックフェラーの下僕、傀儡(操り人形)に過ぎなかった。そうして、数々の戦慄の戦争犯罪や国際謀略が繰り返されてきたのである。
今、アメリカ国家による犯罪が次々に露見されている。その典型がヒラリーの犯罪だろう。副島隆彦氏は「ヒラリーを逮捕。投獄せよ」と言う過激な本を出版している。つまり、ヒラリーがイスラム国(IS)を作った。恐怖の国家機密がメール問題で暴かれていくとある。ヒラリーはかってうっかり「タリバンもアルカイダも、アメリカが作ったもの」と失言して、緊急入院した前歴がある。そしてISも同じ。戦争を仕掛ける要諦は、まず敵をでっちあげること。そのためには敵を偽装して、見方を攻撃させる。そして「卑怯な攻撃は許さない」と国民の怒りを煽り、鼓舞して、戦争と言う美味しいビジネスを展開する。それが戦争のセオリーなのである。その仕掛けを偽旗作戦と呼ぶ。これは人類の戦争史で使われてきたテクニックである。しかし、純朴な大衆はいまだに気づいていない。
「ヒラリーは大きな戦争をしようとしていた。この6年間、中東全体に火をつけまわったのはヒラリーです。次は極東(東アジア)でもやる。ヒラリーは大統領になったら、中国と戦争しようとしていた」(副島氏)
ISを作ったもう一人の犯罪人がいる。それがジョン・マケイン上院議員だ。ISの創設者はバグ・ダディと呼ばれるイスラム教徒とされている。ところが、その同一人物がマケインのプライベート写真に写りこんでいた。それはサイモン・エリオットと言う人物だ。その正体は、イスラエル秘密警察モサドの工作員なのだ。つまり、イスラエルのスパイが、極端な反米武装集団のリーダーに化けていた。さらに、マケインの写真では、イスラム国(IS)の幹部たちと笑顔で記念撮影している。おそらく、彼らもモサドの工作員なのだろう。こうしてサイモンとマケインは親しい知人同士だった。つまり、マケインこそが過激派「イスラム国」の真の創設者なのだ。国際謀略のイロハを知れば、これしきの事は、驚くほどのことではない。これら仰天の陰謀、犯罪に対して、米国政府並びに軍部の厳しい調査が進められている。ベンジャミン・フルフォード氏の報告では「アメリカ軍部の厳しい取り締まりを恐れて、現在、旧体制側の多くの権力者らがアルゼンチンやニュージーランドへと逃亡を始めている。ただし、ブッシュやクリントン、ロックフェラーのような目立つ権力者の一族は、すでに当局によってアメリカから逃げられない状態になっている」と言う。