(1)魔王の死で世界情勢図が激変する!
これは船瀬俊介著「魔王、死す!」の要約である。2017年3月20日にデイヴィッド・ロックフェラーが死んだ。享年101歳である。驚くほどの長命であった。
たかが1人の老人が亡くなったくらいで、世界情勢が変わるのか? 誰でもそう思うだろう。しかし、この老人は違う。その存在感も、影響力も桁外れだった。多くの方が知らないのも無理はない。それは常識に洗脳されてきたからである。「テレビや新聞で、そんなことは全然言っていない」と不愉快になるのも当然である。いまだにテレビや新聞を信じているから、これら激変を信じる気になれないのだ。船瀬氏の知人には新聞記者が多くいた。彼らの口癖は「本当のことを書けない」と言う嘆きだった。本当のことを書けない新聞に金を払っているのだ。「企業にかかわることは一字一句書けません」と日経新聞に勤める後輩のM君はうつむいて唇をかんだ。「あんなの嘘っぱっちよ。受信料なんか払っちゃダメ」とNHKプロデューサーのIさんは放送内容を笑い飛ばした。洗脳する側のメデイアの人間が、ここまで本音を吐いているのである。国際秘密結社フリーメーソンについても、アレルギー反応を起こすかもしれない。「そんなこと学校で習っていないよ」 その通り、彼らは日本と言う国家を丸ごと支配しているからである。だから、教育やマスコミを支配するなどお手のものなのだ。世界の闇の裏面史を知り尽くしている中丸薫氏は、船瀬氏にこう囁いた。「中央官庁の課長以上はみんなフリーメーソンですよ」つまり、国際秘密結社の支配、影響下にあるということである。
何事も表があれば裏がある。光があれば闇がある。それは万象の真の姿である。表だけを見ていても物事は理解できない。裏をひっくり返しただけで、すべてがわかるわけではない。その奥を覗き、見えない部分を掘り返す。わからなければ、さらに調べる。本を読む。人に聞く。場所を訪ねる。常識と言う先入観をいったん脱いで肩を楽にしていただきたい。
「火の文明」から「緑の文明」へのシフトが始まった。「火の文明」は産業革命から台頭する。それは石炭、石油と言う化石燃料で栄える文明である。根底にあるのは「闘争」の論理である。それを支えるのが「知識」の原理である。しかし、その結果、人類は3つの厄災に見舞われることになった。
①戦争→地域に遍在する化石燃料など資源争奪が原因。
②汚染→大地に眠る化石資源を燃料等に消費した結果。
③格差→利益、産業優先の競争で開いた恐ろしい格差。
これら3つの不幸を回避するため、人類は新しい文明を求めている。それが「緑の文明」である。この文明を支えるエネルギー源は自然エネルギーである。太陽、地熱、風力、波力、バイオマス・・・それらは、地球に普遍的に存在する。だから、資源の争奪戦の戦争なども、起こりようがない。環境問題の研究者レスター・ブラウン博士は断言している。
「日本は自然エネルギー大陸。地熱だけでも日本の全エネルギーを賄える」
「そんなことは、新聞に書いていない」と反論したくなったはずである。その新聞のスポンサーはどこですか?広告欄を見てください。シェル石油、東京電力・・・・。メデイアへの巨大な広告料の正体は口止め料なのである。
「緑の文明」を支えるのは「緑の技術」。貫くのは「共生」の論理であり、支えるのは「直感」である。「「火の文明」では、闇の勢力が教育・メディアを支配し「知識」を操作してきた。テレビや新聞でおびただしく流されるCMがその洗脳の典型である。数多くの純粋な人々は、悪意に満ちた知識を真実と心の底から信じているのである。
野生の動物たちは自然に生を謳歌している。野生の動物たちは生命の原理に従って直感で生きている。その姿を見習いたいものである。今、世界では大変なヨガブームになっている。ヨガの教えとは自らに備わった命の直感に従えというものである。「直観とは別の言い方をすれば「本能」である。大自然が与えてくれた真の智慧である。直感に生きることは宇宙の意志に従って生きるということだ。魔王D・ロックフェラーの死は、まさに「火の文明」から「緑の文明」へシフトする交点となった。