(24)馬小屋で生まれた伝説と聖徳太子
(下つ巻・第5帖 蘇我馬子は「我は蘇り馬小屋の子」=イエス・キリスト)
戦時中から見た将来、東京に絶対神イエス・キリストの下に人々が集う「宮(神殿)」を建設せねばならない。建設すると言っても絢爛豪華で巨大な構造物ではなく、質素で美しく気品がある建物となり、ある程度の大きさを持って、人の集まりやすい構造になる。それはユダヤの「神の家=神殿」と言ってもいいだろう。そこでは預言の成就の儀式が行われるため、その組織の預言書を見れば、神からの啓示が書き記されているのが分かるだろう。その組織は三位三体を唱える「蘇りの組織=原始キリスト教」となる。この宮で行われる儀式の詳細を外部に漏らして印刷してはならない。言葉で伝え記憶するべきものである。絶対神を讃えるだけにせよ。天使が儀式を数えて書き残すからである。言霊とは、口から出た言葉が後に成就することをいい、先に未来の出来事を語る預言と同じである。だから口を慎まなければならない。言葉は善なるために神が人に与えた賜物だからである。
(解釈資料)
原始キリスト教の特徴は「三位三体」の教義を持ち、神から与えられた「神権」を持ち、「預言者」がいて「十二使徒」がいることである。それと全く同じ組織が末の世に登場し、東京に神殿を建てるが、この「日月神示」の預言はすでに成就しており、東京都港区の広尾の「有栖川宮記念公園」の側に、その組織の神殿が建っている。
天皇陛下は神界への階段(梯子)の下にいる預言者を暗示する。
「ヤコブはベエル・シェバを立ってハランへ向かった。とある場所に来たとき、日が沈んだので、そこで一夜を過ごすことになった。ヤコブはその場所に横たわった。すると、彼は夢を見た。先端が天まで達する階段が地に向かって伸びており、しかも、神の御使い達がそれを上がったり下ったりしていた」(「創世記」第28章10~12節)
これを「ヤコブの階段」「ヤコブの梯子」といい、陛下の意味はヤコブであるイスラエルの象徴となっている。そこで天照大神=イエス・キリストについてさらに検証する。
イエス・キリストが馬小屋で生まれたことは、クリスマス劇でもおなじみの光景だが、そのイエス・キリストが「我は蘇り」と語った言葉が、そのまま記紀に人名となって登場している。「日本書紀」の第33代・推古天皇の項で、「厩戸豊聡耳皇子」が初めて登場するが、略して「厩戸皇子」とも称する。「ウマヤド」とは「馬小屋」を示し、そこで生まれた聖人なので、太子の死後、諡号として聖徳太子と称したとされる。ところが、さらにその上を行く人物が、同じ推古天皇の項に登場する。太子と共に物部守屋を打ち滅ぼした「蘇我馬子」である。
さらに「守屋」の「モリヤ」はイエス・キリストが磔刑になった「ゴルゴタの丘」の旧名「モリヤ」と同じで、イスラエルの始祖アグラハムが、神の命令で息子のイサクを生贄に捧げようとしたモリヤの延長にある丘である。
「あなたの息子、穴との愛する独り子イサクを連れてモリヤの地に行きなさい。私が命じる山の一つに登り、彼を焼き尽くす捧げものとして捧げなさい」(「創世記」第22章2節)
結果として、アブラハムはイサクを殺すことなく、天使が止めて中断されるが、これが後の神の独り子イエス・キリストの生贄の雛型とされる。
一方、天照大神の名前の中にもとんでもない秘密が隠されている。天照大神の「天」という字を書くには「一・一・人」ではなく、古来より「工・人」と書くという。工人とは「大工」のことを現す。「漢字破字法」で分解すると、天照大神は「天=工・人」「照=日・召・炎」「大=一・人」「神=ネ・申」となり、全体の意味が、「日に炎に召された唯一の神(ネ=神)の大工と申す」となる。新約聖書によると、イエス・キリストは聖霊の力により処女マリアから生まれたが、マリアの夫ヨセフは大工だった。
「この人は、この知恵とこれらの力あるワザを、どこで習ってきたのか。この人は大工の子ではないか。母はマリアと言い、兄弟達はヤコブ、ヨセフ、シモン、ユダではないか。またその姉妹たちもみな、私たちと一緒にいるではないか。こんな数々のことを、いったいどこで習ってきたのか」(「マタイによる福音書」第13章54~56節)
聖徳太子も日本では「大工の祖」と唱えられている。世界最古の木造建築物「法隆寺」や「四天王寺」を創建したからである。
日本人の多くは、イエス・キリストは「金髪碧眼」のイメージであるが、ローマをはじめ西洋諸国がキリスト教化したから白人扱いとなった。最近ではハリウッド映画の影響が大きい。はっきり言うと、イエス・キリストは黄色人種であり、我々日本人と同じ民族である。事実、今のユダヤ系白人種は「アシュケナジー系」と呼ばれるコーカサイドであり、彼らは紀元8世紀頃、コーカサスからカスピ海北岸に「ハザール汗国」を築いていた人々の末裔である。一方の、アジア系の黒い髪と黒い瞳を持つユダヤ人は「スファラディー系」と呼ばれ、血統的ユダヤ人のことである。彼等はセム系人種で、我々と同じアジア人である。「新約聖書」にもイエス・キリストがセムの末裔であると明確に記している。
「セムの系図は次の通りである。セムが百歳になった時、アルパクシャドが生まれた・・・・テラが70歳になった時、アブラム(後のアブラハム)、ナホル、ハランが生まれた」(「創世記」第11章10~26節)
「こうして、全部合わせると、アブラハムからダビデまで14代、ダビデからバビロンへの移住まで14代、バビロンへ移されてからキリストまでが14代である」(「マタイによる福音書」第1章17節)
一方、白人の祖はヤフェトであり、黒人の祖はハムとあり、セムと共に「ノアの大洪水」とかかわるノアの息子だった。彼らは世界を滅ぼした大洪水を箱舟で乗り切り、父母と多くの動物と一緒に生き延びたとされている。
「箱舟から出たノアの息子は、セム、ハム、ヤフェトであった」(「創世記」第9章18節)
だから、今の白人系ユダヤ人は混血を除けば血統的ユダヤ人と無縁の人種である。彼らはユダヤ教に改宗したのでユダヤ人となった人々なのである。現在、アジア系ユダヤ人は、パレスチナ人と肌が似ていることから白人系ユダヤ人に差別され、社会の底辺層に置かれている。しかし、彼らこそが血統的ユダヤ人であり、セムの末裔で日本人と同じアジア人なのである。「日ユ同祖論」を唱えると、日本人と白人のユダヤ人のどこが似ているのかという声を聞くが、日本人こそ真のユダヤ人なのである。ハリウッド映画は洗脳のために利用されているのである。