(74)ひふみの祓詞を古代ヘブライ語にするとこうなる!
(天つ巻・第9帖 すべての封印が開帳される)
「ひふみ」は「日月」である。だから、「日月神示」は「一二三神示」ともいう。古来、日本には「ひふみの祓詞」なる呪文が存在し、別名「ひふみの神歌」とも言われる。神霊を慰め、諸々の災いを幸に変える意味を内在する詞である。
これは、「古事記」の天の岩戸の場で、アメノウズメ命が半裸で舞い踊り、ひふみの祓詞を唱えたとされるが、実際に祝詞を唱えたのは天児屋命なので、アメノウズメ命はそれに合わせて舞ったことになる。
天児屋命は別名を春日権現、春日明神という。ひふみの祓詞は47音(清音)でなり、以下のように唱える。
「ひふみよ いむなや こともちろらね しきる ゆゐつわぬ そをたはくめか うおゑに さりへて のます あせえほれけ」
冒頭の詠みを古代ヘブライ語に変換すると、「HI・FA・MI・YO・TSIA・MA・NANE・Y・KAKHENA・TAWO」となり、「誰がその麗しき者を出すのか、いざないにいかなる言葉をかけるやら」となり、漢字変換すると、「ひと~(壱霊四魂)・ふた~(八力)・み~(三元)・よ~(世)・いつから(出)・むゆ~(燃)・なな~(地成)・や~(弥)・ここの~(凝)・たり~(足)・もも~(諸)・ち~(血)・よろず~(夜出)」で、「唯一の神霊は四つの御霊と八力を持ち、三つの元素を出して、燃える地から永遠の世を創造した。その者は全知全能の不動の存在で、血を持って贖い、最も暗い夜を経て蘇る」と訳す。
この祝詞の「合の手」は「TETSE」で、意味は「出て来い」である。ひふみ祝詞は、宇宙の創生から人類の誕生、宇宙の次元上昇までが語られている。
さらに、「備中神楽」では、岩戸に隠れた天照大神を蘇らせる際、思金神が妙案を出す。岩戸の左右に榊を森のように植え、上の枝に曲玉をかけ、真ん中の枝に御鏡を吊るし、下の枝に青和幣と白和幣をかけ、岩戸の御前に祭壇を造るという。
そして、岩戸の正面に長鳴き鳥(鶏)を鳴かせ、祭壇の脇に斎灯と庭火を焚く。祭壇には、アメノウズメ命に神楽を舞わせれば、天照大神は、「我かくたてこもるに、万の神は何を面白じろと舞いあらげるや、諸神は一興をいたするや」と、岩戸を少し開けるに違いない。その際、豪傑の手力男命が岩戸を押し開き、天照大神の御手を取って出ていただく。と言った算段で、「記紀神話」に由来している。
岩戸隠れは、イエス・キリストの死と復活の場面だが、一度地上から神界へ上った救世主は、闇が世界を支配する頃、再び地上に戻ってくる「再降臨」も示唆している。