(68)三位一体説はローマ人の捏造である!
(天つ巻・第1帖 天の御三体、地の御三体)
富士山に封印された「三位三体」の秘密が解かれ、やがて富士(不死)の神が神殿から統治される世の中が訪れる。これまで世界の五大陸の人々は、三位一体を信じてきたが、神界の三神はそれを不快に思ってきた。まず一の大神様である「天の父なる神」を敬い、次に二の大神様である救世主「子」を敬い、最後に三の大神様である「聖霊」を敬うことが重要である。
「天の御三体」の天津神の御三体は「「古事記」の元初三神「天之御中主神・高御産巣日神・神産巣日神」であり、各々が独り神の三位三体である。「地の御三体」である国津神の御三体は、「日本書紀」の造化三神「国常立尊・国狭槌尊・豊斟渟尊」で、各々が男神の三位三体である。記紀は各々同じ神を別名で記している。
神界から地上に二柱の神々が降臨する。一柱は天地開闢の神であるヤハウェ(イエス・キリスト)であり、もう一柱は地球の創造を手伝った大天使ミカエルである。ミカエルは先に地上へ降臨し、準備が整った地を神に奉献する。その後、イエス・キリストが降臨する。「福千年」が訪れる直前、二柱の神はともに喜ばれるだろう。神の王国は神の体と同じなので汚れは許さず、火によって清い大地に生まれ変わる。
(解釈資料)
記紀各々の神は、「天之御中主神=国常立尊」、「高御産巣日神=国狭槌尊」、「神産巣日神=豊斟渟尊」で対応し、全て男神の独り神で三位三体を象徴する。さらに、聖書との対応から「天の父=天之御中主神=国常立尊」、「子=高御産巣日神=国狭槌尊」、「聖霊=神産巣日神=豊斟渟尊」となる。
天津神は天孫族である「秦氏系」の三柱で、国津神は先に来た天孫族である「物部系」の三柱を指している。物部神道は基本的に「一神教」であるが、裏では「三神」を信じていた。ユダヤ教が一神教であるにもかかわらず、預言者モーセは「三種の神器」を造らせ、三柱の神々を象徴した。特徴は犠牲の生贄を「燔祭」に捧げていたことである。紅の着衣を着て再降臨するイエス・キリストと共に、「火による清め」が大地を焼き尽くす。この時の火は太陽の舌の象徴である「聖霊」の火とも解釈できる。
中央アメリカに栄えたマヤ文明も、三位三体を基盤としていた。古代マヤの聖典「ポポル・ヴフ」に以下のように記されている。
「天の心はその第1をカクルハー・フラカン、その第2をチピ・カクルハー、そしてその第3をラサ・カクルハーと呼ばれた。この三体が天の心である」
三位一体の考えは、ローマ人が勝手に編み出したもので、屁理屈で成る詭弁である。あれをそのまま解釈すると、イエス・キリストは,自分自身に向かって祈るという分けのわからない統合失調症患者になってしまう。