(42)アメリカ製自民党承認の「日本破産プロジェクト」!
小泉政権下の4年間で、290兆円もの国債が発行され、一方で郵政民営化が断行された結果、「ゆうちょ、簡保の国債」が民営化され、国家管理が外された。すると、国債が暴落して日本破産の可能性が強まり、実際、日本国債の海外評価は低く、国際評価は先進国中最低で、アフリカのボツワナ共和国より低いと公表された。
それを行ったのがアメリカの格付け会社「ムーディーズ」で、日本国債の格付けをAa3から2段階引き下げA2とした。日本国債のスポンサーだった郵貯・簡保の貯金を民営化で壊した結果、日本国債の価値が一気に暴落したのである。
当時、小泉劇場で踊った有権者の中で、郵政民営化を望んだものはほとんどいなかったはずである。訳も分からず、グローバル化を過大評価していたとしか思えない。最終的に、安倍自民党は「日本をIMFが入った韓国のようにしないため、国の借金を皆様の預貯金で補ってほしい」と訴えるだろう。国の借金はすべて嘘だが、多くの日本人は自民党の言葉を信じるだろう。結果、日本人は預貯金をすべて失い、ロスチャイルドとロックフェラーに対し、鎧も付けずに立ち向かう羽目に陥る。
彼らが「第3次世界大戦」や「世界大恐慌」を起こすだけで、無抵抗な日本では数千万人規模の餓死者が出るはずである。日本人の体の70%が海外の輸入産物で出来ている為、戦略物資の食料が輸出禁止になった瞬間、預貯金がない日本人の運命が決まる。
昭和21年2月17日、敗戦した日本政府は、「太平洋戦争」とで積みあがった天文学的な借金(当時のレートで1000億円以上)の帳消しと、戦後復興予算の捻出と、所得格差の是正を目的に預金封鎖を決行した。予算が取れないため、国民の財産を没収することで解決しようとしたのである。加えて、今までの旧紙幣を廃止し、旧紙幣に印紙を貼った新円を発行した。
これが戦後の「新円切り替え」である。旧紙幣の預金が封鎖され、新円のみ限られた額を出金できた。世帯主が300円、家族が100円だった。旧紙幣をいくら隠しても紙屑であり、資産がゼロになる仕組みだった。時も今と同じで政府の借金の貸主は国民だった。国民が国債(当時の軍事債)を買い、政府を支えて予算を作っていたからである。当然、預金封鎖の際、国民は政府に変換を迫ったが、政府は新円切り替えで旧円の価値を事実上ゼロにしたのである。具体的には円を旧勘定と新勘定に分け、一定の期間で旧勘定が使えなくなる政策を実施したのである。
当然、国民は使えなくなる旧勘定を新勘定に切り替えようとしたが、新勘定には引き出し制限がかけられ、全額を切り換えることができない。結果、時間切れで旧勘定の価値がゼロになり、旧勘定の債権を日本政府は踏み倒したのである。
今の日本も「莫大な借金」「税収不足による予算不足」「格差拡大」の条件がすでに満たされ、当時と同じようになっている。そこに「ハイパーインフレ」「財政危機」「デフォルト」「戦争」という大きな事態が起きれば、莫大な国の借金があると財務省版国の借金で公表している以上、やらなくてもいい預金封鎖が行われる。国の借金は国民が返さねばならないと単純に思い込んだ日本人に対し、アメリカが自民党にそう命じるからである。