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「リッチスタン」とは何か(29)

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(29)第3次世界大戦後の新秩序構築劇!

 大規模空爆をするロシア軍とアメリカ軍は衝突を避けるため、アメリカ軍が事実上シリアから撤退し、シリアはロシアの勢力圏になった。アメリカは失地回復の為、宿敵イランと国交を回復して制裁解除したが、2016年2月、ロシアとシリアの連合軍がシリア領内の反政府勢力を圧倒した結果、ロシア勢力はシリア周辺にも及び、アメリカとEUはロシアと停戦する。これはプーチンをおびき出すアメリカの罠でプーチンのそのことを知っている。

 大西洋をロスチャイルドが支配し、太平洋をロックフェラーが支配している体制は、原爆開発でも共有され、アシュケナジー系ユダヤ同士のフランクリン・ルーズベルトとウィンストン・チャーチルが交わした「ケベック協定」(1943年)もその一環だった。ところが「ローゼンバーグ事件」でドイツ出身の核科学者クラウス・フっクスが、妻と共に旧ソ連に原爆製造の秘密を渡した為、ロスチャイルドとロックフェラーの核による世界支配を食い止めることができた。

 TPPの正体は、ブラックボックスが存在し、経済協定は表向きで、裏の「環太平洋戦略的軍事連携協定」が正体である。アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドが参加する巨大軍事同盟だった。2015年9月19日、参議院本会議で「安全保障関連法」が強行採決された。すると、直後の10月5日、あれほど難航していた「TPPの大筋合意」があさりとなされた。これは日本が「集団的自衛権」を認めたからである。これで、太平洋に巨大軍事同盟が完成し、ロシアを大西洋と太平洋の2方面から挟み撃ちにする形になった。後は、アメリカが軍事リレー衛星を使い、アフリカからイスラエルまで走る「大地溝帯(グレート・リスト・パレー)」に地震兵器を撃ち込めば済む。すると、エルサレムの「嘆きの壁」の上に建つ「岩のドーム」はあっけなく崩壊する。これを神意とするネタニヤフ連立政権は、壁の周囲を封鎖し、すでに準備してあるソロモン第3神殿のパーツを大型ヘリで緊急搬送し、ほぼ3日でユダヤ教の神殿を立ててしまうはずだった。

 そうなったら、ムスリム第3の聖地を奪われた世界中のイスラム教徒は黙っていない。EUのイスラエルへの弱腰に激怒し、スンニ派であろうとシーク派であろうと一致団結して中東で勢力を握ったばかりのロシアと共に、EUに攻め込むことになる。イスラエルを直接攻撃するとアメリカが出てくる為、先ずはキリスト教徒の聖地であるバチカン市国を攻め滅ぼせば、「十字軍」以来の決着をつけることができ、ロマノフ王朝時代の栄華を復活できる。大陸断弾道弾は全面核戦争に発展しかねないため、プーチンはレーガン時代に想定された中距離弾道弾による限定核戦争を狙ってくる。

 日本の自衛隊はロスチャイルドとロックフェラーに利用され、戦闘のど真ん中のホルムズ海峡に送られ、そこで多くの隊員が戦死することになる。

 そこへドナルド・トランプが現れ、TPPを白紙撤回してしまったのである。だからと言って喜ぶのは間違いである。そのことでロシアは太平洋の足枷が消滅し、プーチン大統領のEU攻略に弾みがつくことは間違いない。だから、現時点でトランプは暗殺されないのである。ただし、トランプを憎む人間や、狂った正義感を持つアメリカ人は多い。何が起きてもおかしくはない。あのイギリスのEU離脱も同様だったのである。


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