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飛鳥昭雄氏による「日月神示」の霊感語訳(64)

(64)世界統一政府の獣

(富士の巻・第23帖 世界統一政府の獣)

 世界は第1次世界大戦の後、1919年に「国際連盟」を樹立した。次に第2次世界大戦後の1945年に「国際連合」を樹立したが、やがて第3次世界大戦が勃発すると、その後に「世界統一政府」の樹立となり、これがチェックメイトとなる。

 その世界統一政府の総統の席に「獣」が座ると、世界は一変して暗黒に支配され、世界統一政府軍が日本を敵と見做し、一斉に襲い掛かってくる。これは、両義預言であり、「太平洋戦争」当時の敗戦間際の日本人には、そこまで考えるゆとりがなく分からないだろうが、その雛型がもうすぐ起きるだろう。日本は連合軍によってとどめを刺されるからだ。

 日本全土が焦土と化した後、そのまだ未来に「学」に象徴される科学文明の「この世」と、それに相容れない「神」との大戦争が勃発する。

 「神界」では神の準備はすでに整っており、全能の力で叩き潰すことも可能だが、今それを行えば、日本人は根絶やしになって、世界中の人類も滅亡する。だから、神はその力を封印しておられる。時が満ちるのを待っておられるのだ。  全知全能の神に手落ちはない。そんな恐ろしい事態が将来待ち構えているなら、なぜそれを言わないと責め立てる者ばかりである。しかし、それを彼らに話してもバカにするばかりである。しかし、既に前世で召されていた者には伝わるであろう。彼等は御霊によって事前に知るようになるからだ。彼らは遅い早いはあっても、いずれ神界への門をくぐることになる。

 北のロシアは要注意である。東の果てのアメリカにも気をつけよ。西の中国も信用できない。南のオーストラリアやニュージーランドも油断できない。軍に支配され、欲望をほしいままに行動した日本の暴走劇は、連合軍によって完膚なきまでに叩き潰される。そんな状態の苦しい時の神頼みでは通用しない。軍の官僚に無闇について行った庶民は哀れである。彼らの多くは、無神論に陥るだろうが、神と人の和が成った時、この国は真に神の国として目覚めることになる。

(解釈資料)

 「学」とは「知識」の事であり、「神」とは「永遠の生命」の事である。前者は知識で身を滅ぼしかねない世界を築く可能性があり、後者は「生命の樹」と呼ばれ、永遠なる神への道を暗示する。人類の祖であるアダムとエバが「エデンの園」で平和に過ごしていた時、赤い蛇が出てきて、エバに知識の木に実る「禁断の実」を食べるように誘惑し、その思惑が成功する。エバはアダムにも禁断の実を食べさせたが、この時、アダムは神から与えられた最初の戒め「産めよ増えよ地に満ちよ」を、二番目の戒めだった「禁断の木の実を食べてはならない」より優先する。

「でも、園の中央に生えている木の果実だけは、食べてはいけない、触れてもいけない、死んではいけないから、と神様はおっしゃいました。蛇は女に言った。決して死ねことはない。それを食べると目が開け、神のように善悪を知る者となることを神はご存じなのだ。女が見ると、その木はいかにもおいしそうで、目を引き付け、賢くなるように唆していた。女は実を取って食べ、一緒にいた男にも渡したので、彼も食べた。二人の目は開け、自分たちが裸であることを知り、二人はイチジクの葉をつづり合わせ、腰を覆う物とした。」(「創世記」第3章3~7節)

 「知識の木の実」を食べた二人は、目が開いて貪欲な知識欲が身についたが、死ぬ体になってしまう。そこで神々は未完成な人間が生命の樹の木を食べ、永遠に生きてはならないと、二人を園から追放し、太陽の炎「ケルビム」によって、その道を塞いだ。

「主なる神は言われた。人は我々の一人のように、善悪を知る者となった。今は、手を伸ばして命の木からも取って食べ、永遠に生きる者となる恐れがある。主なる神は、彼をエデンの園から追い出し、彼に、自分がそこから取られた土を耕させることにされた。こうしてアダムを追放し、命の木に至る道を守るために、エデンの園の東にケルビムと、きらめく剣の炎を置かれた。」(「創世記」第3章22~24節)

 知識の木は、人に死ぬ体を得た為「死の木」と呼ばれ、そこには人類を滅ぼす赤銅の蛇が左巻きに巻き付いていた。一方、永遠の命を与える「命の木」にも、救世主を暗示する白い蛇が右巻きに巻き付き、それぞれ「三回り半」とされた。その救世主の暗示する蛇を「ネフシュタン」と呼び、モーセが毒蛇の群れに噛まれた人々を救う蛇とした。

「モーセは一つの青銅の蛇を作り、それを旗竿の上につけた。もし蛇が人を噛んでも、その者が青銅の蛇を仰ぎ見ると、生きた。」(「民数記」第21章9節)

 日本では、主から絶たれる意味を「三行半」と言う。その意味は主の元から追放されることをである。具体的には妻が夫である主人から縁切りされることをいい、実際の文面も三行半とした。

 古代エジプトの神殿の門の両側を守る蛇も多くは三回り半で彫られている。

「しかし、女には大きな鷲の翼が2つ与えられた。荒れ野にある自分の場所へ飛んでいくためである。女はここで蛇から逃れて、1年、その後二年、またその後半年の間、養われることになった。」(「ヨハネの黙示録」第12章14節)

 ここには原始キリスト教会が1年間、2年間、半年の計3年半の間、神から守られると預言されている。

「この獣にはまた大言と冒涜の言葉を吐く口が与えられ42か月の間、活動する権威が与えられた。」(「ヨハネの黙示録」第13章5節)

 ここには、死の木の蛇に支配された獣の活動が、42か月間の3年半与えられているとある。

「私は、自分の二人の証人に粗布をまとわせて、千二百六十日の間、預言させよう」(「ヨハネの黙示録」第11章3節)

 近い将来、二人の預言者がエルサレムで命をかけた伝道をする期間が示されている。1260日とは3年半である。ここにも聖書と日本人の共通性が隠されているが、アメリカによって第3次世界大戦が終結し、その後、世界が統一されて、世界総統が支配する世界が登場する。その時代、日本は複雑な立場に置かれ、世界中が敵になる。


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