(28)熱田神宮とアロンの杖
伊勢神宮は20年に一度の式年遷宮を行う。中心となる遷御の儀では、儀式に先立って、神職が鶏の鳴き声をあげる。「カケコー、カケコー、カケコー」と3度、鳴きまねをする。深夜に行われるにもかかわらず、鶏が鳴く様を再現するのは、天岩戸開き神話がもとになっている。天屋に籠もった天照大神を太陽に見立て、夜明けを告げる常世の長鳴鳥が3度鳴いたという伝承に基づいて行われる。
このことから、伊勢神宮では鶏が飼われている。境内の中を神鶏が歩いている。伊勢神宮だけではない。名古屋の熱田神宮にも、神鶏がいる。熱田神宮には「草薙剣」が祀られている。野火を仕掛けられたヤマトタケル命が周囲の草を祓ったことが由来だが、別名は「叢雲剣」といい、元はスサノオ命がヤマタノオロチの尾から見出したものである。歴史的には源平合戦において、安徳天皇が抱いて入水した際、水底に沈んだとされたが、後日、運よく岸に打ち上げられたという奇跡の剣である。しかし、現物を見た者はいない。どんな形をしているのか知る者はいない。見た物は呪いが掛けられて、目がつぶれるともいう。「日本書紀」によると、天智天皇の御代の668年、新羅出身の僧侶、道行が草薙剣を盗み出したという記述がある。伝承によると、その際、道行は実物を見たという。噂では、草薙剣の正体は剣ではなかったという。事件は神器が持つ神威によって、無事、草薙剣は熱田神宮へと戻ってくるのだが、問題は草薙剣が剣ではなかったという点である。
確かに、安徳天皇が入水した時、金属製であるはずの草薙剣は、そのまま海底に沈んだはずである。そう簡単には岸辺へ打ち上げられるはずがない。しかし、剣ではなく、別の素材、木製であれば筋が通ってくる。木製で、剣でなかったならば何であろうか? そうアロンの杖である。
日本に三種の神器があるように、古代イスラエルにも三種の神器がある。契約の聖櫃アークに納められた三種の神器は、モーセの十戒石板、マナの壺、アロンの杖である。アロンの杖は預言者の象徴で、イスラエル12支族の族長はみな、杖を持っていた。「旧約聖書」によれば、アロンが持つ杖は神によって祝福され 一夜にして芽がふいたとされる。アロンの杖の芽は、さらに成長して蔓となって巻き付いた。草がからんだ状況から草薙剣が象徴として選ばれたともいう。材質はアーモンドで、その花は日本の桜とそっくりである。ユダヤ人は日本の桜を見ると、故郷のアーモンドの花を思い出すという。
「八咫烏」の金鵄によれば、伊勢神宮の地下宮には古代イスラエルの神器が祀られているという。内宮には契約の聖櫃アーク及びモーセの十戒石板、さらにはイエス・キリストの聖十字架、外宮にはマナの壺とネフシュタンが、そして伊雑宮には罪状板が、それぞれ安置されている。伊勢神宮における最大の神秘は「心御柱」である。正殿の真下に半分、地下に埋められた形で心御柱は建つ。床には接しておらず、あくまでも神の依代として置かれる。 八咫烏のよれば、白木を三本一束にしたものであるという。これには裏がある。「裏心御柱」は石製の男根である。内宮と外宮、そして伊雑宮の正殿直下には、それぞれ男根石が安置されている。ヒンドゥー教 でいうところのシヴァ・リンガである。この事実からも祭神である天照大神と豊受大神は、男神であることが判る。
しかし、「真心御柱」が地下宮に納められたイエス・キリストの聖十字架とネフシュタンである。どちらも垂直に立てられている。つい最近まで、真心御柱が無かったのは伊雑宮だけであった。2013年に伊雑宮にもアロンの杖が安置されることになった。つまり、熱田神宮に祀られていた草薙剣は、伊雑宮に移送されたのである。そして、伊勢三宮、それぞれの正殿の地下に真心御柱が3本立ち並び、本来の姿が甦る。「カゴメ唄」の「後ろの正面」が内宮が伊雑宮、外宮及び出雲大社が籠神社、さらには賀茂神社の河合神社として世に知られることになる。すべての準備が整ったのである。
今上天皇陛下の生前退位だが、翌日に公開されるビデオ撮影の間、皇太子は熱田神宮にいた。言わずと知れた草薙剣が祀られている宮である。草薙剣を熱田神宮から伊雑宮に移す命を出すのが今の皇太子となる以上、ただの偶然ではない。
国家「君が代」をヘブライ語に置き換えて歌われることがある。歌詞の音にヘブライ語の言葉を当てて、意味の通る文章にする。できた歌は、まるで本来の「君が代」がヘブライ語であったかのごとく聞こえるから不思議である。実は同じことがカゴメ唄にも言える。
「カゴー・ミィー・カゴー・ミィー・カゴーノェ・ナカノェー・トリーヴァ ヒーツィ・ヒーツィ・デイユゥー ヤ・アカー・(の)・バニティ・ツー・(と)・カァー・(が)・スヴェル フィシュラッ・(の)・ショーメム・ダーラッ」
一読してもさっぱりわからないが、意味はこうである。
「籠で囲まれ安置されてきたものを解き放て、火がつけられ、燃やされて 神の社が焼失する 守られるべき岩戸は開かれ、封印の意味をなくす」
岩戸と言うキーワードから天岩戸開き神話がベースになっていることが判る。ゆかりの神社とは伊勢神宮だろう。伊勢神宮が放火され、その騒動に紛れて宝物が盗まれる。籠に囲まれて厳重に封印してきたというから、それは地下宮にある契約の聖櫃アークだろう。
現在、ユダヤ人は全精力を傾けて、契約の聖櫃アークの行方を追っている。それが無ければ、来るべき日に建立されるソロモン第3神殿が完成しないからである。イスラエルの諜報機関モサドは契約の聖櫃アークに関する情報を世界中から集めて分析している。彼らはアメリカ軍が持つ合成開口レーダーの地中データも手にしている。伊勢神宮の地下がどうなっているのか上層部は把握している。それで、いずれ行動に出る。実行するのは、アメリカ軍の特殊部隊だろう。闇夜に紛れて伊勢湾から上陸し、一路、伊勢神宮に向かう。軍が持つ特殊装置や器具によって、地下宮に侵入し、契約の聖櫃アークを密かに運び出す。火が放たれ伊勢神宮の社殿は全焼する。この時、彼らが運び出すのは、外宮や伊雑宮の神器も運び出すだろう。しかし、彼らのもくろみは失敗に終わるはずである。
日本がいかなる国なのか、海外のユダヤ人たちは気付き始めている。日本人が古代イスラエル人の血を引くことは勿論、世界最古の王家である皇室が今日まで続いている理由も彼らの思想の根本である「旧約聖書」の預言から分析して正しいと考える人が着実に増えている。