(22)籠の中から放たれる「聖なる鳥」が日本の封印を解く!
これは飛鳥昭雄氏の漫画である。漫画によってわかりやすく説明している。
大阪の四天王寺に聖徳太子の手形「御朱印縁起」が伝わっている。それを見た後醍醐天皇がかって同じ内容を書き写し同様に左手で2か所朱印したが、そこに小さな釘跡がくっきりと残されている。
後醍醐天皇と言えば、南朝系であり、楠木正成らと共に鎌倉幕府を倒した天皇である。後醍醐天皇はどこで釘跡をつけたのか? 掌にくぎを打つとすれば、皇太子が天皇に即位する儀式、つまり天照大神の御魂を受ける大嘗祭しかない。しかし、足利尊氏が立てた北朝系以後、大嘗祭は近代まで途絶えてしまう。古来、西日本側の主基殿では右手を、東日本側の悠紀殿では左手を釘で突き刺した。このことから、天照大神の正体が釘の磔刑を受けた神・イエス・キリストだと判明する。
しかし、イエス・キリストは手首に釘を打たれて十字架に架けられた。それは、そうしないと掌では体重が支えきれないからである。それでどうして、後醍醐天皇は掌なのか? 手首は救世主だけに許された位置だからである。手首には感覚神経や正中神経があり、激痛のため親指が内側に曲がってしまう。だから、イタリアのトリノにある聖ヨハネ大聖堂の聖骸布には、手首の跡があり、親指が内側に隠れた状態になっている。聖骸布の男性の背中には鞭打ちの跡が無数にあり、両足も折られていなかった。聖骸布は亜麻で織られ、その他に死に顔を覆うスタリオンという小さな亜麻布も見つかっている。
*「打とうとする者には背中を任せ、髭を抜こうとする者には頬を任せた。顔を隠さずに嘲りと唾を受けた」(「イザヤ書」第50章6節)
「そこで兵士たちが来て、イエスと一緒に十字架につけられた最初の男と、もう一人の男との足を折った。イエスの所に来てみると、既に死んでおられたので、その足は折らなかった」(「ヨハネによる福音書」第19章32~33節)
大嘗祭でも四国の忌部氏が大麻で織った「アラタエ」の反物を神御衣(かむそ)として献上するが、同時に絹織物「ニギタエ」も真床追衾(まとこおすま)の反対側の籠の中に入れておく。
*「ヨセフはイエスの遺体を受け取ると、綺麗な亜麻布に包み、岩に掘った自分の新しい墓の中に納め、墓の入り口には大きな石を転がして置いて立ち去った」(「マタイによる福音書」第2章59~60節)
*天皇家の葬儀を受け持つ忌部氏は、大嘗祭で死と甦りの「八重床の神事」に使う神御衣を死装束の反物として献上する。
ここで狐男が登場する。
狐男「お稲荷さんと狸では同じ化けても意味が全く違うのだ。そもそも「化」とは「イ」と「七」と解字するが、「イ」は「七」の引っ繰り返った形で人間の意味だ。「七」は神の聖数ゆえに引っ繰り返ると「罪人」になる。そのため、狸は化ける時、下半身を隠す。葉を頭に乗せてひっくり返る」
サイ九郎「どうして龍と蛇が同じなのさ?爬虫類で同じなんて言わせないよ」
狐男「龍は「辰」で蛇は「巳」なので、「辰巳」と表し一対とした。辰巳は「巽」とも記し、「己・己・共」で二つの己がともに同じとし方向では間を取っている。飛鳥先生、弟子にはちゃんと教えないとね」
飛鳥氏「それはどうも。そうなるとあなたの「蛇の目傘」も八岐大蛇の目傘となりますね」
狐男「何?」
飛鳥氏「さらに蛇の目を脇にずらしていくと・・・一つ目の妖怪・傘お化けです。一本足を樹木とし、両腕を横木とすれば、その姿は蛇の目を持つ「案山子」。「案」を安らかな木 「山」を大地の三柱 「子」を御子とすれば 神界の三角形の傘を被る案山子は、T十字架にかかる人形の救世主の姿。これを人柱と言い、巽の意味はヤハウェの巳とイエス・キリストの巳がともに同じ示唆を含むことになります」
狐男「しかし、どれもこれもお前の妄想の産物にすぎぬ。傘のお化けのユダヤ渡来説も、天から十字架に下る聖霊の鳩が正体であり蛇の目ではない。エルサレムにその証拠が遺物として残されているからだが、語るに落ちたとはこのことだ」
飛鳥氏「烏と鳩は陰陽一体なり。烏は黒で陰なので表から姿を隠し、鳩は白で陽なので表に姿を現している。八咫烏の「八」と鳩の「九」も陰陽道から表裏一体だ。日本で蛇の目が神の目なら、神社の目は茅の輪となり、四隅を竹で組んだ〇と□は日の丸そのものだ。茅の輪は地の輪であり、神事の土俵となり、丸い土俵の外砂を蛇の目と称するように土俵自体が蛇の目となる。そうなれば日の丸も蛇の目となり太陽が神の眼球となるので超弩級の蛇の目は地球を見ていることになる」
狐男は、「そこまでだ」と言って車で立ち去る。そこへミスター・カトウといというメッセンジャーが現れ、飛鳥達を京都御所に連れて行く。そこには、三羽の裏天皇が待っていた。
裏天皇「いよいよ、わが一族の最後の者が先祖の定めた平安京へ戻るのだな。飛鳥よ、久しぶりであったな」
飛鳥氏「はい、おかげさまで」
裏天皇「お主の行動を止めずにおいたのは正解であった。しかし、ここから先は話が違うぞ。これより、試す者に敗れたら最後お前はすべてを失うことになろう。出でよ!」
狐男「既に控えております。そして申し上げる。こ奴ばかりは許せません。牙城だった京都丹後の籠神社で三礼三拍一礼を強行し、無理やり天岩戸開きを決行した。不埒な輩」
飛鳥氏「畏れながら本来は、造化三神を拝する三礼三拍が基! だから神社で神を拝することを「参(三)拝」と言い鳥居から拝殿に至る道を参(三)道と言うのです」
狐男「我々の憤怒はそのことではない。己が許可なく仕出かした愚行により天岩戸が開いてしまったことだ。籠神社こそ、蛇の目の根源でカゴメを封じた天の岩戸だったものを・・・。その天の岩戸を許可なくお前が勝手に開いてしまったのだ」
飛鳥氏「もし、三礼三拍が天の岩戸開きの原因だとすれば、籠目は六芒星の片目ではなく、別の片目を解き放ったのかもしれない。上向きの三角の左目は天岩戸から覗いた神の右目を榊に掛けた鏡に映した鏡像反転!とすれば、下向きの三角にも目が無くてはならず、それが右目になる。下降の三角に神の右目があるのは左目の鏡像反転ゆえ!つまり、籠神社を発祥とするカゴメ唄の鳥は上下の三角2種類がいて下向きは陰で偶数たる八の鳥で八咫烏となり、既に籠から放たれている。しかし上向きの陽の鳥はまだ出ておらず、奇数たる九を名に持つ鳩がその正体となる」
狐男「何を分けの分からぬことをほざいている。神の左目を上昇の三角にするのは許せても、聖なる右目を下降の三角とするのだけは許せん」
飛鳥氏「それは天照大神が岩戸から外を覗いたときの右目が忌部氏の祖神・天太玉命が掛けた八咫鏡で反転し左目になるため! だから、ピラミッド・アイのプロビデンスの目は右目の反転した左目で描かれている」
狐男「ならば聞く。カゴメ唄の籠に烏と鳩が入っていた証拠はあるのか?答えられねば二度と我らに近づくな」
飛鳥氏「籠はノアの箱舟を象徴する。ノアは最初に烏を放ち、最後に鳩を放ちました」
狐男「それは旧約聖書の話だ。カゴメ唄の何処に烏と鳩がいると唄われているのだ」
飛鳥氏「カゴメ カゴメと2度呼び、いついつで2度呼び、鶴と亀で2種類を示し、すべったで二つが合わさります。籠の中に封じられた烏は黒の陰で、鳩は白の陽となるため、陰陽道の太極図である。太極図の黒が烏で、白が鳩に対応し、それぞれ目があります。黒烏の目は白の陽で開き、白鳩の目は黒の陰で閉じられて闇のままです。不動明王の両目も天地眼も陰の左目が下を向き、陽の右目が上を向きます。神道でも左目を閉じた神像があり、そのルーツは古代エジプトのホルスが左目を負傷したことに由来する。しかも、ホルスは隼と言う烏です」
狐男「こ奴、何処まで我らを愚弄するか」
裏天皇「待て、私が尋ねよう。最大のカゴメを太陽というたが、具体的に述べてみよ」
飛鳥氏「はい。それこそが生命の樹の花・神聖幾何学です。13個の縁で作られる無限球体の籠でどこを切り取ってもカッバーラである生命の樹が現れます。超弩級のカゴメの太陽から至高の鳩である救世主・天照大神、即ちイエス・キリスト」が放たれます。その前に真の神一厘であるカゴメに封印された白い鳩たる最後の天皇陛下が不可思議な手段で放たれます。最後の天皇陛下は契約の聖櫃アークに三種の神器を入れ、選ばれた神職と共に先祖の地イスラエルのカナンに向かいます。この者はアークと三種の神器をカナンに運んだモーセの再来にしてかつ同族の祭司であるレビでなければなりません」
裏天皇「つまり、カゴメ唄にある籠の中の鳥がラストエンペラーと言うのだな?」
飛鳥氏「然り」
裏天皇「飛鳥よ、お前は危険なので我らの側に置くことにする」