(35)破壊された惑星フェイトンにも人類がいた!
惑星フェイトンは、惑星ヤハウェによって破壊された。小惑星帯と化した惑星フェイトンも、火星と同規模の天体であり、火星同様に軌道が安定していなかった頃、地球に接近していた。そして、磁力線交差により、プラズマ・トンネルが開き、地球から人間や動植物が移動していった。なぜ、そのようなことが言えるのか? それはほぼ同時期に惑星ヤハウェが、惑星フェイトン、火星、地球に打撃を与えているからである。その打撃の最大なものが、天体ごと消滅した惑星フェイトンに起きた爆発である以上、あるいは地球と火星に与えられた罰と同じ原因が、惑星フェイトンにもあったと思わざるを得ないからである。
「旧約聖書」では、罪悪に染まった地上の人間を打ち滅ぼすことを決心したのが、絶対神ヤハウェであり、地上はあくまでも総称の事で、火星の例を見るまでも無く、決して地球だけではなかったことが分かる。火星に移った人類が滅亡したのも罪悪が極まったからであり、同じ理由で惑星フェイトンも天体ごと罪悪の清算をしたものと考えられる。しかし、地球や火星と違い、惑星フェイトンは木端微塵に吹き飛んだため、人類がいた証拠は一切なくなったのである。
天体同士のニアミスには、必ず互いの強烈な磁力線が向き合うため、凄まじい磁気嵐が発生する。すると、その時の無限大と言える磁気交差(リコネクション)の結果、局地的なプラズマ現象が発生する。イスラエル10支族がメソポタミア付近からシベリア地方の果てまで移動する日数は、ほぼ「第二エズラ書」が記した1年半ぐらいと推測できる。
シベリア地方は、人を寄せ付けない大針葉樹林帯であり、その走行には苦労があったはずである。だからこそ、子供を抱えていたり、病気になったり、体が弱かった者や信仰が揺らいだ者など、様々な理由で途中で多くの人々が脱落し、その付近一帯に留まったり、別の目的地へと移動していったのである。しかし、こうした人々の行き着いた所は、預言者エズラが言うアルザルではなかった。真のアルザルは、ポールワンダリング直前に開くはずのプラズマ・トンネルの先の世界にこそあった。
モーセもヨシュアもイザヤも、あらゆる奇跡を行った預言者はすべて、奇跡が自然現象だけで引き起こされたとは思っていない。モーセの様々な奇跡は、事前に神が預言者に啓示を与えている以上、決して偶然ではない。むしろ、将来の奇跡を起こさせるために、天体をあらかじめその運動も含めて配置したり、生み出したりしている様子も見て取れる。同じことは、火星などに移動した人類についても言える。つまり、地球と別の天体に人間が移動することは、過去のどれを見ても決して偶然に起きたことではない。まして、地球内部に移された失われたイスラエル10支族の場合は、偶然では起こせない状況の積み重ねによって発生している。 さらに、絶対神が天地創造の場で、天体に生物を置く場合でも、同じ方法が取られたのではないかと推察できる。生物の発生は、全てが突然的であるのはそのためである。人類発生の場合でも同様である。アダムの創造が地球で行われたかどうかは別にして、全てが光を統括する絶対神が行っている以上、プラズマが関わっていることは間違いない。
つまり、天地創造の中で、生物をその天体に移植する場合でも、同じ方法で行われた可能性がある。宇宙規模からみても、銀河系はプラズマと電磁力で覆われ、銀河同士も互いにプラズマで結ばれていることは間違いない。銀河同士も、それぞれ巨大なプラズマ・トンネルで結ばれるネットワーク を構成しているのである。それが銀河集団であり、さらにその上の超銀河集団となっても、プラズマが支配統括している。その姿が、結果的に泡状構造を構成していくのである。
このように、宇宙全体が亜空間領域で統括支配できるため、新天体に置く生命移植のために移動も、位相の関係で光速突破もできるため、殆ど瞬時に移動することが可能となる。そうなると、亜空間領域は神の領域であり、光が充満するプラズマ世界を暗示することになる。