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プラズマ宇宙論(28)

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(28)火星大接近による異変

 木星から誕生した金星は、軌道を変えながら太陽系の中を突進していったが、やがて火星とニアミスを起こす。その時代は紀元前8世紀、金星は火星にモーセの時代の様に、血のような塵を火星に降らせ、ほぼ全地を真っ赤に染めることになる。事実、紀元前8世紀頃まで、火星は戦いの神「軍神(マルス)」ではなかった。火星が軍神に変貌するのは、「ギリシャ神話」にある金星と火星の接近に記述以降の事である。アレス(ローマ神話ではマルス)が、アフロディテ(ローマ神話ではウェヌス)に接近した為、多くの神々を困らせたという話がそれである。今も、マルスは火星、アフロディテは別名をヴィーナスともいい、金星の事を指す。同様の話で、金星と火星の戦いを記したのが「ホメロスの叙事詩」である。また、金星と火星のニアミスの様子を、アレキサンドリア図書館の館長だったエラトステネス(紀元前3世紀)は、古文書の記録から、以下のように書き残している。

「金星は火星を追って捕らえると、凄まじい情熱で火を放った」

今も火星の赤い表面にムラがあり、下地の黒っぽい地表が現れているのは、赤い表土が決して自然の堆積層ではないことを示している。1982年、旧ソ連が金星に軟着陸させた「べネラ13号」の地上写真から、金星の表土の色が赤みがかった黄色、すなわち火星と同じオレンジ色だということが判明した。

 紀元前688年、アッシリア帝国が南朝ユダ王国に対して、20万もの軍隊で攻め込んできたとき、天空から来た大災害により、全滅してしまう。おそらく、火星の大接近の影響で、巨大な雹か隕石が、彼らを直撃したものと思われる。同じころ、預言者イザヤは、ユダ王国のヒゼキヤ王の願いを聞き入れて、太陽を逆行させる奇跡を起こしている。

「ヒゼキヤは答えた。影が十度伸びるのは容易なことです。むしろ影を十度後戻りさせてください。そこで預言者イザヤが主に祈ると、主は日時計の影、アハズの日時計に落ちた影を十度後戻りさせられた」(「列王記下」第20章10~11節)

 まさに、火星の大接近によりポールワンダリングが地球を襲った記録である。しかし、イザヤの時代のポールワンダリングは、極移動が大幅に起こったわけではなく、太陽が西から昇るほどの規模には至らなかった。事実、その頃の世界中の記録には太陽の東西方向への完全な逆行運動の記録はない。よって、太陽運行の逆行も一時的には起きたが、方位の入れ替えも無ければ、すぐに元に戻っている。なぜか? その理由は簡単である。火星の質量が地球の10分の1程度に過ぎなかったからである。一方の金星の質量は、地球の5分の4もあった。それ以後、ポールワンダリングは二度と起きていない。なぜなら、惑星レベルの天体が地球に接近していないからである。

 イザヤの時代に起きた、火星によるポールワンダリングは、規模こそ小さかったが、生態的被害は甚大だった。最初の大洪水のときに起きた極移動よりも、被害が大きかったのである。つまり、これまでの極移動のポールワンダリングは、イザヤの時代ほど被害は大きくなかったのである。イザヤの時代の時は、極移動が逆転できなかったため、それまで極地だったアメリカのハドソン湾周囲が極地から温暖な緯度まで下りてきて、逆に、当時は極地外の緯度にあった大陸が、一挙に南極大陸になったのである。単なる季節の逆転程度では済まない。温暖から極寒の極地への大激変である。ただし、極移動であるため、自転の方向は全く変わらず、自転軸もそのままである。よって、「ピリ・レイスの地図)や「オロンティウス・フィナウスの地図」は、イザヤの時代の前、紀元前8世紀以前の、氷に覆われていない南極大陸を描いたことになる。あるいは、「聖徳太子の地球儀(地中石)」もその可能性がある。

 当時の北極だった北アメリカ北部のハドソン湾から五大湖付近までが南下し、温暖な気候だったシベリアが一瞬に極地へと移動した為、マンモスやサーベルタイガー等が死滅したことになる。さらに極地外にあった南極大陸が、一瞬にして極地へと移動して、大陸全体が凄まじい寒さと豪雪のため巨大な氷床を形成することになった。

 地球の地軸が23・4度の赤道傾斜角度に傾いたのは、いつの頃か? それは、地球の四季が記述された頃となる。なぜなら、地軸の傾きが四季をつくり出す要因になっているからである。季節の記述は旧約聖書を見るまでも無くノアの大洪水の直後から始まっているようである。実は四季があることは季節があり、季節は気候変動があることを示している。気象に異変があれば、穀物の実りに影響を与えることになる。もし飢饉が地上にあるとすれば、気象異変があり、四季があることの証明になる。

「その地方に飢饉があった。アブラハムは、その地方の飢饉がひどかったので、エジプトに下り、そこに滞在することにした」(「創世記」第12章10節)

 こうなると、ポールシフトが起きて、地軸が現在の位置まで傾斜したのは、ノアの大洪水のときに発生したポールワンダリングと共に起きた、地軸傾斜が原因と言うことになる。


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