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プラズマ宇宙論(26)

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(26)聖書とホピ預言が伝える地球規模の天変地異 

 聖書には次のような記されている。

「深淵は衣となって地を覆い、水は山々の上に留まっていたが、あなたが叱咤されると散って行き、轟く御声に驚いて逃げ去った。水は山々を上り、谷を下り、あなたが彼のために設けられたところに向かった。あなたは境を置き、水に越えることを禁じ、再び地を覆うことを禁じられた」(「詩編」第104編6~9節)

 ホピ族の伝承と同じく、大洪水の水位が山頂を越えたと記述している。さらに、2度とそんな世界規模の大洪水が起きないとも記されている。

 聖書である以上、この部分は預言と解釈できる。そうなら、再び洪水が起きたとしても、山頂を越えることはないことになる。世界を沈める天変地異を起こせるのは、地球規模の天体の大接近をおいて他にない。それも時代的に見て金星出現以前である。ヴェリコフスキーは、その天体の事を他のポールシフトと混同させないため、絞り込むことが出来なかった。そのため、ヴェリコフスキーの仮説は未完成だと言える。だからこそ、修正する必要があるのである。

 ヴェリコフスキーも気づかなかったように、金星出現より前に、同じ木星から別の巨大彗星が放出された。その天体の名は「惑星ヤハウェ」である。太陽系第12番だった。金星より前に木星の大赤斑から飛び出した惑星は、紀元前2500年、今から4500年前に誕生した。この惑星は、誕生後すぐに太陽系を荒らす凶暴星となり、太陽系を荒らしまわった。天王星に異常接近した時は、天王星を横倒しにしたあげく、衛星の一つのミランダを破壊寸前に追い込み、鋭いひっかき傷の跡を残した。また、海王星に大接近した時、衛星トリトンを引きずり回し、太陽の自転方向と逆に公転させたばかりか、海王星の衛星に過ぎなかった冥王星を外に大きく弾き飛ばしたのである。そのため、冥王星の公転軌道は長楕円となりある時期は海王星よりも内側に潜り込む結果となった。凄まじい破壊を行う凶暴星は紀元前2344年(約4500年前)に地球に大接近し、地球の衛星である月を引きずり回し、地球のすぐ脇を通過した。この時に、月は氷層を破壊された為、数万気圧で蓄えられていた摂氏1000度を超える超熱水が地球目がけて解き放たれた。月の内部構造は、内部に水が閉じ込められている氷天体である。

無数の隕石の衝突と塵を受け、表面が砂で覆われているだけだが、その幾らかは自分の内部から噴き出し飛び散った砂が降り積もった結果である。一方、凄まじい勢いで放出された超熱水は、宇宙空間の絶対温度で急激に冷やされ、そのまま地球へ降下した。これが約4500年前に起きた大洪水のプロセスであり、その原因である。重要なことは、その時に初めて地球にポールシフトとポールワンダリングが起きたということである。

 紀元前の古文書や伝説を調べるほど、太陽が逆に昇ったことが数多く発見される。特に、ヘロドトスが書き残した、古代エジプト王朝の時代に、太陽が西から昇ったことが2回あったという点では、アカデミズムの学者は頭を抱えてしまうだろう。それは同時に、太陽が東から昇ったことも2回あり、合計4回も太陽の運行が逆行したことを意味する。東~西~東~西~東と言うことだが、最初の東は原点であるため、回数に含まれない。よって、現在は太陽は東から昇るという、大洪水以前と同じ方位と言うことになる。

 マヤ文明は、太陽が4回も運行を逆転させたことを知っている。それはホピ族の言う滅びた4つの世界観とも、数の上では通じている節がある。すなわち、ヘロドトスの記述を含め、180度回転する極移動のポールワンダリングが4回も起きたことを、別の文明の記録が伝え残していることになる。そこで、ヴェリコフスキーも特定できなかった、最初のポールワンダリングと大洪水の原因を探したところ、ヘブライの古文書に奇妙な記述が見つかったのである。その古文書は「ユダヤ伝経」といい、「サンヒドリン篇」の中に記述が残されている。

「大洪水の7日前、聖なる存在は、太古から決め事を改め、太陽をに西から昇らせ東へと沈ませた」

 すなわち、大洪水の7日前には、現在の太陽運行とは逆になっていたと記録しているのである。これは大変な発見であり、太陽運行の逆転の7日後に大洪水が発生したということは、ポールワンダリングが大洪水の引き金ではなかったことを意味するのである。極移動の7日後に大洪水が発生した以上、地球にポールワンダリングを発生させた元凶が、別の物理的作用を地球に及ぼしたことになる。大洪水の元凶は、惑星ヤハウェだったことは述べた。北欧神話、古代中国の古文書、古代ケルト神話などにある大洪水と共に現れた真っ赤な燃える天体は、巨大彗星だったころの惑星ヤハウェだった。もちろん、最初のポールワンダリングを引き起こした元凶でもある。


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