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プラズマ宇宙論(5)

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(5)ヴェリコフスキー理論→神話は過去の宇宙を正確に記述していた!

 ヴェリコフスキー理論のアウトラインは次の通りである。

 紀元前1500~2000年の頃、古代イスラエルがモーセに率いられてエジプトを脱出した時から、ヨシュアが約束した地カナンに入り、パレスチナの先住民を打ち負かすまでの時代に、地球を大カタストロフィーが襲う。「旧約聖書」の記述にあるように、その時、太陽は空中で停止し、「ギルガメッシュ叙事詩」が歌われたように、山脈や海洋の水が盛り上がったのである。そして、この大災害を引き起こしたのが、その頃の木星から飛び出した巨大彗星であり、それが地球に異常接近した為に起きた天変地異だったとしているのである。この時の彗星が巨大彗星メノラー、すなわち金星の事である。

 ヴェリコフスキーは、神話と聖書、並びに伝説と民族伝承を中心とした太陽系の宇宙体系を、理論的にまとめあげた最初の人物だった。巨大彗星は木星から飛び出したとしたのは「古代ギリシャ神話」の、ゼウス神(木星)の頭から生まれたパラス・アテナ(金星)の一節からである。巨大彗星メノラーは、惑星規模の灼熱天体であり、幾筋もの光る長い尾を後尾に引いていた。その姿は長い羽毛をなびかせた蛇の姿であり、古代アメリカに伝承される「ケツァルコアトル」の伝説と一致する。さらに、バビロニアに残された6本の角が生えていた天体の伝説も、巨大彗星の描写と一致し、それがダビデの楯の形の原型になった。さらに、それがイスラエルの象徴となる「ダビデの星」に発展する。

 メノラーとは、イスラエルの神殿に供えられた「七枝の聖なる燭台」の事であり、光の場所と言う意味である。七と言う数字は、旧約聖書では聖なる意味に使われ、完璧さや完全を表す聖数である。紀元前1300年頃、木星から飛び出した後、数百年間超楕円軌道を描きながら太陽系内を荒らしまわっていた巨大彗星メノラーは、地球の交点と交差する位置に入り、そのまま地球と衝突せんばかりの距離まで超接近することになる。そのため、地球では恐ろしい事態が次々と発生した。

 地球上のあらゆる火山は、メノラーの接近による潮汐作用で大噴火を起こし、大量の溶岩が噴出した。そればかりではなく、猛烈な火山噴火で噴出した水蒸気と噴煙が、世界中の天空を覆いつくしたのである。

 その空前の天文学的大事件が起きたのは、モーセが古代ヘブライ人をエジプトから連れ出す寸前だった。(紀元前1290年頃) そのことが旧約聖書に記されている。

「モーセとアロンは、主に命じられた通りにした。彼は杖を振り上げて、ファラオとその家臣の前でナイル川の水を打った。川の水はことごとく血に変わり、川の魚は死に、川は悪臭を放ち、エジプト人はナイル川の水を飲めなくなった。こうして、エジプトの国中が血に浸かった」(「旧約聖書」「出エジプト記」7章20~21節)

 この時の巨大彗星メノラーとの遭遇により、最初に起こった災害は、細かい真っ赤なダストが降下してきて、地表や海、あるいは大河を血の色に染めたことである。鉄分を含む可用性色素の粒子の為、世界は真っ赤に染まり、ナイル川は血の色に染まった。モーセが海を割って渡った紅海も、この時の紅色に染まったことから名付けられた名前である。ヴェリコフスキーは、その原因を空中から降る微細なダストだとしている。

「それはエジプト全土を覆う細かい塵となって、エジプト全土の人と家畜に降りかかり、膿の出る腫物となるであろう。二人はかまどのすすを取ってファラオの前に立ち。モーセがそれを天に向かってまき散らした。すると、膿の出る腫物が人と家畜に生じた。魔術師もこの腫物のために、モーセの前に立つことが出来なかった。腫物は魔術師のみならず、エジプト人全てに生じた」(「旧約聖書」「出エジプト記」第9章9~11節)

 世界中の古代記録や伝承の中に、赤い塵が降って世界中が染まったという内容が残されている。モーセの願いを聞き入れないファラオに、今度は全エジプトに雹が降り、外にいた人や家畜が打たれて死んだと旧約聖書に記されている。

「モーセが天に向かって杖を差し伸べると、主は雷と雹を下され、稲妻が大地に向かって走った。それは甚だ激しく、このような雹が全土に振ったことは、エジプトの国始まって以来かって無かったほどであった。雹はエジプト全土で野にいるすべてのもの、人も家畜も残らず打った。雹はまた、野のあらゆる草を打ち、野のすべての木を打ち砕いた」(「旧約聖書」「出エジプト記」第9章23~25節)

 雹が落下する時、雷も一種に轟いていたと記されている。ナフタは、酸素に触れた早い段階で粘々した状態で液化し、大地に落ちても燃え続ける。そのことから、この時に、天空から降ってきたのは石油、すなわちナフタ(ナフサ)である可能性が高いとヴェリコフスキーは指摘する。


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