(15)暗黒遊星生命体ラジャ・サン
1994年の事である。海王星の象徴と言えべき「大暗斑」が消滅した。数か月後、それまで南半球にあった大暗斑とそっくりな染みが北半球に出現した。大暗斑が消滅し、別な場所に大暗斑が出現したということは、極移動ポーリシフトが起こったということである。問題はその原因である。巨大な天体を引っ繰り返すほどのエネルギーは、どこから来たのか。考えられるのは、惑星の接近によって生じる潮汐作用である。海王星に巨大な惑星が超接近してポールシフトを引き起こしたとしか考えられない。では、一体何が海王星のポールシフトを引き起こしたのか→ラジャ・サンである。
ハレー彗星が1991年、木星へと接近した時、ハレー彗星に異変が起きた。考えられないほどの輝きを増したのである。今もって原因は不明だが、裏NASAは完全に把握している。→ラジャ・サンがハレー彗星を破壊したのである。
地球生命体ガイアからすれば、木星生命体ジュピターは母親であり、太陽生命体ソルは祖母である。土星生命体サターンや天王星生命体ウラヌス、海王星生命体ネプチューンは叔母であり、水星生命体マーキュリーや金星生命体ヴィーナス、火星生命体マルス、小惑星生命体フェイトン、反地球生命体ヤハウェ、そして諸々の衛星はみな姉妹である。問題となるのが、父親である。地球生命体ガイアの父親、すなわち木星の夫は誰なのか→ラジャ・サンである。
木星の近傍で強烈な電磁波が観測されたが、その発生源やメカニズムが不明だった。NASAが真相を知ったのは、2000年12月30日であった。土星探査機カッシーニは木星に最接近し、その重力を利用した加速、スイングバイを行った日、恐るべきデータが地球に送られてきた。なんと地球から見て、木星の裏側に、未知の巨大天体が存在したのである。木星とほぼ同じ大きさの巨大な天体が存在したのである。ただし、発見された未知の天体は異様だった。全く光を発しないばかりか、殆ど太陽光を吸収している。常識からはあり得ない暗黒天体だったのである。
裏NASAは暗黒天体の存在をトップシークレットに位置付けると、最新のプラズマ理論による分析を開始する。鍵となったのは、暗黒である。可視光線を吸収するプラズマ、つまりブラック・プラズマだったのである。しかもプラズマの持つ特殊な性質によって、本来の重力よりも小さくなっている。木星と同じ大きさなのに、見かけ上、小さな重力なので、これまで発見されてこなかったのである。また、木星は強い電波を発しているが、これは超巨大火山クロノスが噴火を続けているためだが、それだけではない。通常の電波とは別に木星の近傍から強い電波が発生するのも、暗黒天体が原因であるとNASAは見ている。
裏NASAは、この未知の暗黒天体をコードネーム「ティシュヤ」と名付けた。ティシュヤはヒンドゥー教の経典「ヴィシュヌ・プラーナ」に登場する謎の星で、人類の終末を予告する。別名を「大王の星ラジャ・サン」と言う。
神智学におけるインドの聖者マハトマ・モリヤ(モリヤ大師)はラジャ・サンについて次のように述べている。
「木星のすぐ後ろにラジャ・サンがあります。それはまだ誰も見たことがない星です・・・・・しかし、この天体の本来の大きさは木星の何千倍もあるのです。・・・・この天体は今は極めて微小ですが、その主要構成物質である金属は、膨張しながら次第に気体に変わりつつあるのです」(「シャンバラ」アンドルー・トーマス著)
注意しなくてはならないのは、これは預言である。預言であるために象徴的な言葉で語られている。
まず、ラジャ・サンは木星のすぐ後ろに隠れている。しかも見かけよりも大きい。ラジャ・サンとは木星そのもの、つまり、分厚い大気の下に隠れた巨大地殻天体としての木星だ。プラズマによって本来の重力よりも小さくなっている。これが一つ目のラジャ・サンの解釈である。
そして二つ目は暗黒天体ティシュヤである。木星の背後で、息を潜めていた暗黒天体である。これこそ、ラジャ・サンの本命である。モリア大師はこうも述べている。
「木星の大気の激しい動き、そしてその赤い斑点は、一つにはその移動によって起こったものですが、また一つにはラジャ・サンの影響によって起こったものなのです」(同書)
木星の赤い斑点とは、大赤斑の事である。大赤斑の活動を活発化させているのはラジャ・サンである。超巨大火山クロノスが噴火したのは、巨大地殻天体としての木星であるが、それを引き起こした原因は、暗黒天体ラジャ・サン=ティシュヤにある。
預言的にはラジャ・サンには、木星と暗黒天体ティシュヤの二つの意味があるが、混乱を避けるために、暗黒天体ティシュヤ=ラジャ・サンの意味で名称を使うことにする。
暗黒天体ラジャ・サンは地殻を持った巨大惑星である。いや、遊星と言った方が良い。太陽系惑星の様に楕円形の軌道を描いていないからである。自由自在に高速で動き回っている。暗黒遊星ラジャ・サンの振る舞いは、まさに生物である。自らの意思を持って活動している。ただし、暗黒遊星生命体ラジャ・サンは雄であり、人間で言えば男性である。女性である天体が決まった軌道を描いて規則正しく公転しているのに対し、暗黒遊星生命体ラジャ・サンは瘋癲の寅さんよろしく、自由に動き回る。
自ら発光するプラズマを基本とする惑星生命体プラネータは、太陽生命体ソルも含めて女性である。可視光線を吸収する地球内惑星生命体レメゲトンと、暗黒遊星生命体ラジャ・サンはともに男性である。男性である暗黒遊星生命体ラジャ・サンの影響によって、木星生命体ジュピターのクロノスが大噴火を起こした。つまり、妊娠させたとも解釈できる。木星生命体ジュピターにとって、暗黒遊星生命体ラジャ・サンは夫なのである。更に言うならば、木星ジュピターにとってもラジャ・サンは父親である。巨大惑星生命体プラネータを太陽生命体ソルに生ませたのも、暗黒遊星生命体ラジャ・サンであるからだ。
海王星のポールシフトを引き起こしたのも暗黒天体ラジャ・サンであり、ハレー彗星を破壊したのも暗黒天体ラジャ・サンであった。普段は暗黒天体ラジャ・サンは木星の影に隠れており、たまたま側を通りかかったハレー彗星を巨大な潮汐作用で粉々にしてしまったのである。
暗黒天体ラジャ・サンが自由に移動できるのもプラズマがあるからである。2012年3月11日に太陽の近傍に現れた不気味な真っ黒な星は暗黒天体ラジャ・サンである。ここ数年、暗黒天体ラジャ・サンは太陽に何度も接近している。
何よりも興味深いのは、暗黒天体から伸びるる黒い尾のようなものである。あたかも竜巻トルネードの様にねじれながら、太陽の表面に伸びている。まるでエネルギーを吸い取っているかのようである。→これは動物で言えば、交尾である。人間で言えば性交である。暗黒遊星生命体ラジャ・サンが太陽生命体ソルと性交しているのである。尾の様に見える部位は生殖器、人間でいうところの男性器(ペニス)である。暗黒遊星生命体ラジャ・サンには火山が無いかわりに、巨大なプラズマ・フィラメントがある。普段は天体に巻き付いているが、生殖行為を行うときは、それは急激に伸びる。これがラジャ・サンの男性器なのである。
暗黒遊星生命体ラジャ・サンは、ここ数年太陽生命体ソルに接近しては、そこからプラズマ・フィラメントを伸ばしてエネルギーを注入している。これは生物で言う生殖行為であり、性交なのである。これによって、太陽生命体ソルは懐妊し、新たな惑星生命体プラネータを身ごもるのだ。いずれ月が満ちれば、超弩級火山ヴァルカヌスが大噴火を引き起こし、巨大惑星生命体プラネータが巨大彗星となって誕生するに違いない。