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核分裂を阻止する「統一場理論」の話(12)

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(12)この世での成功に必要な縦・横・奥行き

 五島氏が書いた統一場理論の概要を語る中で、5次元空間が出てきた。

 5次元空間とは、時間と空間よりも次元が高い世界である。

 現在では超ひも理論で、目に見える3次元以上に、4次元とか、9次元とか、11次元とか、かなり次元の高い世界が論じられている。

 この高次元世界について、五島氏の哲学的見解は次のとおりである。

 彼は、3次元世界を含めて、7つの世界があるとしている。

 つまり、3次元、4次元、5次元、6次元、7次元、8次元、9次元である。

 3次元は縦・横・奥行きである。志の高さである縦軸、より多くのメンバーについて思いを馳せている横軸、どこまでも1つのテーマを掘り下げていく奥行き、この3つがそろっていれば、説得力がある。

 この世で成功する人は最低限、縦・横・奥行きを意識している。横軸は、自分だけではなくて、利害関係者にも思いを馳せている。もっと掘り下げると、江戸時代の商人に「三方よし」という言葉がある。「三方よし」は自分がよくて、相手がよくて、周りもいいという意味である。

 目に見える3次元世界では納得のいく成果を出すためには、この3つの物差しが必要になる。そう考えると、3次元の空間は非常によくできていると思える。(五島氏)

 その上にさらに目に見えない6つの世界が広がっている。

 とりわけ我が国は3次元空間の捉え方は非常に素晴らしいと思える。西洋では対称美が言われるが、日本の場合、生け花にしても、芸能にしても真(しん)、副(そえ)、控(ひかえ)とか、非対称の美を意識している。木の絵で示すと、枝が西洋では左右対象に出ているが、生け花の左勝手では、右側を長く、左側を短くする非対称である。

 この非対称に美意識を感じるかどうかである。西洋だと、何か物足りないと思うかもしれないが、日本人は平気で非対称を生け花やいろいろな美術品に取り入れている。

 日本人が非対称を美しいと感じるのは、左側に欠けている枝は、今から出て来るかもしれないという4次元も含んだ発想で見て、4次元空間の中で美が完成されていくからだと思う。(五島氏)

 つまり、日本の美意識は永遠の未完成である。シューベルトの未完成交響曲のようなものである。1つの空間の中に時間も畳み込んでいるのである。

 「古事記」では、最初に高天原と言う空間が登場する。その空間に神々が登場して、その空間を舞台として神々が活躍する。

 したがって、神よりも空間の方が上である。このような神話は日本が初めてである。

 日本は、場、雰囲気という者を重視する。日本の古典芸能、あるいは和歌にしても、場に漂っているそこはかとない雰囲気を表現している。

 ド・ブロイの物質波という概念を使って、万物は波動である、波であるという発想が生まれた。

 物理の世界では、波という概念が登場した後でフィールド(場)の考えが登場した。

 例えば、池の水面が揺れている場合、それは波であるが、波が存在するのは、池があるからであり、池の雰囲気が大事ではないか。池の雰囲気があって、さざ波が起きているということになると、波よりも大事なことは場だということになる。場というものがもっと探求されてもいいのではないかと思う。(五島氏)


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