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核分裂を阻止する「統一場理論」の話(10)

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(10)ポテンシャルの概念から統一場理論へ 放射能無害化の可能性

 脱出速度とは、ロケットが地球の重力圏を抜けて、はるかかなたの宇宙に飛んでいくスピードである。これは目に見える地球の話だからまだいいが、素粒子とか原子核とか、かなり小さい物体、しかも凄い引力を持っている物体から脱出しようとするときの脱出速度を計算すると、実は光速を超えてしまう。

 量子力学が扱うミクロ領域は大きさを定義していない。大きさがない割に重さだけがある。そうなると、どんどん小さな領域に行くと、どう計算しても脱出するだけで光速度を超えてしまう。つまり、脱出速度が1つの限界に到達する。これが事実だとすると、素粒子の中から別の素粒子が出て来るという現象は絶対に起きない。

 脱出しようとしたら、光速度を超える。これは明らかに光速度不変と矛盾する。ミクロ領域とマクロ領域の整合をうまくとるために、脱出速度ローレンツ変換をある程度修正しなければならない。その修正したものを特異ローレンツ変換と名付けている。そして、新しくポテンシャルという概念を作った。近づいたらどんなふうに抵抗が発生するか、遠ざかるとどんなふうに引力が発生するのか、距離によってどんな力が働くかをポテンシャルと言う。

 例えば、ここに「強い力」を作る素粒子があるとする。「強い力」は近づきすぎると反発し、遠ざかろうとすると引き戻そうとするポテンシャルを持っている。

 何か気功の間合いと一緒だが、このポテンシャルという概念が、特異ローレンツ変換の公式を使うと自然に出て来る。それを見た時、「ポテンシャルを使うと、「強い力」と「弱い力」と重力が全部統一できる道が開かれるのではないか」と突破口を見出した。

 現在、統一場理論はどっちの方向に行っているか? 例えば、理想的な粒子が六角形だとすると、「強い力」、「弱い力」、「重力」、「電磁力」が六角形の角の所にある。だったら、残りの2つの角の所にもきっとあるのではないか? そのようにできるだけ美しい統一理論を学者が今作ろうとしている。これを「リー群論」という。しかし、これだと、数式で統一できたとしても応用が全く効かない。

 ところが、ポテンシャルを使うと、うまく統一できていく可能性が出て来る。そこで、特異ローレンツ変換を使って重力場の公式をも1回書き直してみた。

 「強い力」のポテンシャルは、イメージ的には、近づいていくと、アリジゴクのすり鉢状の巣のような形である。入ったら出られない。これで原子核ができている

 「弱い力」は物体をはじき出すので「弱い力」のポテンシャルは山のような形を想像すると良い。

近づくことはできず、どんどん離れていく。

 核分裂の時は「弱い力」が発生する。この書き直された重力場のポテンシャルを計算していくと、不思議な事に「強い力」のポテンシャル、「弱い力」のポテンシャルが全部出てきた。

 今までは群論で統一場理論を作ってきた。要するに、美しく対照的なモデルがあるだろう。それが六角形だとすると、4つの力の他に、まだ発見されていない力があるだろう。それを発見しようとして、CERNを初めヨーロッパのいろいろな研究所が群論を使って「ここにある物はエネルギーがどのくらいで、どうだこうだ」とやっている。

 群論を作ったのはエヴァリスト・ガロアという数学者である。彼は5次方程式を研究していて群論を作った。5次方程式は誰も解くことができない。なぜ解けないかを群論を使って証明したのである。群論は今までは有効に機能していたが、統一場理論を考えるうえではさっぱり有効に機能しない。そこでポテンシャルを使って統一しようと考え、重力場のポテンシャルを計算していくと、「強い力」、「弱い力」が全部出て来るという面白い成果が得られた。

 ついでに言うと、最近、発見されたヒッグス・スカラー粒子の質量も、実験と整合性が取れるかという問題はまた別問題としてあるが、五島氏の論文で146GеV(ギガエレクトロンボルト)と計算したという。2012年に発見されたヒッグス粒子は126GеVであるが、1997年のフランク・トニー・スミスという人の論文を読むと、ラブラシアンで計算すると146GеVだろうという説がある。

 この数字が、難しい物理学の公式を使わなくても、中学生でもわかりそうな公式で出て来る。あと、ウイークボソン、Wボソン、Zボソンの質量も全部出て来る。そういう面白い公式である。

 結論として、「強い力」のポテンシャルと「弱い力」のポテンシャルを合計すると、無害な重力場になる。重力場と言っても、従来知られている重力場ではなく、若干修正された重力場であるが、それでも人体には無害な重力場が生まれるはずである。

 核分裂とか放射能汚染はすべて「強い力」と「弱い力」の問題である。放射能を出す元の力は「強い力」と「弱い力」があって、どちらも人体に大きな影響を及ぼす。これをうまくミックスすれば、無害になることがわかってきた。

 放射能がいいとか悪いとかいうことではなく、「強い力」と「弱い力」をうまく組み合わせると、放射能を無害化して安全利用する道が開かれるはずである。これが五島氏の英語の論文「自然界の先駆的統一」の主な内容であり、最後に出て来るのが146GеVを計算した公式である。


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