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核分裂を阻止する「統一場理論」の話(5)

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(5)量子力学による相対論の包容

 相対性理論は、特殊相対論までは何とか高校数学でできるのだが、一般相対論になると当時の学者のほとんどが理解できなかった。それはテンソルと言う数式を使うからである。このテンソルが複雑怪奇と言うか、説明するのも面倒くさくなるぐらいややこしいのである。例えば、個体が変形していくときはベクトルだけでは説明できない。ベクトルは、ある方向に力が働くということで一定の方向しかないので、捻じれや歪みを一遍に表現することはできない。上と下が互いに反対方向に捻じれているような状態を表現するときはテンソルを使う。

 もし空間が歪んでいるのだったら、テンソル計算をしないと一般相対論が勉強できない。物理学の生徒たちも大半の人がテンソルで苦しんでいる状態である。だから、五島氏はテンソルを使うことを止めたという。

 アインシュタインは一般相対性理論で、3つのことを予言した。

①水星は太陽の周りをまわっている。彗星が太陽に一番近づくところを近日点と言うが、近日点は1世紀当たり43秒角ずつドンドンずれていく。

②光線は太陽の近くを通ると曲がる。

③重力が強いと、そこから出て来る光の周波数が赤い方向にずれる。

 アインシュタインの凄いところは、その直感力とそれをきちんと検証できる理論を作ったことである。

アインシュタイン自身は数学が苦手だったようで、計算はヘルマン・ミンコフスキーとか数学の得意な友人に任せていたという話がある。

 相対性理論が導く現象を、全部テンソルを使わずに表現できたら楽だということで挑んだのが「自然界の先駆的統一」の中間部で、実際にその試みは成功したという。

 結局、量子力学が一般相対性理論を包容するような形で、難解な数式を使わずに突破したことになる。その結果、重力はいろいろな成分を持っているが、その成分を計算していくと、その中に「強い力」も「弱い力」も「電磁力」も「重力」も全部含まれていることがわかったのである。

 相対論と量子力学のどちらかどちらかを蹴落とすのではなく、気が付くと、量子力学が相対論を包容していたのである。

 これを実際に応用すると、核分裂を抑止する道が見つかると思う。現在、放射性廃棄物の処分で困っているが、その問題も打開できる道が見つかるはずである。

 最近発見されたヒッグス粒子の質量も、五島氏の論文(「自然界の先駆的統一」)から簡単な式が出て来るという。

(まとめ)

①私たちの知恵の働きはバラバラに見えるが根本は1つである。

②宗教の開祖たちは直感によって宇宙の真理に到達した。

③科学者は論理、数式を使って、ただ1つのものに向かって前進している。

④知識より勝るのは経験、経験より勝るのは信念である。

⑤最終的に自分を信ずること、物事の本質は信念である。

⑥物理学者や数学者の業績を推進する最大の原動力はユーモア、センス。人柄である。

⑦逆境を跳ね返す力、忍耐力などの特性は日本人の大和心である。

⑧アインシュタイン、マザー・テレサは人間ではなく神の視点から入っている。

⑨エネルギーとは短時間にどれだけの仕事をするかである。

⑩脳の中の主要なホルモンの組成の違いが運不運を決めている。

⑪理論は道具、人間の直感を取り戻す。

⑫量子力学が一般相対性理論を包容する。


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