(21)「言霊」唱和で癒され生命が開花する
言霊のトレーニングは次のように行う。
用いるのは「自然音の楽器」「倍音」「発声」「母音」「子音」…などである。
そして、練習の時、これらの音の意味(メッセージ)を考えてはいけない。意味だけではなく、波動を感じることが大切だという。
「代わりに、身体の内側と外側の世界にある振動の深源に直接働きかけるようにしましょう」(ママン)
因みに、彼は「一弦琴」による音の瞑想を取り入れた第一人者である。一弦琴の響きは、「倍音」を生み出す最もシンプルな楽器である。ここで言う「倍音」とは、「基音」の整数倍の振動数を持つ音のことである。
一本弦を弾いて出る音を「基音」とする。次に真ん中に駒をはさむ。これを弾くと、より高い音が出る。ちょうど2倍の周波数である。これが「倍音」で、さらに、四分の一に区切ると、さらに高い周波数の「倍音」が発生する。周波数は倍になると、1オクターブ変化する。これは共鳴しやすい音であり、「倍音現象」という。こうして、倍音が倍音を呼び、豊かな音響が生まれる。
「練習を始める前には、気功や太極拳などの運動を行うのがよいでしょう。これによって、あなたのオーラはクリアになり、丹田とつながり、音のヒーリングパワーの入り口が作られます」(ママン)
因みに丹田とは、下腹に存在し、それは「生命の座」とも呼ばれている。「心理的」「生理的」「物理的」な三点が重なる中心点である。具体的には、へそと肛門を結ぶ直線の真ん中に存在する」
「練習実践で大切なのは、音に対する自分の意識を高めることです。今をきちんと生きていなければ、エネルギーを感じることはできても、このエネルギーがあなたをどこに連れていくのか? 何を聴いてくれるのか? 自覚することはできません。意識することを練習しましょう。それによって、音がやって来るより先に、次の音を感じたり、聴いたりすることができるようになります。この潜在能力は、より高次元の意識と結びつき、新たな情報へのアクセスを生み出すシグナルとなります」(ママン)
いよいよ、言霊トレーニングの開始である。それは、肝の底から母音を発生することから始まる。
「言霊の世界では、宇宙の物語は、音の起源から伝えられたといわれています。母音と子音は、あらゆる言語のルーツであり、宇宙が創造的に出現するための、音の構造を授けたのです」(ママン)
音の起源は「目に見えない面」(アプリオリ)と「物質的な面」(アポステリオリ)の2つに分かれている。
「言霊は、物質的(ウ、オ、エ、キ)の出現によって、聖なるもの(ア、エ、オ、イ)を定義します。人間の生命は宇宙の目と考えられています。宇宙は常に存在しています。しかし、智恵が無ければ人間の眼には現われない。宇宙の創造は、母音の磁気的な力によって始まり、そこで空間が生まれます。そして子音の電気的な力によってリズムと時間が生まれます」(ママン)
「音を扱えば扱うほど、祖先の記憶や宇宙のメッセージが存在するサトルボディの中で、特定の周波数で共鳴する響きに触れる機会が増えていくはずです。この情報は、あなたの人生にとって本質的なものとなるでしょう」(ママン)
「私たちは、多次元の人間となることを、自然に受け継いでいます。そうした開かれた次元は、美的で、科学的な魂の表現に関する、さらに多くの選択肢を授けてくれるのです。自分という存在が一体化し、自分に開かれた多くの表現の道に気づく瞬間がこれからも数多くあるでしょう」(ママン)
「ネガティブなエネルギーが結晶化したとき、私たちは病気になります。逆に自然や霊魂の本質を理解したとき、健康でいられます。アコーステイック・サウンド(自然音)を正しく利用することで、ネガテイブなエネルギーを消失させ、深いヒーリング効果を生み出し、調和を高めることができるのです」(ママン)
①他人を変えようというのは、間違いです。②変えられるのは自分です。③瞑想をしましょう。④気功を行いましょう。⑤太極拳をしましょう。⑥愛しましょう。⑦純粋な眼を持ちましょう。⑧自然の法則を敬います。⑨自分を放ちましょう。⑩透明になりましょう。⑪謙虚になりましょう。⑫信じましょう。(タマドゥの倫理)
以下、サウンド・ヒーリング(音楽療法)の根本をまとめる。
(1)「音」「色」「運動」が魂を再生させる
(2)誰でも固有波動「基本音」をもち、聴かせるとオーラを発する。
(3)サトル(微)エネルギーの妨害物が結晶化すると病気になる。
(4)自然音のより健康な細胞は活性化し、癌細胞は消滅する。
(5)人間の声は何よりも強力な癒しの楽器だった。
(6)波動の親和性を感じると細胞オーラは鮮やかな曼荼羅になる。
(7)言霊が宇宙創造・・・・母音が空間を作り、子音が時間を生む。