(20)七層からなる生命オーラ「サトルボディ」
サトルボディ・マップは、ママンの「サウンド・ヒーリング」教義の基礎を凝縮したものである。
①エーテル体→肉体の次にある微細エネルギーの層である。別名「気の身体」と呼ばれる。東洋医学の言う「幽体」が、これに該当する。「エーテル体」は、気功や太極拳など身体的な動きによって生じる活動的なエネルギーを記録する。
②アストラル体→またの名を感情体という。あらゆる気持ちや感情の振幅(喜び、悲しみ、恐れ)や、特に音楽を記録する。音楽は沢山の気持ちや感情を引き起こし、そして、これらの感情は、すぐにアストラル体に蓄積される。
③メンタル体→色や形、精神を超えた領域に関わるすべてのものを記録する。
その後は、④コーザル体、⑤ブッディ体、⑥アートマ体と続くが、これらの領域はタマドゥ・アカデミーのレベル2,3のクラスで扱う内容なので省略する。
*高橋信次著「大自然の波動と生命」では「生命の循環」として、過去世、現世、来世を図解して、それぞれ説明し、特に来世において、4次元から9次元の世界を解説している。3次元は現象世界(この世)、4次元世界は幽界(幽界の中の最下層に地獄界が存在している)、5次元の世界が霊界、6次元世界が神界、7次元世界が菩薩界、8次元世界が如来界(太陽界)、9次元世界が宇宙界として存在していることを証明している。つまり、エーテル体=幽界(4次元)、アストラル体=霊界(5次元)、メンタル体=神界(6次元)、コーザル体=菩薩界(7次元)、ブッディ体=如来界(8次元)、アートマ体=宇宙界(9次元)のことである。
西洋医学や近代科学を信仰している人には、ついていけない世界かもしれない。しかし、これら超科学こそが真科学であるという真実に、多くの科学者たちが気付き始めている。
「オーラの微細層は、意識レベルにあった、空や大地の振動情報への親和性に応じて、共鳴しています。これらのサトル層は、アンテナの役割を果たしています。周囲のあらゆるエネルギーを感知し、そのうちにいくつかを記録し、その他を排除します」(ママン)
オーラの7層は宇宙や周囲からの超微細な情報(波動)を感知する超高性能アンテナである。NASA(米航空宇宙局)のレーダーでも感知できないほどの微細な波動情報ですら、感知してしまう。それは量子波レベルに対応する感受性と言える。
「たとえば、非常に高いレベルで振動している天球の音楽は、⑥アートマ体で感受されていると言えます。これらの振動メッセージは、人間の耳で聴きとるにはあまりに微細です」(ママン)
「耳から聞こえる音は、心身を癒す」-これがサウンド・ヒーリング(音楽療法)の第1歩の発見だった。それは、フランスの耳鼻咽喉科医師で、かつ、音楽愛好家でもあったアルフレッド・A・トマティス(1920~2001)によって提唱された。
「ヒーリング(癒し)効果は、音の周波数が、聴覚神経を通じて大脳新皮質に到達したとき発生する。」
トマティスは、ママンの旧友でもあった。
「彼の研究は、後に続く人々を鼓舞しました。しかし、彼の研究はサウンド・ヒーリングとエネルギー・フィールドとの間のつながりを探求していません。そのため、私は大きな可能性を見逃していると考えたのです」(ママン)
これは他の音楽療法にも言える。「音を聴かせると、病気がよくなった」というのは、音楽療法の成果である。しかし、大脳皮質に音の刺激が感知されて、病が癒えただけではなく、更にその響きは、肉体の奥にある生命場にバイブレーションを与え、サトルボディを共鳴させているのである。
ちなみに、「言霊」とは一体何でしょうか?
ママンは、音の瞑想だという。
「私は、1975年、合気道と鍼治療の師である中園先生の教えを受けて、古代のピュアサウンド「言霊」について研究を始めました。音の原則は、私たちの物質的生活を、宇宙の完全秩序に組み込む方法を教えてくれます。話し言葉は、身体の外界と内界を完全にシンクロさせ、魂と物の隔たりを埋めるのです。言霊とは、言葉(動詞)の振動、あるいはエネルギーのことです。元々は宗教という伝統的な手法の代わりに、音の振動で宇宙を定義しようと生み出されたものです」
仏教でいう「マントラ」「声明」「読経」や、キリスト教の「祈り」「聖歌」などが、それに該当する。
「言霊の習練は、音の瞑想と呼ばれます。これには宇宙の音構造の記憶や、過去、現在、未来の文明による影響力も含まれます。同時に音の科学は「五行」や「鍼治療」との共鳴によっても解明されてきました」(ママン)
つまり、言霊は生命場(エネルギー・フィールド)と共鳴するのである。
「私たち自身も振動です。そのため、音と共に活動するほどに、私たちの本質的な周波数を含んだ磁気フィールド、すなわちオーラの響きとつながることができるようになります」(ママン)
ママンは中園師範のもとで年間も修行している。以来、25年も恩師の教えに従いながら、独自の研究を深めていったのである。
「言霊は、道場で練習するように、集団で練習するのが最も適しています。一人では見つけることのできない神聖な深淵に到達できるのです」
1988年、「音、色、動」の学校を創立。この時彼は中園師匠にこう尋ねている。
「日本語(言霊)で「魂の道」という意味を持つ、タマドゥという名前を使っていいか、許可を求めました。わたしは、恩師に細胞の写真スライドを見せました。先生は自分の活動をさらに深めている弟子がいることに、大いに喜んでくださいました。そして、学校の創立に出向いて祝福したいとおっしゃったのです」
そして、中園氏は1994年、ニューメキシコで逝去。ママンは恩師の遺志を引き継ぎ、ついにサウンド・ヒーリング理論を確立するのである。