(14)「心音治療」 母親の心臓の音で治る!
お母さんの心臓の音は凄い。我が子に「心音治療」を行った、お母さんたちの感想は、「子育てが楽しくて仕方なくなる」だった。
「心音治療」と言っても、初めて耳にする人がほとんどであろう。お医者さん、更に小児科医でも、初めて聞いたと首を傾げる人ばかりであろう。
船瀬氏が「心音治療」を知ったのは、一冊の著書が送られてきたことが始まりだった。それは「心音治療って何?」である。著者は熊本市内で小児科医院「三角クリニック」を営む三角泰爾医師である。そこには、次の便りが添えられていた。
「前略、熊本の地は、やっと春らしくポカポカ陽気になってきました。以前、熊本の社で一度お会いしたことがあります。このたび、小児科の治療を一変させる「心音治療」を開発しました。拙著送ります。船瀬俊介様 平成19年3月23日 三角泰爾」
この著書の発刊が2007年3月であり、発刊と同時に贈呈していただいた。
船瀬氏は、本の帯にある次の文章に引き寄せられた。
「本来、子供の病気は治りやすい。このことを中国の古い道書では、次のように記している。「小児7歳までを神童と名づく。神是を守る」「心音治療」を通じて、この事実をより多くの人たち、特に子を持つ母親に知ってもらいたい。母親が子供にとって、いかに偉大な存在であるかを、また凄い力を内に秘めているかをー。」
「小児7歳までを神童」とは、なんと素晴らしい言葉だろう。そして「神がこれを守る」という。ここで言う神とは宇宙の理であり、自然治癒力である。あの医聖ヒポクラテスが「100人の名医」と称えた宇宙の法理である。医聖は、現世の医者は、この100人の名医を妨げてはならないと厳しく命じている。さらに、自然に近づけば、病気から遠ざかるとも戒めている。中国古典の道書も、医聖も、全く同じことを言っているのである。
さて、「心音治療」とは一体どんな治療法なのか?
「子供の病気は、お母さんの心臓の音で治る」→この一言が、全てを物語っている。
「薬を使用せず、痛くもなく、副作用もない。ただ、お母さんの心臓の音を、電気信号に変えて、子供の体に聴かせるだけで治療する。驚異の心音治療」である。余りにも簡単すぎて、あっけないほどである。
「そんなことで治るの?」と腕組しているお医者さんの顔が目に浮かぶ。
三角医師が、この画期的な治療法を開発したのは2007年であり、これから12年以上の月日が流れているが、三角医師以外に「心音治療」を実施しているという話は耳にしない。恐らく、赤ちゃんや幼児に、お母さんの心臓の鼓動の音を聴かせて治療するという治療法は、世界初だと思われる。考えてみたら、医学界にとって、革命的な治療法なのである。しかし、それが黙殺されたまま、現在に至っている。不思議で奇妙である。
その理由は、すぐに分かった。つまり、この治療法は薬を使わないので、マスコミが紹介しづらい最大のポイントだった。いうまでもなく、製薬会社は新聞、テレビの大広告主であり、「広告料の正体は、口止め料でもあることハッキリしている」
薬を使わない治療法をテレビで取り上げたら、プロヂューサーは首になる。スポンサーの製薬メーカーが黙っていないからである。新聞の記者諸兄もだらしがない。彼らの口癖は「本当のことは書けないんだよ」である。つまり、全国の新聞記者は「本当のことを書いていない」新聞を毎月、お金を払って定期購読しているわけである。
「母親の心臓の音を聴かせて子供の病気を治す」→このユニークな治療法を考案した三角医師とはどんな方だろうか?
1950年に大分県に生まれ、1977年山口大学医学部を卒業し、東京女子医大・整形外科入局。1981年生命不在の現代医学に矛盾を感じ、「NEO鍼法・NAM」開発に着手。1996年に熊本県に「三角クリニック」開設。・・・・2006年、音による癒し「NEO鍼法・NAM」を、20年の歳月をかけて確立する。2007年「心音装置」を開発。
この経歴からも、まじめで真摯で探求心に満ちた人柄が偲ばれる。若き頃の苦労は並大抵ではなかったはずである。何しろ医大医局は、指導教授がシロと言ったら、黒いものでもシロになるというほど、上意下達の支配社会だからである。