(12)ゼロ磁場は地球磁場を超える生命磁場である
「ゼロ磁場」という聞きなれない言葉が飛び出してきた。
「地球上のパワースポットは、みなゼロ磁場なんです」(西堀氏)
西堀氏は興奮気味に語り始める。
「宇宙も地球も人間も磁石なんですよ」 話が突然宇宙に飛ぶのでこちらも困惑する。
「宇宙も地球も磁場に満たされているんです。地球も「北極のN・南極のS」の巨大な磁場でしょう。だから、コンパスの針は南北を指す」
彼は研究所の机の上に並べた数多くのコンパスを示す。
「どれも南北を向いていますが、こちらをごらんなさい」
机の隅に置かれた複数のコンパスは方角がバラバラである。
「これがゼロ磁場なんです」
彼は勝ち誇ったように語る。
「地球の磁場の力を打ち消す磁場が、ここには存在するのです」
「つまり、研究所の中に、ミクロのパワースポットが出現している?」(船瀬氏)
「その通りです。音響チェアが発する波動エネルギーによるものです」
さらに彼は、ゼロ磁場にいると人間の磁力も強まるという。突然、目の前に机の上に多数のクリップを並べる。
「人間も磁性体(生体磁石)です。だから、意識を集中すると鉄製のクリップがくっつきます」
一つのクリップを渡され、意識を集中して他のクリップに近づけると、くっついた。持ち上がる。
「結構、生命力が強いですね」と西堀氏も満足げである。
意識を集中すると、くっつくクリップの数が増える。つまり、意識も生体磁場(ゼロ磁場)を強めるのである。
「古代文明は、地球の帯状に連なるパワースポットに発達しているのです」(西堀氏)
話が今度は、宇宙から古代に飛ぶ。
「イエス・キリストはゼロ磁場のエルサレムで手当てを施したでしょう」 今度はキリストが出てきた。
「イエスが施したのは、超能力・テレパシーによる磁気を応用しています。それは究極の磁気エネルギー療法なのです。ゼロ磁場の聖地エルサレムは、人類を誕生させたグレートリフトバレー(大地溝帯)の強いゼロ磁場の断層にあります。エルサレムはキリスト教、イスラム教、ユダヤ教が生まれました。イエスがゼロ磁場の聖地で施した手当は、気功と同じです。超能力、テレパシーの磁気を応用したものです。つまり、磁気エネルギーの最先端療法なのです。わたしは、この事実を中国の医学や気功、さらに気エネルギーを研究する過程で解明したのです」(西堀氏)
「日本列島のパワースポットも中央構造線に沿って存在します、この断層帯の地磁気は強く、ゼロ磁場なのです。そこに伊勢神宮を始め多くの神社が祀られている。これは偶然ではありません」(西堀氏)
磁気から古代文明を論じた論客は、おそらく西堀氏が初めてだろう。思わず話にのめり込む。
「イエスがゼロ磁場で施した手当は磁力、気力、体温を高めます。それは磁気エネルギーを受け手に響かせる。相手を思う気持ちに、相手が信頼する。すると、お互いの磁気を共鳴し合う。この時、二人の間にゼロ磁場が生まれます。その時、素晴らしい効果(奇跡)が現れます。イエスは、心が共鳴しない人には手当を行っていません」
なるほど、これは波動医療の大原則だろう。疑心暗鬼、反発不信の人には波動治療を施しても逆の波動で打ち消されてしまう。邪念、邪心の人は何事も受け付けない。だから共鳴しようがない。仏教でいう「縁なき衆生は、度しがたし」も同じである。
さて、西堀氏はキリストの施した治療と、彼の音響チェアの原理は同じだという。
「キリストの施した手当は、血液に含む鉄イオン(強磁性)の磁気を高め、磁力で血行をよくし、心と体を温め幸せに導きました」
音響免疫チェアも、磁力で血液の磁性、血行を高め、心と体を温めている。
「これを見てください」 西堀氏は興奮気味に、机上のコンパスを指し示す。それはゼロ磁場のパワースポットに置かれたもの。何とコンパスの針が十字架を形成しているのである。不思議だ。十字架はキリスト教の象徴(イコン)である。十字架はイエスの受難の象徴と言われてきた。それがゼロ磁場に出現したのである。これは果たして偶然なのか?