(4)自然に近づけば「健康」になり、遠のけば「病気」になる!
ヨガは「宇宙」との一体化を目指す。だから、本尊も、聖典も、聖地もいらない。
万教帰一、つまり世界でヨガに回帰する人々が急速に増えている。それを人類覚醒の変化ととらえる。ヨガが目指す「宇宙と一体化」した生き方とは何か?
それは、「自然と一体化」した生き方である。この教えを、より分かりやすく説いた聖者がいる。古代ギリシャの医聖ヒポクラテスである。
「人は生まれながらに、そのうちに100人の名医がいる」
この箴言を、現代の医師も患者も胸に刻むべきである。「100人の名医」とは、自然治癒力のことである。ヒポクラテスはさらにこう諭す。
「現世の医師は、これら名医の手助けをするのみ、決して邪魔をしてはならない」
しかし、現代の医師は、手助けどころか、自然治癒力を根こそぎ破壊し、患者を惨殺している。医聖は、更に次のように戒めている。
「人は「自然」に近づくほど「健康」になり、遠のくほど「病気」になる」
そして、こう付言しているのである。
「自然に従った生き方をすれば、120歳まで生きることは可能である。」
これはヨガの真理と全く同じ真理を示している。
「自然に従った生き方」の最たるものが、自然な食べ方、考え方である。よって、医聖は「自然食」の大切さを訓戒している。「食事で治せない病気は、医者もこれを治せない」
「食べ間違い」は「生き間違い」なのである。しかし、現代人のほとんどが「食べ間違い」による病苦に喘ぎ苦しんでいる。
医聖ヒポクラテスは約2400年の時を超えても、真の「医学の父」としてそびえたっている。
医学史の権威F・ギャリソンは、こう医聖を称える。
「彼は、心のバランス、柔軟さ、そして批判精神の在り方の手本である。とりわけ、常に過ちの原因となるものを看視続けた。それは、まさに科学精神の真髄である」
医聖ヒポクラテスは、医学と宗教を切り離して説いた。「病気は神々が与えた罪ではなく、環境、食事や生活習慣によるものである。」と主張したのである。まさに、現代に通じる心眼である。そして、彼が実践した治療法は、自然治癒力を生かすことに徹していた。
その医術は「人間に関わる自然治癒力、つまり四体液のバランスをとり治療する。自然の力を引き出すことに焦点を当てたものであり、そのために「休息、安静が最も重要である。」と述べた。さらに、患者の環境を整えて、清潔な状態を保ち、適切な食事をとらせることを重視した。例えば、創傷の治療には、キレイな水とワインだけを用いた。基本的には患者に薬を投与したり、特定の治療法をとることはしないようにしていた。
有名な「ヒポクラテスの誓い」がある。それは1508年、ドイツのヴィッテンベルグ大学医学部で初めて医学教育に採用されている。以来、長らく医療従事者にとって、大切な教えとして伝承されている。現代でも世界の医師たちは、医師として旅立つ前に「ヒポクラテスの誓い」を斉唱する。そこには、こうある。
「患者に利する治療法を選び、害と知る治療法は決して選ばない」
「依頼されても、人を殺す薬を与えない」
「どんな患者にも、不正を冒すことなく医術を行う」
現代の医者で、これら「ヒポクラテスの誓い」を守っている医者がどれだけいるか疑問である。
「患者に利する治療法」は行わず、「患者を害する治療法」を行う医者だらけである。癌治療がその典型である。271人の医者に行った衝撃アンケートがある。
「自分自身に抗癌剤を打ちますか?」
この質問に対して「ノー」と答えた医者が270人に達した。しかし、クリニックに来た患者に抗がん剤を打つか?と質問したら、全員が「イエス」と答えるだろう。
癌治療が癌患者を殺している証拠は、数限りなくある。「病院で癌治療を受けた患者の余命は3年。治療を拒否した患者の余命は12年6か月だった」(カルフォルニア大学、H・ジェームズ博士)
つまり、癌治療を受けないと、癌治療を受けた人より4倍以上長生きできるのである。3年で早死にした癌患者は、癌で死亡したのではなく、癌治療で殺されたのである。そのようなことは誰でもわかるはずである。しかし、このジェームズ報告は一切マスコミでも流さない。癌利権マフィアに不都合な真実は、いつもこうして圧殺される。テレビ、新聞が伝えないのも当然である。彼らは皆製薬会社の紐付きなのである。いわば、悪魔的な医療利権の手先に過ぎない。癌専門医は平均1000人癌患者を殺して一人前なのである。