Quantcast
Channel: 日本と世界の情報ブログ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1382

聖徳太子の「未来記」開封(44)

$
0
0

(44)「未来記」第八章 近代日本と終末国際世界の預言

(第八章 読み下し文全文)

如来の金言大乗の妙文は誠諦なる哉 仁王九十六世の帝は彼の徒党を信じて 洛陽に於いて金堂を造り 彼の法師を以て主と為す 三年にして七難を発し 七年にして三災を顕す 此の帝武士の為に都を去りて吉野山へ潜幸し遂に還幸なく相継ぎて王法は衰廢する 盛平九代の臣は彼の邪法を仰ぎて 相州に於いて道場を創め 彼の法師を以て住持し比丘と為す 七年を経て中夏に至りて 小敵の為に傾けられ一族二百余人は共に滅亡する 深く慎み手遠慮すべしか

 

(第八章 現代語訳)

如来の尊いお言葉である大乗の経典は、真実を明らかにするものである。人皇96代の帝はその宗派を信仰し洛陽に金堂を建立してかの法師を主とする。3年で七難が起き、7年で三災が顕れる。此の帝は武士によって都を追われ吉野山に身を潜めるが、とうとう戻ることなく終え、それとともに王法も廃れる。盛平9代の家臣もまた邪法を信仰して相州に道場を建て、かの法師を住職とするが、7年が過ぎた夏の半ばに少数の敵に倒され、一族二百四人皆そろって滅亡する。恐らく慎重に深く考えて遠い先々のことを見通したものであろう。

(歴史的現代→日本)

 大正天皇は、明治天皇から昭和天皇へ継承する天皇だったが、在位期間は極端に短く、その理由は脳の病気(脳膜炎)だったとされる。そのため、明治天皇が崩御した1912年から3年後、1915年、ようやく即位の大礼を上げる。しかし、脳膜炎が進行して公務が仕切れず、政界にも「おかしい」、「頼りない」、「頭が弱い」、「まともではない」と様々にささやかれるようになる。結果、1917年、皇太子だった裕仁親王(昭和天皇)を摂政に立てるが、翌年には完全に公務が果たせなくなる。

 秩父宮雍仁親王は、大正天皇について以下のように語っている。「父上は天皇の位につかれたため確かに寿命を縮められたと思う。…(中略)・・・天皇になられて数年で別人のようになられたのだから。」

 このことから、最初から短命が決まっていた後醍醐天皇と同じく、短命中継ぎ天皇だった大正天皇は、明治天皇崩御から3年で七難ともいえる立場に置かれ、7年で三災に陥り公務から離れることになる。1926年、脳膜炎の症状が極度に悪化し、同年12月25日、大正天皇は心臓麻痺で崩御する。この間、一時とは言え、軍部は皇室の空洞化を読み取り、しょせん天皇は御旗に過ぎないと思い込んだ節がある。結果、更に国家神道を邪法化し、軍による日本統制策を推し進めていく。

(歴史的現代~近未来→世界)

 その人物の名はまだ確定されていないが、その男は、世界的規模の大戦争を鎮圧し、国連を解体した後、世界政府を樹立して最初の世界総統となる、つまり、男は、間違いなくアメリカ人である、それも現在、すでに政界に身を置いている可能性が高い。最初、男は副大統領になるかもしれない。そして大統領に何か起きた後、急遽、大統領にされるかもしれない。あるいは本命の大統領候補不在の為、急遽、大統領候補として出馬するかもしれない。その点はまだ不明である。

 男は毛並みのいい政治家一家から出て来る可能性がある。その象徴として「未来記」は皇族を挙げているからである。しかし、傍流の後醍醐天皇が象徴であることから、男は血族ではなく結婚で一族に加わるのかもしれない。どちらにせよ、未来の世界総統となる男は、最終的にアメリカ大統領の座を射止め、その後、3年以内で世界的大戦争が勃発するだろう。それを圧倒的武力で鎮圧した結果、アメリカに逆らう国連を排除し、アメリカ主導に世界政府を樹立するだろう。その前後に世界は七難に見舞われるとある。

 その男がアメリカ大統領に選出されて7年の間、世界はさらに3つの災いが起きる。人類最終戦争(ハルマゲドン)を意味する「兵乱の災」、放射能汚染と異常病原体による「疾病の災い」、世界中の食物が枯渇する「飢饉の災い」である。恐らく連動して起きるだろう。

 この男が本格的に動き出すのは、大きな戦争を鎮圧した後である。世界政府の樹立が大統領選出の3年後なら、それから世界に残された時間は4年前後しかない。これを4年以内と解釈するなら、「新約聖書」に登場する獣の世界支配期間と一致する。

「この獣の頭が一つ傷つけられて、死んだと思われたが、この致命的な傷も治ってしまった。そこで、全地は驚いてこの獣に服従した。竜が自分の権威をこの獣に与えたので、人々は竜を拝んだ。人々はまた、この獣を拝んでこう言った。「誰がこの獣と肩を並べることができようか。またこの獣と戦うことができようか」 この獣にはまた、大言と冒涜の言葉を吐く口が与えられ、四十二か月の間、活動する権威が与えられた」(新約聖書「ヨハネの黙示録」第13章3~5節)

 「四十二か月」とは3年半である。世界を支配する獣は、3年半の間に世界を焦土と化してしまう。思うに、この男を獣と気づいた人々が暗殺を決行し見事に成功するだろう。が、男は奇跡的に命を取りとめ蘇生する。これをアメリカに置き換えてもいい。アメリカは一度世界からつまはじきされ、孤立主義に陥るが、再び世界制覇の乗り出してくる。その指導者が後の世界総統であり獣となる。

 後醍醐天皇は島流しに遭うが、1年で復帰して吉野に籠り、南朝を打ち立てて北朝と対峙する。同じように、この男も一時傷つくが奇跡的に命を取り留めた後、自らを復活したイエス・キリストと同じ存在と宣言し、エルサレムの神殿に入るとある。

「この者は、全て神と呼ばれたり拝まれたりする者に反抗して、傲慢にふるまい、ついには、神殿に座り込み、自分こそは神であると宣言するのです」(新約聖書「テサロニケの信徒への手紙 二」第2章4節)

 この男はエルサレムの第3神殿に籠り、北から押し寄せる国と対峙する。北の勢力にはユーフラテス川を越えてくる東の2億の大軍勢も加勢する。それだけの軍隊をおくれるのはロシアと中国しかない。

「その騎兵の数は二億、私はその数を聞いた。わたしは幻の中で馬とそれに乗っている者たちを見たが、その様子はこうであった。彼らは、炎、紫、および硫黄の色の胸当てを着けており、馬の頭は獅子の頭のようで、口から火と煙と硫黄とを吐いていた。その口から吐く火と煙と硫黄、この三つの災いで人間の三分の一が殺された」(新約聖書「ヨハネの黙示録」第9章16~18節)

 こうして世界は最後を迎えると聖書は言う。それでも本当に人類に救いがあるのだろうか?


Viewing all articles
Browse latest Browse all 1382

Trending Articles