(41)「未来記」第七章 近代日本と終末国際世界の預言
(第七章の読み下し文)
大般若経に云う 我が末法中に天魔波旬は変じて沙門の形と作りて 如来の正法に依らず私曲の邪義を立て 光明を弘め殊勝の相を現じ 国郡を巡り仏名を唱えるに 衆生は知らずして深く信じ 真実の僧の如く恭敬し供養するは 其の国に七難を発する 一には大風の難 二には大水の難 三には大火の難 四には大旱の難 五には大暑の難 六には大寒の難 七には大雪の難 また三災を起こす 一には兵乱の災 二には疾病の災 三には飢饉の災
(第七章の現代語訳)
大般若経には、末法(仏の教えが廃れ、教法のみが残る時期)の時代になると天魔波旬が僧侶となって如来の正しい教法に従わず、よこしまな邪義を作り阿弥陀仏を弘めて、その敬虔なる姿を現し、国中を歩き回って仏名を唱える。人々は知らないうちに深く信仰し、あたかも真実の僧であるかのように恭しく敬って供養するようになると、その国には七難が生ずる。一は大風の難、二は大水の難、三は大火の難、四は大旱の難、五は大暑の難、六は大寒の難、七は大雪の難。その上、三つの災いが起きる。一は兵乱の災い、二は疾病の災い、三は飢饉の災い。とこのように述べている。
(歴史的現代→日本)
日本軍部は、尋常小学校性から「教育勅語」による軍国主義を徹底させる。勅語の意味は天皇からの直截な言葉である。漢文で書かれた教育勅語には、大きく「十二の徳目」があり、それは以下のような内容である。
「父母に孝」、「兄弟に友」、「夫婦の和」、「朋友の信」、「謙遜」、「博愛」、「修学習業」「知能啓発」、「徳器成就」、「公益世務」、「遵法」、「義勇」。
この意味は、親孝行、兄弟(姉妹)愛、夫婦愛、友情、謙虚、博愛精神、勉学、才能啓発、人格向上、奉仕、法に従う、勇気だった。
こうして見ると、教育勅語は道徳としては全く申し分がない。事実、教育勅語の発想は、正しい人になるための指針だった。ところが、カルト教団が「聖書」を含む様々な聖典や経典を悪用するように、軍部もそれを自分たちにとって都合よく解釈して悪用した。例えば,「一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ」の意味を軍が捻じ曲げると、兵役義務の遂行となる。
獅子身中の虫である国賊は、真の意味を曲解させ、時には確信犯的に変更させた。小学生からそのように教えられて育った子供は、それが事実と信じて疑わなくなり、軍の思う壺にはまって、命令に従うだけの兵隊に育っていった。
「大般若経」そのものは正しくとも、その解釈を悪用する僧が布教すると、それを信じた人々は亡びに至る。同じように軍によるカルト化の中で国民は何の疑いもなく軍の妄想に従って地獄のような戦争に巻き込まれていった。
その結果が、爆風、河川破壊、爆撃火災、火災干ばつ、灼熱、家屋焼失、異常気象などの災難が一挙に襲い、さらに3つの災いである、日本戦力、病気の蔓延、栄養失調が日本人を襲ったのである。
(歴史的現代~近未来→世界)
アメリカは、2001年に勃発した「9・11事件」をきっかけに、「対テロ戦争」を宣言し、国際テロ組織アルカイダが潜むイスラム圏諸国に爆撃を含む侵攻作戦に打って出る。以後、アメリカは「対テロ戦争」を錦の御旗に掲げながら、次々とイスラム諸国を恫喝し、言うことを聞かなければ攻撃した。 もしこれが日本軍の「真珠湾攻撃」のように、日本の攻撃を事前に知っていてわざと攻撃させ、日本を悪者に仕立てた後、「リメンバー・パールハーバー」の大義名分で戦争に打って出たアメリカの常套手段と同じだったらどうなるのか?
実際、アルカイダのテロリストが同時多発テロを起こしたとしても、世界中の会話を盗聴するNSA(国際安全保障局)が気付かないわけがない。特にNSAの「エシュロン」は、回線電話、衛星回線電話、携帯電話、パソコン電話、無線通信どころか、携帯メール、電子メールにおけるまで盗聴している。そのどれかに引っかからないはずがない。そうなると、世界貿易センタービルに突入したジェット旅客機の胴体の異常な突起が気になって来る。あのようなものは通常の旅客機には付いていない。さらに「ペンタゴン(国防総省)」に突入した旅客機の乗客と搭乗員の死体が発見されていないのも異常である。最近になり遺体写真が公開されたが、最初の段階で消防士たちは死体どころか機体すら発見していないのだ。
100トンもの「ボーイング757-200」が時速400キロの高速で突っ込んだというのに、壊れたのはペンタゴンの外周の一部だけというのもあり得ない。破壊跡では両翼部分が衝突したはずの箇所が全く壊れていないのである。その代わり、衝突現場付近に転がっていたのは、アメリカ製巡航ミサイル「トマホーク」のブースターの噴射部分だった。これは消防士が撮影した写真に残っている。
では、ロサンゼルス行きのアメリカン航空77便はどこへ消えたかというと、途中の飛行場に不時着していたことが分かっている。その直後、軍が戒厳令を敷いて封鎖した。そのまま乗員乗客が機体もろとも消えてしまったのだ。彼らがその後どうなったのかはわからない。出てこないところを見ると、全員、軍に殺害されたというのが常識だろう。
9・11テロの時、ブッシュジュニアはフロリダ州サラソタの小学校を訪問していた。知らせを受けた時の彼の顔は茫然自失だった。あれは芝居ではない。本当に事件のことを初めて知った人間の顔だ。
ケネディの暗殺も、軍が裏で指揮して仕組んだテロだった可能性が高く、NSAの関与がささやかれている。同様にアメリカの軍事力を背景とする世界政府の樹立に、どうしても生贄が不可欠なため、世界貿易センタービルが格好のパールハーバーとなる。
その後、アメリカは対テロ戦争の大義名分を得て、世界に吹聴しながらイスラム圏に火をつけて回っている。まるで火薬の導火線に火をつけていくようである。
やがて戦火は野火のようにイスラム圏に広がり、さらに大きな戦争へつながっていく。そうなると世界は大戦争も回避できなくなり、核兵器も使用される可能性が出て来る。核爆発による爆風、洪水、猛火はやがて異常気象を増幅させ、干ばつ、猛暑、そして核の冬による極寒、豪雪が地上を襲う。それだけではない。放射能による汚染が広がることで大飢饉が訪れ、死亡する人間が激増する時代がやって来る。なぜアメリカが率先してそうするのか? それをこの先で解き明かしていく。