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聖徳太子の「未来記」開封(27)

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(27)「未来記」第二章 近代日本と終末国際世界の預言

「第二章 読み下し全文」

藤華は散廢し源葉は三台に登る 公家は年年に衰廢し而るに武士は度度に盛興す 日本一州悉く武家の領と為す 已に三代を経て尼女が将軍と為し、弓馬の道を主どる 三皇は遠嶋に流行し武将は朝廷を圍む

(第二章 現代語訳)

藤花はちりじりに廃れ、源葉が太政大臣・左大臣・右大臣の位につく。公家は年々衰え、武士はしばしば盛り栄える。日本国全てが武家の占領するところとなる。はや3代が経過して、尼女が将軍となり、武道を支配する。3人の天皇は島流しとなり、武将が朝廷を包囲する。

(歴史的事実 日本)

 徳川幕府の末期を見ると、幕臣の多くはもはや武士ではなく、遊興に現を抜かす者で溢れていた。徳川八万騎も名ばかりで、実際に戦をしたものは無く、刀身も細身が流行って貴族化していた。だからこそ、農民出身の新選組が台頭してきたのである。 

 一方、薩長を中核とする討幕派は、西洋戦術と砲術を学び軍事訓練を欠かさぬ武力集団と化していた。その差は歴然で、「鳥羽伏見の戦い」(1868年)により幕府軍は蹴散らされてしまう。その様は藤原の貴族政治が武士団にとってかわられる様子と同じだった。明治新政府が樹立されると、政府の主な役職は薩摩、長州、土佐、肥後の「薩長土肥」で占められ、日本は彼ら新勢力の領土となった。

 その後、富国強兵政策の中、武力で国内外を支配する軍国主義が台頭する。その間、明治天皇、大正天皇、昭和天皇の3代の時代が過ぎ去っていく。明治・大正・昭和の激動する時代を経た日本は、やがて平成という時代を迎える。その間に、大きな戦争、凄まじい経済成長、バブル経済があり、3つの時代は男の時代でもあった。ところが、1991年にバブルが崩壊するや、2003年まで国内土地株式資産は1389兆円の損失をこうむり、家系損失は623兆円(実際は800兆円を超えている)に達してしまった。こうして日本は一気に陽から陰の時代へ突入し、日本中が縮む中、異常なゼロ金利の時代を迎え、力任せの男の時代は消滅する。「雇用機会均等法」を足掛かりに、職場でも家庭でも女性が活躍する時代になっている。実際、現代は女の時代と呼ばれるようにもなった。

(歴史的事実 世界)

 国際政治は常に「パワーバランス」で決定される。国際社会も結局は弱肉強食社会で、弱小国は切り捨てられ見放されていく。アフリカがその最たるもので、1994年の「ルワンダ大虐殺」の時も、アメリカは国連軍を派遣することに反対した。国連軍のほとんどがアメリカ軍だったからである。要はアメリカにとってメリットの無い事件を黙殺したのである。

 それとは逆に、アメリカは自国にメリットがあれば、たとえ国連が反対しても自国だけで軍事介入し、無実のイラクでも侵略する。なぜならイラクには石油があるからである。アメリカは、第1次世界大戦後に国際連盟を設立し、第2次世界大戦後に国際連合を設立したが、3代目になる「世界政府」を樹立してくる。

 世界が軍事力で支配されている以上、唯一の超大国となったアメリカの支配欲は増すばかりで、世界の4つの海を支配する。国連も重要なポストは第2次世界大戦の戦勝国で占められ、決定権を握る常任理事国は、アメリカ、イギリス、フランス、ロシア、中国だけである。全て核保有国である。

 アメリカは次の世界組織を考え始める。アメリカの同盟国でもアメリカに逆らう国は除外する。アメリカ主導の世界政府の樹立を狙いつつあるのだ。その中に弱小国は含まれない。含まれたとしても今のような権利は与えられないだろう。アメリカの国内でさえ、弱者切り捨て政策が推し進められ、格差社会が確立している。国外においてはなおさらである。

 世界政府樹立後、世界はアメリカの傲慢に業を煮やし、反アメリカ連合が結成される。それが世界最終戦争の「ハルマゲドン」を招き寄せる。その直前、アメリカを含む世界中の軍隊がイスラエルに集結する。

「汚れた霊どもは、ヘブライ語で「ハルマゲドン」と呼ばれる所に、王たちを集めた。第七の天使が、その鉢の中身を空中に注ぐと、神殿の玉座から大声が聞こえた。「ことは成就した」と言った。。そして、稲妻、様々な音、雷が起こり、また、大きな地震ふぁおきた。それは人間が地上に現れて以来、未だかってなかったほどの大地震であった。」(新約聖書「ヨハネの黙示録」第16章16~18節)

 「汚れた霊」てゃ終末世界を支配する3つの霊で、一津は偽りの王であり竜であるサタン、一つは獣で象徴される世界を支配する世界総統、一つはサタンの力を借りて獣を神と呼ぶ偽預言者。

@未来記」はこれらを国際連盟、国際連合、世界政府の他にも、滅亡と衰退ウィ意味する「三皇」とし、「「ヨハネの黙示録」にあるその3匹が世界の軍隊をイスラエルに集結させ、世界最終戦争を起こすと預言する。

「私はまた、竜の口から、そして偽預言者の口から、kセルのような汚れた3つの霊が出てくるのを見た。これは印を行う悪霊どもの霊であって、全世界の王たちの所へ出て行った。それは全農者である神の大いなる日の戦いに備えて、彼らを集めるためである。」(新約聖書「ヨハネの黙示録」第16章13~14節)

 その時、国際連盟、国際連合、世界政府に代表された世界は消え去り、ついに武力を使わない世界が訪れる。武力を男の時代とすれば、平和は女を象徴する時代である。「新約聖書」はその時代を「至福年」あるいは「福千年」と呼ぶが、その意味は「未来記」を読み進めながら順次説明していく。


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