(73)イエス・キリストの再降臨の状況
地球に大異変が生きた直後、天から白い雲に乗ったイエス・キリストが再降臨する。
「そして、わたしは天が開かれているのを見た。すると、見よ、白い馬が現れた。それに乗っている方は、「誠実」及び「真実」と呼ばれて、正義をもって裁き、また戦われる。その目は燃え盛る炎のようで、頭には多くの王冠があった。この方には、自分の他は誰も知らない名が記されていた。」(新約聖書「ヨハネの黙示録」第19章11~12節)
イエス・キリストが「白い馬」に乗って戻ると記しているが、実際に馬に乗って再降臨するわけではない。白い馬とは汚れの無い純白を意味し、浄化神カルキが乗る白い馬とも一致する。
イエス・キリストが多くの名で呼ばれていたことが、「頭に多くの王冠があった。この方には、自分の他は誰も知らない名で記されていた」で暗示される。その天使の名はヤハウェ(エホバ)である。国が違えば、同じイエス・キリストでもジーザス・クライストと発音する。ヤハウェは古代エジプトの神ラーであり、イスラム教の神アラーであり、ヒンズー教のヴィシュヌやクリシュナである。また、仏教の弥勒菩薩や観音菩薩であり、神道の天照大神であり、アイヌのオキクルミカムイであり、中南米のケツァルコアトルでありククルカンでもある。枚挙にいとまがないほど様々な国や民族の神がすべて、イエス・キリストなのである。
そのイエス・キリストが、再降臨の時、血の色の衣を見に着けている。
「また、血に染まった衣に身をまとっており、その名は「神の言葉」と呼ばれた。そして、天の軍勢が白い馬に乗り、白く清い麻の布をまとってこの方に従っていた。この方の口からは、鋭い剣が出ている。諸国の民をそれで打ち倒すのである。また、自ら鉄の杖で彼らを治める。この方はぶどう酒の搾り桶を踏むが、これには全能者である神の激しい怒りが込められている。」(新約聖書「ヨハネの黙示録」第19章13~15節)
「その日、主は御足をもって エルサレムの東にある オリーブ山の上に立たれる。オリーブ山は東と西に半分に裂け 非常に大きな谷ができる。」(旧約聖書「ゼカリヤ書」第14章4節)
ゼカリヤが預言するように、イエス・キリストはエルサレムに再降臨する。その直後、オリーブ山は砕け、大きな谷ができるとある。それほどの大災害に耐えられる軍は存在しない。彼らはここで絶滅する。
福千年の間、原始キリスト教会が建てたシオンは、イエス・キリストが統治する中核となる。それを示すのが、「イエス・キリストが「鉄の杖で彼らを治める」である。「鉄の杖」は同じ黙示録の別の箇所にも記されている。
「女は男の子を産んだ。この子は、鉄の杖ですべての国民を治めることになっていた。」(新約聖書「ヨハネの黙示録」第12章5節)
「女」は原始キリスト教会、「子」はそこから誕生するシオン、つまり神の王国である。サタンはそれを阻むために原始キリスト教会を破壊しようと大教会を差し向けたが、結局、原始キリスト教会は高い山の上に逃れ、3年半で根付いて世界に広がっていく。
それでは、天から降りてきた神が、なぜイエス・キリストだとわかるのか?
「この方の衣と腿のあたりには、「王の王、主の主」という名が記されていた。」(新約聖書「ヨハネの黙示録」第19章16節)
イエス・キリストがヤハウェであることは前述したとおりである。ヤハウェは造物主で、天地創造を行った絶対神である以上、地上のいかなる王も造物主に勝る存在ではない。まさに、イエス・キリストは「王の王、主の主」だった。
イエス・キリストの天の軍勢は、世界政府の独裁者である獣と、偽預言を行う法皇を捕らえ、生きながら地獄へ落とす。
「わたしはまた、あの獣と、地上の王たちとその軍勢とが、馬に乗っている方とその軍勢に対して戦うために、集まっているのを見た。しかし、獣は捕らえられ、また、獣の前でしるしを行った偽預言者も、一緒に捕らえられた。このしるしによって、獣の刻印を受けた者や、獣の像を拝んでいた者どもは、惑わされていたのであった。獣と偽預言者の両者は、生きたまま硫黄の燃えている火の池に投げ込まれた。(新約聖書「ヨハネの黙示録」第19章19~20節)
獣の命令で世界中から集合した軍隊も、天使の軍団に攻め込まれ、パニックに陥って全滅する。彼らの遺体はカラスや他の鳥たちの餌になると預言されている。
「残りの者どもは、馬に乗っている方の口から剣で殺され、全ての鳥は、彼らの肉を飽きるほど食べた。」(新約聖書「ヨハネの黙示録」」第19章22節)
偽預言者が発した獣の像を拝む命令は世界の隅々にまで行き届き、世界政府は世界中の個人情報を管理できる。だから、ハルメギド以外の地域や国々にこそ、獣を支持し、神を罵倒し、神を憎む人々が大勢存在する。彼らは凄まじい天変地異を逃れ、洞窟やトンネル、地下施設へ逃げ込むが、殺戮の天使たちは一人として見逃さない。
太陽から凄まじい炎の舌が伸び、地面を舐める超高熱プラズマで跡形もなく焼き尽くしていく中、滅びる者の多くは無神論者であり、この世的な進化論の信奉者でもある。彼らは神を捨て、人の教えの方を優先した人々だ。イエス・キリストよりマリアを信奉して本末転倒に陥り、三位一体から離れず、最後は獣を拝む法皇の命令に従った人々もまたしかりである。獣と法皇に利用され、全ての真理から遠ざかった人々は、太陽の炎で焼かれるまで、原始キリスト教会を憎み続けるのである。
こうして地は掃き清められ、ガラスの海のようになり、生き残った信徒たちの前に憎むべきサタンが引きずり出される。この悪の権化により、地上に住む多くの人々が惑わされ、サタンの罠に落ちて滅びていくのである。