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カッバーラでしか解けない「ヨハネの黙示録」(44)

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(44)「第七の封印」

 イエス・キリストが第7の封印を解いたとき、天にしばらく沈黙があると記されている。だが、それは神の怒りが地に下される直前に訪れる、つかの間の静寂に過ぎない。

 その間に7人の天使が現れ、それぞれにラッパが与えられ、他の天使たちに香炉が与えられる。香炉に黄金の祭壇の火が移されると、天使たちは香炉を次々に投げ落とし、地上で大変動が起きるという。一体、地上では何が起きるのだろうか?

「小羊が第七の封印を開いたとき、天は半時間ほどの沈黙に包まれた。そして、私は七人の天使が神の御前に立っているのを見た。彼らには七つのラッパが与えられた。また、別の天使が来て、手に金の香炉を取り、それに祭壇の火を満たして地上に投げつけると、雷、様々な音、稲妻、地震が起こった。」(新約聖書「ヨハネの黙示録」第8章1~5節)

 第6の封印が解かれたとき、地球は地殻変動でバランスを失いひっくり返るとある。ただひっくり返るのではない。大地は引き裂かれ、山脈も裂けて谷が盛り上がり、海は未曽有の「ハルマゲドン津波」を起こし、海岸沿いの全ての都市を飲み込んでしまうのだ。

 小鳥は跡形もなく消え失せ、火山という火山は大噴火を起こして凄まじい噴煙と溶岩を噴出するというから、富士山も大規模の噴火を起こすだろう。

 それまで熱帯だった地域が一気に極寒の極地へ移動し、それが瞬間的であるだけに悲惨である。かって同じようなことが起こった時に死亡したマンモスの遺体が氷漬けで発見されているが、その死因は凍死ではなかった。マンモスが温暖な地に棲む生物であることは、胃の中から大量の未消化のキンポウゲの葉が出ていること、マンモスの体に寒冷地の動物特有の皮脂腺がないことが証明している。それがある日、大陸ごと摂氏マイナス100度の世界へと瞬間的に移動してしまったために、肺の中の水分が瞬時に氷結して窒息死したのである。それが意味するのは瞬間死であり、このような大異変で即死したのは、当然マンモスだけではない。

 紀元前722年、南朝ユダ王国に攻め込んだアッシリア軍の18万5000人が、ある朝一瞬にして滅び去る事件が起こった。その時、太陽が異常な動きをしていたと旧約聖書は記している。

「ヒゼキヤは答えた。「影が十度伸びるのは容易なことです。むしろ十度後戻りさせてください。」そこで預言者イザヤが主に祈ると、主は日時計の影、アハズの日時計に落ちる影を十度後戻りさせられた。」(旧約聖書「列王記 下」第20章10~11節)

 太陽が勝手に移動することはないので、この時、火星の異常接近で地球が傾き、温暖だったシベリア地帯を寒冷地へ移動させマンモスやサーベルタイガーが絶滅したと考えられている。

 第6の封印と第7の封印の間に訪れる「半時間ほどの沈黙」は、英語版聖書でも30分とある。問題は、その半時間が地上の30分なのか天の30分なのかである。それによって、時の解釈が全く変わる。天の30分であれば、神の1日が地上の1000年なのでその48分の一、つまり20年強となって、地上にいる私たちにとっての30分とは大違いだ。

 これについて、気になるデータがある。「フォトン・ベルト」である。

 フォトン・ベルトは光エネルギーの帯状になっている領域のことで、地経がそこに突入すると、通過するまで2000年を要するという。人類にとって、そんな領域は未知の空間である。

 1996年、ハップル宇宙望遠鏡が、宇宙の彼方でフォトン・ベルトの撮影に成功した。1991年、アメリカの天文学者ロバート・スタンレー教授は観測データの分析から、プレアデス星団の近くにフォトン・ベルトが存在することを科学的に突き止め、次のように発表した。

「フォトン(光子)は、銀河系の中心部から放射されている。太陽系は1万1000年ごとに銀河系のフォトン領域に突入し、その後2000年をかけて通り抜けてきた。これが2万6000年の銀河系の軌道を形成している」

 光子の電磁気的エネルギを媒介した極端に強い場を「電磁場」と呼び、光子は反電子(陽電子)と電子の衝突で生まれ、2つの粒子の衝突破壊で変換されたのが光の粒子である。

 光子は、素粒子の物理的崩壊で得られる光を超えるもので、高次元の元の電磁波エネルギーと考えられている。そのは発生源で最も身近なのが太陽である。

 そこで気になるのが「地球温暖化」である。最近のアメリカのCNNが、太陽系の外れを公転する冥王星に温暖化が現れている事実を報道したが、心配する人たちは、その原因がフォト・ベルトにあると考え始めている。

 そのことに関して、最近注目されているのが、複雑な仕組みで時を測っていたマヤの暦である。マヤの人々が精度の高い歴を必要としたのは、預言に関わっていたからである。それも世界が滅亡する終末預言である。そのマヤ歴が、グリゴリオ歴にして2012年12月22日で終わっているという。

 仮にそれがフォトンに関するのであれば、はるか彼方のフォトン・ベルトより、同じフォトンを照射する太陽の異変によって異常事態が起きると考える方が理に適う。

 そこで問題の天の半時間(約20年)だが、地球の四隅にメルカバーが舞い降りた1999年8月22日から、マヤ歴の終わる2012年12月22日までが、13年4か月。そこに天が沈黙する20年を足すと、33年4か月となる。→これはイエス・キリストの生涯年齢とほぼ同じなのだ。

 この解釈に立つなら、第6の封印を解いた際に起きる天変地異の数々は、2012年12月22日までに起こり、その後、20年間は不気味なまでに静かな時が流れるということになる。それがある日、第7の封印が解かれた瞬間、突然崩れて未曽有の天災が一気に襲い掛かって来る・・・・。これを地上から見た30分の静けさと解釈した場合、20年の猶予も許されない。たった30分となるからだ。

「すばるの鎖を引き締め オリオンの綱を緩めることがお前にできるか。時が繰れば銀河を繰り出し  大熊を小熊と共に導き出すことができるか。天の法則を知り その支配を地上に及ぼす者はお前か。」(旧約聖書「ヨブ記」第38章31~33節)

 昴は、牡牛座にある星団の和名で、フォトン・ベルトで問題になった「プレアデス星団」のことである。「M45」としても知られるこの散開星団は、地球から400年光年も彼方にあるのだが、肉眼でもそのうち7個の恒星を見ることができる。「ギリシャ神話」に登場するプレアデス7人姉妹になぞらえて、それをプレアデスと呼んでいる。

 スバル(プレアデス星団)は、「オリオン座」の3つ星と並んで、人類は昔から「時を知る目安」にしてきた。だから、「ヨブ記」にある「すばるの鎖を引き締め オリオンの綱を緩めることがお前にできるか」は、天の時計を人ごときが動かせるのかという意味で人の高慢さを戒めている。

 同時にスバルは「季節を知る目安」だった。人類にとって昔から天空の大時計であり、正確なカレンダーだったプレアデス星団にフォトン・ベルトの存在が明らかになった直後から、にわかに2012年12月22日が騒がれるようになったことは重要で、「ヨブ記」は、人が滅亡の時を定めることができるのかと警告しているようにも取れる。

 確かにマヤ歴には深い意味があり、終末とも関連するだろう。だが、その年をもって人類が絶滅するとか、イエス・キリストが再降臨する云々は、大きな間違いを生み出す元凶となる。「ヨブ記」はそれを我々に警告しているのであり、2012年12月22日に何が生きても、それは黙示録にある出来事の一つということだ。

 それから、第6の封印から第7の封印が解かれる間の「半時間」の解釈だが、やはり20年はあり得ない。(飛鳥説) なぜなら、第6の封印で勃発する天体での大異変は、第7の封印で起きる大異変と連動しているからだ。だから「半時間」は「30分」、あるいは「わずかの間」ということになる。

 つまり、第6の封印から第7の封印を解く間は、わずか30分そこそこということになる。これは恐ろしいことを意味する。

*私は「半時間」を天の半時間と解釈していたが、未だに第6の封印が起きていないことから、飛鳥氏が言うように、第6の封印から第7の封印を解く間は、わずかな時間だと解釈した方が妥当と思われる。


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