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カッバーラでしか解けない「ヨハネの黙示録」(32)

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(32)封印の第3期のまとめ

 「第三の封印」は、金星が何度も地球と大接近を繰り返し、様々な気象異変を起こしたと考えて間違いない。さらに、金星に突き飛ばされた火星も接近を繰り返していたはずである。こうした天変地異によって、世界規模の飢饉が1000年も続いたのである。

 金星が出現した頃の預言者と言うとアブラハムである。アブラハムは紀元前2053年に生を受け、紀元前1877年にこの世を去っている。その間、悪の町として知られるソドムとゴモラが瞬時に滅亡している。その滅亡が、金星の大接近と無縁ではない。

「主はソドムとゴモラの上に天から、主の元から硫黄の火を降らせ、これらの町と低地一帯を、町の全住民、地の草木もろとも滅ぼした。ロトの妻は後ろを振り向いたので、塩の柱になった。」(旧約聖書「創世記」第19章24~26節)

 ソドムとゴモラは、塩の湖として知られる死海の底に沈んでいるとされている。天から降る「火」とは、間違いなく超高熱プラズマの放つ閃光である。「硫黄」は黄泉を従えているという比喩的表現だ。超高熱プラズマが町を焼き尽くす光景は、まさに地獄そのものだからだ。

 ロトの妻は、単に後ろを振り返ったのではない。放置してきた財産を取りに、あるいは贅沢な暮らしが忘れられずに、ソドムの町に舞い戻ったのだろう。その後、異変に気付いたロトの妻は、慌ててソドムから離れようとしたが、灼熱のプラズマの影響で死んでしまったのである。

 早稲田大学の大槻義彦名誉教授は、リンゴのミイラのように乾燥し、塩を吹いたような有様になったことをプラズマ実験で確かめている。ロトの妻は、プラズマに包まれたため、体中の水分が一気に蒸発し、塩を吹いて消滅したものと推測できる。

 人体組織の構造比には個人差があるものの、約60%は水が占めている。そのため、水が抜けると一気に体は枯れ萎む。他には、たんぱく質が18%、脂肪が18%、鉱物質(ミネラル)が3・5%、炭水化物が0・5%である。

 塩分はミネラルに含まれ、血液の約1%が無機塩類で成っている。夏の甲子園大会で、汗の乾いた野球児の顔は白く見えるのは、汗と一緒に放出された塩分が乾いた跡である。

「アブラハムは、その朝早く起きて、先に主と対面した場所へ行き、ソドムとゴモラおよび低地一帯を見下ろすと、炉の煙のように地面から煙が立ちあがっていた。」(旧約聖書「創世記」第19章27~28節)

 この記述は、まさに地獄の釜の底の有様を表現したかのようだ。このように「黒い馬」とは、飢えの不吉な象徴であり、第3期の千年紀がいかに大変な状況だったかがうかがえる。

(飛鳥氏の視点)

 プラズマとは、個体、液体、気体に次ぐ状態で、原子核と電子がバラバラの状態をいう。

 プラズマには様々な性質があり、質量がないため相対性原理の範囲外になる。そのため、高速突破も可能で、それを「位相」という。それは時間を突破することを意味するから、論理的にはタイムトラベルもできるということだ、

 また、幽霊のように、どんな厚い壁でも穴を開けずに透り抜けることができる(透過)し、物体をプラズマで覆えば重力に逆らって空中に浮かせ、瞬時に移動させることも可能となる。有機物と無機物を原子単位で密着させるという工業的な利用も考えられ、日本ではすでに、無機物同士の完全密着技術は完成している。

 とはいえ、プラズマにはまだ謎が多く、ようやく研究の入り口に立ったに過ぎないが、プラズマを制する国が世界を制することになりのは間違いない。


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