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カッバーラでしか解けない「ヨハネの黙示録」(18)

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(18)「ガラスの海」は地球の未来を暗示する?

 ヨハネは、玉座の前に「7つのともし火」があったと記している。それを「7つの霊」とも記しているが、7つのともし火は7つの燭台のメノラーであり、7つの霊とは原始キリスト教会の聖人たちを示している。

 ゲマトリアで7は最も清い聖数である。また、ヨハネは玉座の前に水晶のような「ガラスの海」が広がっているとも述べている。

「また、玉座の前には、7つのともし火が燃えていた。これは神の7つの霊である。また、玉座の前は、水晶に似たガラスの海のようであった。」(新約聖書「ヨハネの黙示録」第4章5~6節)

 ガラスの海とは、汚れの無い水晶のような世界を示唆する暗喩で、カッバーラ的にはすべてが終わった状態を示している。

 隅々まで光が行き届いた状態では秘密を表すカッバーラは不要となり、預言でさえ意味をなさない。それはまさにすべてがクリアになった地球、この世が役目を終え終焉した姿なのだ。

 ガラスの海が出現するのは、物質がすべて超高熱の炎で焼き尽くされたときである。

 言い換えれば、玉座に座る神は炎のように燃える存在ということになる。

 それを視覚的に表すと、真っ白に発光する神の姿となる。これが後光の正体であり、その姿は太陽を連想させる。このことは、世界中の人々が太陽神を最高の地位に押し上げていることと無縁ではない。

 至高の三角形に入ることができる人は、それに相応しい霊体を有していなければならない。

 つまり、清い霊を保持していなければ、神の前に立つことができないということだ。

 これは位階のヒエラルキーとも一致する。

「また、天上の体と地上の体があります。しかし、天上の体の輝きと地上の体の輝きとは異なっています。太陽の輝き、月の輝き、星の輝きがあって、それぞれ違いますし、星と星との間の輝きにも違いがあります。」(新約聖書「コリントの信徒への手紙 一」第15章40~41節)

 「太陽の輝き」「月の輝き」「星の輝き」は、それぞれ位階のヒエラルキーにおける至高の三角形、倫理的三角形、アストラル三角形を意味している。

 ところで、地球の物質がガラスになるまでに、どのような状態を経るのだろうか? 

 黙示録以外にもその状態に至る経過を預言する箇所が聖書の中にも幾つもある。

「上では、天に不思議な業を、下では、地に徴を示そう。血と火と立ち込める煙が、それだ。主の偉大な輝かしい日が来る前に、太陽は暗くなり、月は血のように赤くなる。主の名を呼び求める者は皆、救われる。」(新約聖書「使徒言行録」第2章19~21節)

 世界が終わる寸前、「天に不思議な業」とあるような出来事が突然に起きる。

 宇宙で大異変が起きるのだ。その影響で地球は断末魔の状態に陥り、大勢の人々が死に絶え、世界は業火に包まれてしまうというのである。

 太陽が暗くなるのは地球を覆う煙が光を遮るからだろうが、太陽寺や胃に異変が起こる可能性もある。そして、月にも異変が起きて血のような色に染まるのだ。

 同様なことを、12使徒のルカも記している。

「ロトがソドムから出て行ったその日に、火と硫黄が天から降ってきて、一人残らず滅ぼしてしまった。人の子が現れる日にも、同じことが起こる。」(新約聖書「ルカによる福音書」第17章29~30節)

 この恐ろしい終末預言が実現するとすれば、人類に救いは全くなく、一人残らず絶滅してしまう。

 しかし、ルカはその後に次のように記している。

「その日には、屋上にいる者は、家の中に家財道具があっても、それを取り出そうとして下に降りてはならない。…(中略)・・・ロトの妻のことを思い出しなさい。自分の命を生かそうと努める者は、それを失い、それを失う者はかえって保つのである。」(新約聖書「ルカによる福音書」第17章31~33節)

 どうやら、一点突破の救いの道が残されているようである。

 黙示録にはその手段が隠されているはずで、それを解き明かせるのかカッバーラだけである。

 黙示録の解読を進めていく中で、それを見つけることができる。


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