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マスコミは嘘が9割(27)

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(27)CSIS(戦略国際問題研究所)こそが、日本支配の司令部である!

 ジャパン・ハンドラーの黒幕は、シンクタンクのCSISである。ワシントンDCに本拠を構えた日本支配のヘッドクォーター(司令部)である。そこの現在のトップはリチャード・アーミテージであり、肩書は、ブッシュ政権時代の国務副長官である。その実態はブッシュ・マフィアの麻薬密輸殺人犯である。その下に居るマイケル・グリーンは、ベンジャミン氏に嫌がらせをした本当にひどい奴である。彼はモサドの工作員で、CSISの日本部長を務めていたが、小泉進次郎の親分でもある。もう一人は、ジェラルド・カーティスと言うコロンビア大学の教授である。この男の正体は、CIA対日班の事実上のトップである。この3人が日本支配の設計図を書いている。この三羽烏は、アーミテージ・ナイレポートなどで露骨に内政干渉している。安倍政権が何をするのか、このアーミテージ・ナイレポートを見た方が早いぐらいである。

*CSIS→理事長はサム・ナン。ヘンリー・キッシンジャーやカーラ・ヒルズ、リチャード・アーミテージ、ズビグニュー・ブレジンスキーらが理事を務め、顧問はキッシンジャーと弟子のブレント・スコウクロフトがいる。彼らの多くは、アメリカ国家安全保障会議の国家安全保障問題担当大統領補佐官でもあった。イラク復興案も国防長官ドナルド・ラムズフェルドによってCSISの案が採用された。日本人では小泉進次郎や浜田和幸、渡辺恒雄などが一時籍を置いていた。現在では日本から多くの将来有望な若手官僚や政治家がCSISに出向して学んでくる習慣が確立している。日本部には、防衛相、公安調査庁、内閣官房、内閣情報調査局の職員のほか、日本貿易振興機構や損害保険会社、NTTの上級職員も、客員研究員として名を連ねている。また、日本の現役政治家とも縁が深く、麻生太郎や安倍晋三などもたびたびCSISを訪れスピーチを行っている。CSISは日本では公益財団法人東京財団と協力関係にある。東京財団のほかにも笹川平和財団、特定非営利活動法人世界開発協力機構がフェローシップ・プログラムの提携を行っている。また、2011年には日本経済新聞社と共同で「日経・CSISバーチャル・シンクタンク」の創設を発表し、2012年に立ち上げた。稲盛財団理事長の稲森和夫はこの財団に莫大な寄付をしている。悪名高い子宮頸癌ワクチンの接種、推進もCSISの案である。

 安倍政権のシナリオライターと言っていいのである。安倍首相は3人の書いた脚本を演じているだけである。小泉進次郎がマイケル・グリーンと共同で書いた論文を読んだことがあるが、「日本人はユダヤに従うべきだ」と非常に屈辱的なことを書かされていたという。(ベンジャミン氏)

 更に小泉進次郎が自民党青年局長に就任した時、サスーン財団の御曹司であるジェームズ・サスーンから、その派閥の参加議員全員に1000万円から2000万円くらいの賄賂が渡されたそうである。ジェームズ・サスーンはイギリス上院議員であり、ベンジャミン氏が直接確認したところ、ノーコメントと言うことだった。次期総理候補の小泉進次郎は奴隷分子である。

 2013年の「週刊現代」(4月15日号)で「小泉進次郎はホモ」という記事が出た。名誉棄損で訴えればよかったのに、本人はなぜか反応しなかった。報道陣の前で「何書かれてもいいのですが・・・・。もうまな板のコイズミですよ。もう否定も肯定もしない。今後は謎多き霧をまとわせます」とお茶を濁した。

 イェール大学の秘密結社スカル&ボーンズが有名であるが、CSISもホモ行為を強要する。ここに集まってくるのはアメリカの名門大学を卒業してワシントンDC入りするようなエリートや、サウジの王族の御曹司などである。日本でも2世や3世の政治家や高級官僚たちがやってきて、ここで「ホモ行為」や「ドラッグ」のパーティをするわけである。参加しなかったら、CSIS内でつまはじきにされ、参加すればCSISのネットワークから極秘情報がもらえる。だから、出世したい野心を持った人間ほどホモ行為やドラッグに手を染めて証拠を押さえられて、奴隷にされてしまうのである。小泉進次郎はマイケル・グリーンに手取り足取り仕込まれたのであろう。逆に言えば、小泉進次郎を次期総理に押している。絶対に裏切れない。裏切れば、すごいビデオが新宿のゲイバー街に流れる。そのおかげか、進次郎はコロンビア大学の大学院に入ってカーティスに師事する。関東学院大学経済学部卒業の進次郎ではコロンビア大学には実力では入れない。そうして、「日本人はユダヤに従うべき」という論文を丸写しして発表したのである。ベンジャミン氏がその事実を指摘すると、ホームページから削除されたという。


マスコミは嘘が9割(28)

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(28)VIP専門のヤミの性愛組織を突き止めた!

 イギリスのヒース元首相がイギリスの独立をEUに譲ったという話がある。ヒースは若い男の子とセックスするのが趣味だった。その性癖を暴露すると脅迫されたために、国の独立を譲ったのである。今、そのことがイギリスでは大事件として取り上げられて、BBCのニュースやガーディアンなどの新聞にも普通に出ている。政治家が若い男を犯したり殺したりしていたことや、そのようなネットワークが暴露されている状況である。又イギリスでは、2011年、国民的人気キャスターだったジミー・サヴィルが少年と性交渉していたとスキャンダルになった。そうしたVIP専門の幼児性愛とか少年ホモ売春の「闇組織」があることが分かってきた。(ベンジャミン氏)

 日本の政治と裏社会の実態を知りたいなら、従来の「暴力団・同和・朝鮮半島」の3要素では不十分であり、これに「ホモ人脈」が加わる。CIAが対日工作する時、この「ホモ人脈」が動いて政界・財界を動かしている。つまりはCIAが使う強迫の道具としてホモ問題が活用されてきたのは常識となっている。

 諜報戦の歴史資料やナチス史を読めば、ホモ関係がいかに重要な役目を果たしてきたかが分かる。映画になった「将軍たちの夜」で突撃隊が殲滅され、英政府が発禁にしたベストセラー・ノンフィクション「スパイ・キャッチャー」でKGBがM16を翻弄したのも、ホモ人脈を操った謀略戦の代表例である。

 また、日本には昔から衆道の世界があって、「葉隠」に三島由紀夫が傾倒していたのは、主君に命をささげる殉死の美学である。その点で、日本は世界に冠たるホモ天国だから、日本に住みつく米国人の半分はホモ趣味への魅力だと、人類学者のシーラ・ジョンソンが「アメリカ人の日本人観」に書いてある。

 要するに、ホモでないと出世できないブラック国家が日本だという。(コシミズ氏) ホモにつきものは「薬物」である。ヒースもイギリスの首相時代、そうした組織を通じて、14歳の少年と寝て、それをビデオに撮影されて、イギリスを当時のEUへ参加させた。天下の大英帝国の独立を少年との性交で捨てたのである。ユダヤマフィアはそうやって奴隷にしているのである。

 9・11の実行犯19人のうち15人はサウジアラビア人で、テロの金を出しているのもサウジアラビアである。ナイジェリアのイスラム原理主義「ポコ・ハラム」が、物凄く悪質な騒ぎをしているが、お金はサウジアラビアからきている。ISの贅沢な活動資金もそうである。サウジアラビア王族は、もともとイスラム教徒ではない。隠れハザールである。イスラム教の聖地を支配していながら、ヤハウェと言う善なる神ではなくサタン、悪魔教徒なのである。ISの長官アル・バグダディはモサドの工作員であるサイモン・エリオットであり、ジョン・マケインの部下である。ちなみにマケイン部下にはアーミテージもいる。ISの戦闘員たちはコーランも持ち歩かないし、アラビア語も話せない。英語で話している。つまり、IS自体がハザール・マフィアによって、作られた国家だからである。ちなみに、現在のイスラエルにはアシュケナージ・ユダヤ人がおり、聖書が預言しているユダヤ人ではない。偽者のユダヤ人である。→本物のユダヤ人は日本人である。

 ハザールはロシアによて滅ぼされ、その指導者たちがヨーロッパへ移動する過程で、ユダヤ教に改宗した。その意味で今のイスラエル人の多くの故郷は、ウクライナである。ハザールマフィアは救世主をでっち上げ、旧約聖書の世紀末を人工的に演出する計画、2012年に核戦争を起こして世界の50億人を殺そうという悪魔の計画だったが失敗に終わった。


マスコミは嘘が9割(29)

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(29)隠れユダヤの正体はヒクソスである!

 サウジの王族はヒクソスと言う民族である。ここで少しヒクソスの説明をしたい。ベンジャミン氏は、アメリカは悪い国だと糾弾してきたが、実際に会って取材すると、大抵のアメリカ人はいい人ばかりだった。もしかすると、アメリカ人でない「アメリカに成りすました連中がいる」と考えて、「ユダヤ」をターゲットにした。ところが、ここでもユダヤ人に会って取材すると、みんな真面目で正義感のある人ばかりだったのである。少し違うのではないかと思い、エジプトの歴史の勉強をした。それがヒクソスなのである。

 ヒクソスが歴史に登場するのは、エジプトの第2王朝を倒した征服民族としてである。ヒクソスは当時の先進国だったエジプトを100年間支配している。元々ヒクソスは、中近東あたりの遊牧民族のグループの一派である。家畜を扱う能力を持っている人達で、ヒクソスの神様は山羊の顔をした二股の尻尾のある「セット」と言う名前で、要するに悪魔崇拝である。彼らの感覚では、一般人は家畜、ゴイムと言うのは豚と言う意味である。自分たちが人類を家畜の様に扱う帝王学を持っている人達である。そして、エジプト支配時代、エジプトの神様だった「セト神」と、その「セット」を融合して、「サタン」を作り上げた。だから、ルシフェルではないのである。ルシフェルは堕天使であり、イルミナティのグノーシス派では、このルシフェルを信仰している。「この世界が地獄なのは、創造主自体が悪魔だったからであり、その悪魔と戦った神がルシフェル」と考えるのである。神と悪魔の価値が逆転しているのである。

 それでイルミナティは、ヒクソスのサタンを見て、同じルシフェルと考えたのかわからないが、サタンとルシフェルは今では同一視されている。そうしてヒクソスはイルミナティに成りすまして、乗っ取ったのである。

 歴史の話の戻すと、ヒクソスはエジプトから追い出されるのであるが、面白いエピソードがある。最後の王様はアテンと言う名前だった。彼はエジプトにいたとき、妹と結婚して、いつも裸のまま、庭で楽しく、気持ちよく過ごしていたという。その裸の天国のようなガーデンのアテンと言う意味から、ガーデンのエデンの楽園から追い出されとなった。つまり、ヒクソスの王様の歴史がいつの間にか、一神教であるキリスト教の中心的伝説になったのだという。この人たちがエジプトから追い出されて、ユダヤと言う国を作った。そしてユダヤでも追い出されて、ウクライナに行ったのである。ユダヤの国で奴隷にしていたヘブライ人は見捨てて、カナンの地に残し、ヒクソスだけがウクライナに行って、今度は別の「ユダヤ人」を作ったというのである。(ベンジャミン氏)

 ヒクソスはどんな権力でもうまい具合に潜り込む。そういう技術や能力を持ている。さらに暗殺と賄賂で社会を乗っ取る技を持っている。

 現状に目を転じると、現在進行中のシリア泥沼内戦は、ユダヤ人の領土野心が原因である。なぜ、ユダヤ米国は、シリアの反体制派に肩入れし、子飼いのパン・ギムン国連事務総長を使って国連決議までしてシリア政府を叩くのか? ユダヤ人たちは、旧約聖書で預言されている「大イスラエルの建国」の実現を企図している。「大イスラエル」とは東はユーフラテス川、西はナイル川までの広大な地域で、いつかはユダヤ人の手中に落ちると信じている。既にユーフラテス川の西側は、ユダヤ米国のイラク侵略でユダヤ人の手中に落ちた。北部クルド人地域の油田権益は、米イスラエル二重国籍者が奪取済みである。そしてクルド人の中に少数存在するユダヤ教徒が、この地域の支配者となっていく。そうなると次はシリアが欲しいのである。シリアにユダヤ傀儡政権を誕生させれば、残りは、エジプトのシナイ半島である。これらの地域で反政府運動をユダヤCIAが惹起しているのは、イスラム原理主義政権を次々と樹立させてイスラエルと対立させ、ヤラセ戦争で叩き潰した後にはユダヤが支配するというシナリオがあるからである。オサマ・ビン・ラディンが隠れユダヤ人である以上、サウジの王族も「隠れユダヤ」なのである。

 もともとのユダヤ人、ヘブライ人は太陽の神を拝むエジプト人の奴隷だった。その太陽神をヒクソスは一神教に摩り替えて、自分たちの奴隷にした。ユダヤ人がやっている「割礼」は、奴隷の証拠であり、家畜の証明である。だから、ユダヤ人の後ろに隠れているのは、人間を家畜化する技を持っている馬賊であるヒクソスなのである。ヒクソスの神である悪魔、セットのサタンは、遊牧民族の神なので、儀式で必ず生贄、血を求める、

 ブッシュ、ロックフェラー、クリントンもユダヤ教徒ではなく、サタン崇拝のヒクソスである。とにかく悪魔崇拝、サタンと言う悪魔を崇拝する上級階級が問題なのである。

マスコミは嘘が9割(30)

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(30)今が最後の踏ん張りどころ、人類幸福の革命を起こそう!

 今の世界情勢で、注目しなければならないのは、アメリカとイスラエルの戦争だということである。今、ヒクソスの悪魔教徒に対して、全面戦争が繰り広げられている。表のニュースでは、アメリカ軍とISと戦っていると言うが、ISは完全にイスラエルの作り物である。ISを演出しているのはイスラエル軍だと現場にいる国連の兵隊が正式な報告書として出しているのに、日本の新聞では書かないのである。IS=イスラエルであり、IS(イスラエル)と戦っているのがアメリカ軍とイラン軍、ロシア軍なのである。

 世界情勢を整理すると、ヒクソスの悪魔教徒、犯罪ネットワークのマフィア関係者は、どんどん名前が出てきている。アメリカ、つまりワシントンDCを乗っ取ったのは100万人ぐらいで構成される悪魔崇拝カルトなのである。その一人に、サド・アレンと言うランド研究所の人間がいる。ヒクソスの存在がペンタゴンにばれて追い詰められたので、サド・アレンはニュージーランドに行き、「私たちはそこに避難するからニュージーランドの南の島をよこせ」と要求したという。すると、彼と13人のアメリカ議員が去った次の日、ニュージーランドで大型地震が起きた。2011年3月8日のカンタベリー大地震も現地にいた日本人28名が命を失ったが、あれも地震兵器だった。2011年3月11日も地震兵器で日本が襲われた。サド・アレンは2014年に韓国も脅しに行ったが、韓国は脅しを無視してAIIB(アジアインフラ投資銀行)に加盟した。結局、日本がAIIBに入らない理由は、脅しと暗殺と賄賂で支配されているからである。

 注目しなければならない事件・事故は、日本では大手メディアが記事にしない。裏社会に都合の悪い記事は最小限に扱われ、続報も無く消えてしまう。今後、新聞を読むときは、「何が書かれていないか」を読むことにした方がよい。

 ローマ教皇も替わった。前の教皇ベネディクトは悪魔教のカルトに落ちていた。このベネディクト時代のイエズス会のトップはピーター・ハンス・コルベンバックだったが、ドイツ系の人間で、イギリスの首相はトニー・ブレアだったが、完全にナチスのエージェントだった。ブッシュはもともとはドイツ系民族であり、チェコ系ドイツ人である。この連中が第3次世界大戦をでっち上げて、人類の9割を殺戮するという計画を実行しようとしていた。ところが、ペンタゴンが中国とロシア相手の戦争をシュミレーションしてみると、模擬戦を9回やって9回とも負けてしまったのである。しかも原子爆弾をすべて使うと世界人口の9割が破滅するわけである。そのためペンタゴンはこの計画に乗らないと拒絶したのである。馬鹿らしい勝者のいない戦いを、何故、やらなくてはいけないのだと怒ったのである。

 そのため、ブッシュが大統領になった時に、傭兵会社を作った。強力な民間軍事会社を作って第3次世界大戦を引き起こそうとしたが、これはおかしいと気付いた人達が動いて、この計画を潰していった。まずはローマ法王が辞めさせられた。ローマ法王が人気の途中で辞めたのは700年ぶりである。それだけでなく、フランシスコと言う南米出身の教皇が誕生して、すぐに南米のドラッグ問題に取り組み、ブッシュの犯罪ネットワークを潰した。さらにバチカンに巣食っていた児童虐待ネットワークも暴露させて、賠償金を払って、枢機卿たちを首にして、ヒクソスの勢力をパージしている。バチカン銀行には世界中の賄賂口座が入っていたが、それらもすべて閉鎖した。

 今後、闇の支配者たちが隠していた新しいエネルギーが実用化されるだろう。フリーエネルギーが当たり前になると、人類は石油に依存しなくてもよく、二酸化炭素を出さなくてもよくなるし、病院は要らなくなり、モンサントの農薬を使わなくても、おいしい野菜は大量生産できるようになる。本当に人類を幸せにする革命が起きるはずである。

次期アメリカ大統領はトランプで決まりだ(1)

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(1)トランプがキッシンジャー宅を訪問したことの重大さ

 これは副島隆彦著「トランプ大統領とアメリカの真実」の要約である。副島氏は「次の大統領はトランプで決まりだ」と、2016年5月22日に決めたという。トランプが当選すると誰よりも早く決心してこの本を書いたという。その理由は3つある。

①トランプがキッシンジャー宅を訪問したことである。

 5月18日にトランプは、ヘンリー・キッシンジャー元国務長官を電撃的に自ら訪問した。このトランプのキッシンジャー訪問で状況が大きく変わったのである。トランプがキッシンジャー宅を訪問できたのは、デビッド・ロックフェラーの承認を得たからである。デビッド・ロックフェラーはヒラリーを見放したということでもある。

②ヒラリーの公文書メール問題がある。

 ヒラリーの部下であったクリス・スティーブンスは、特殊部隊の責任者でもあった。スティーブンス大使は、自分が指揮をしてガダフィ大佐を惨殺した。リビアの独裁者ガダフィ殺しの最高責任者はヒラリーである。ところがスティーブンス大使にISと同様な人間たちが襲い、火事の炎で窒息死させたあと、路上で死体を引きずり回した。その映像がネットに流れて、それを自宅で見たヒラリーはゲロを吐いて倒れた。そして3か月後の2012年末には国務長官を辞めた。

 アメリカ政府はガダフィ政権を崩壊させた後、奪い取ったリビア軍の大量の兵器をイスラム勢力に引き渡す密約協定を結んだ。今軍事密約の武器取引を殺害されたスティーブンス米大使が国務長官のヒラリーに逐一判断を仰ぎながら実行していた時のメールが「ヒラリー・メール」なのである。

③クリントン財団は法律違反である。

 ビル・クリントンはウィンスロップ・ロックフェラーの隠し子であるため、ヒラリーはロックフェラーの嫁である。当初はデビッド・ロックフェラーも支持していた。クリントン財団で100億ドル以上ぐらい集めたようである。大統領選や知事選などの立候補者が外国人から選挙資金の提供を受けることは禁じられている。クリントン財団は中国人の王文良氏から200万ドルの寄付を受けているというので、法律に違反しているため、FBIは捜査しているという。

④波動指数でもトランプが有利である。2016・11・8の投票日の波動指数は次の通りである。(これは私の独断で書いている)

ドナルド・トランプ(1946・6・14→②⑥⑤)→波動指数36ポイント

ヒラリー・クリントン(1947・10・26→③⑩⑧)→波動指数20ポイント(ダブル転換点)

波動指数の上でもトランプが有利であると判断できる。

*2016・7・31の東京都知事選の波動指数

鳥越俊太郎(1940・3・13→⑤③④)→波動指数53ポイント

増田寛也(1951・12・20→⑦⑫②)→波動指数24ポイント

小池百合子(1952・7・15→⑧⑦⑥)→波動指数13ポイント

上杉隆(1968・5・3→⑥⑤③)→波動指数15ポイント

山口敏夫(1940・8・29→⑤⑧②)→波動指数41ポイント

こうして波動指数をみると鳥越氏が断然有利であると判断できるのである。

次期アメリカ大統領はトランプで決まりだ(2)

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(2)キッシンジャーは今でも超大物である!

 副島隆彦氏の予測が「トランプが勝ちそうだ」と急激に変化した理由は、トランプがキッシンジャーに自ら出向いて頭を下げて会いに行ったからである。こういう政治家の行動は、その前に十分な根回しと合意が無ければできない。急に思いついて出来ることではない。このトランプのキッシンジャー訪問の2か月前、アメリカの外交問題、外交政策の専門家たち100人がそろって、連名で「トランプ氏の未熟な外交問題への発言に抗議する。彼は大統領にふさわしくない」と言う声明文を出した。トランプは外交経験はない、それで、米外交政策の超大物であるキッシンジャー博士を味方に付けることを思いついた。トランプは恐ろしいほど機転がきく人である。事態を一瞬のうちに引っ繰り返す能力がある。

 キッシンジャーは、今もなお現役の人間であり、彼に逆らって米国務省で高官を続けられる人物はいない。ロシアや中国に必要なときには、自ら会いに行く。キッシンジャーがシリア停戦に関して、2月3日に直接プーチンをモスクワに訪ねて「シリアでの停戦をやってくれ」と言ったので実現したのである。この後2月27日にジョン・ケリー国務長官たちが仲立ちしてシリア停戦が成立した様に見せている。本当は、「プーチンよ。シリアで、これ以上、ロシアの爆撃機がISやヌスラ戦線を爆撃すると、ロシアとトルコとの戦争になる。少しは兵を引け」とキッシンジャーがプーチンに言ったからである。プーチンがそれに対して「わかった」と言って、ロシア軍のシリアからの撤退を発表した。

 キッシンジャーは中国・習近平とも直接つながっている。アメリカ国内では、キッシンジャーの悪口を言う人は、「ヘンリーは長年中国の手先だ。中国からお金をもらっている」と公然と言う。だから、5月17日、トランプが「私は金正恩と会うことに何の問題も無い。私が大統領になったら、北朝鮮から核兵器を取り上げる交渉をする」と言ったのは、中国の習近平が北朝鮮に大きな圧力をかけることを、ヘンリー・キッシンジャーと習近平があらかじめ決断していたからである。そして、キッシンジャーがトランプに助言して「ドナルド。君が大統領になったら、すぐに北朝鮮に飛んで行って金正恩をうまい具合になだめて、上手に抑えつけろ。中国から金正恩に強い圧力がかかるように私が根回してある。金正恩に核兵器を撃たせてはいけない。分かるよね」と言っただろう。

 つまり、この外交政策についてはキッシンジャー博士とその親分であるデビッド・ロックフェラーの承認があったということである。すなわち、ドナルド・トランプを次の大統領にするということで、キッシンジャーとロックフェラーが決断したという事である。だから、5月18日にトランプがニューヨークのアッパーイーストの高級アパートに住むキッシンジャーを訪問することが実現したのである。

 デビッド・ロックフェラーは実質的に世界皇帝であり、ダビデ大王である。そしてキッシンジャーはその最高位の直臣である。キッシンジャーと同格の重臣はポール・ボルカーである。この事実を理解せず、認めようとしない者は、事情通であれば日本にはもうあまりいないだろう。副島氏は、この20年間ずっと皆が恐れて書けないようなことを書いてきた。繰り返して書くが、3月31日にワシントンでオバマ大統領が呼びかけて召集した「主要国核安全保障サミット」で、真剣に北朝鮮の核の暴走、暴発を阻止する話し合いが持たれた。日本の安倍首相も参加しているが、いくら雁首を並べても実質的な力を持たない。本当に北朝鮮を上から押さえつけて「言うことを聞け」と、中国経由で屈服させるだけの力を持っているのは、キッシンジャーとロックフェラーなのである。だから、この2人が「次はトランプにやらせる」と決めた。だから次はトランプだということである。と言うことは、ロックフェラー家の嫁であるヒラリー・クリントンは捨てられたということなのである。

次期アメリカ大統領はトランプで決まりだ(3)

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(3)泡沫候補トランプは、なぜ指名を獲得することが出来たのか?

 アメリカの不動産王ドナルド・トランプが共和党内の大統領者指名争いに勝利した。2016年5月3日のインディアナ州で勝利し、6月7日のカリフォルニア州の予備選でそれを決めた。この後は7月18日の共和党の党大会選挙で正式に指名される。ここで、民主党のヒラリー・クリントンと本選挙で一騎打ちになる。

 ドナルド・トランプが「2016年のアメリカ大統領選に共和党から立候補する」と出馬表明したのは、2015年6月16日である。この時の出馬演説で「メキシコ人がアメリカに入ってくるとき、メキシコのベストな人々ではない。メキシコは問題が沢山ある人たちを送っている」「彼等はドラッグを持ち込む。彼らは犯罪を持ち込む。彼らは強姦犯だ。でもよい人たちもいる」と問題発言した。メディアはこの発言を、以後大きく取り上げている。トランプは、この後も泡沫候補扱いだった。アメリカのCNNテレビが毎日、「トランプお笑い劇場」の放送を続けた。ところが、2016年の2月からアメリカ大統領になる可能性が急激に現実味を帯びてきたのである。

 2016年2月1日、アイオワ州の党員集会が開催された。アイオワ州党員集会では、トランプが7人、テッド・クルーズが8人、マルコ・ルビオが7人の代議員を獲得した。だからクルーズの勝ちだった。2月9日のニューハンプシャー州の予備選挙で大方の予想を裏切って、トランプが11人の代議員を獲得して勝利した。驚きが広がった。この後のサウスカロライナ州、ネバタ州でもトランプが連勝した。このあたりから大騒ぎになった。アメリカのテレビや新聞がトランプを連日取り上げて、CNNは朝から晩までトランプの番組になってしまった。アメリカ国民がそれを見て騒ぎ出した。それでもアメリカ国家を牛耳っているワシントンDCの官僚たちは本気にしていなかった。

 ところが、3月1日のスーパーチューズデーでトランプが勝利した為、共和党本部=共和党主流派がこの時動揺した。彼等は焦ってトランプを叩き始めたのである。共和党主流派に寄り添う保守メディアはトランプ批判キャンペーンを始めた。→(日本のメディアもトランプ批判に追随している。日本メディアではトランプは奇人扱いである。)

 アメリカでは対立候補を批判する内容の選挙CMに巨額の資金を投入する事が通例である。だが、トランプにはこんなCMは通用しなかった。30年以上もテレビのお笑い番組などに出演し続けてゴシップとスキャンダル攻撃にさらされてきたトランプには全く応えなかった。それらが全て逆効果に終わったのである。ニューズ報道番組でトランプ叩きを作り過ぎたので逆にトランプ宣伝になったからである。

 トランプは「自分の選挙費用は自分で出す」と言って、ウォール街からの大口の献金に頼らず戦ってきた。このことがアメリカ人の好感を呼んだ。トランプの特徴は、本音でやる演説である。「これぞアメリカの下層と中間層の白人の本音だ」という内容をズバズバと話す。「下から噴き上げる白人中間層の政治への怒り」の事をポピュリズムと言うが、トランプこそは、2016年版のアメリカ・ポピュリストである。

 2月20日に、サラ・ぺイリンがいち早くトランプへの支持を表明した。彼女はアラスカ州知事になる前の若いころは、旦那と鮭・鱒漁の漁船にも乗っていた女性であり、リバータリアンである。スーパーチューズデーの後にはクリス・クリスティーがトランプ支持を表明した。クリスティーは本物のアメリカ白人の親父である。根性と気合が入ったアメリカ白人の男である。ベン・カーソンと言う黒人の医者もトランプを支持した。福祉に頼らないで、しっかりした生き方をしている黒人たちがトランプの勢力下に入ったのである。

次期アメリカ大統領はトランプで決まりだ(4)

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(4)トランプ氏の移民差別発言は、なぜ支持されたのか?

 トランプ氏の支持層は高卒で白人、それに差別に不満を抱いている人々たちである。「トランぺッター」と呼ばれるトランプ氏の支持者たちは、主流の保守派への迎合を拒否し、反トランプ派を困惑させている。最大の支持層を形成しているのは高卒者である。とはいえ、大卒者がトランプ氏に背を向けているわけではない。大卒者の中でも支持率トップであることが多い。トランプ氏支持には、可動式のトレーラーハウスで暮らす人が多い。農業や建設業、貿易業、製造業などの古い産業の雇用が多い地域ほどトランプ氏の支持率が高い。全米選挙調査が1月に行った試験調査では、白人が差別されていると信じていたりする人ほど、トランプ氏に投票する確率が高かった。

 このようにトランプ氏はアメリカの下層白人から大変な人気がある。定職がない貧乏白人もトランプ氏を支持している。この貧乏白人層がメキシコから潜り込んでくる違法移民(イリーガル・アライブ)に仕事を奪われていると怒っている。そこでトランプが「国境線にウオール(高い壁)を造れ、その費用はメキシコ政府に出させる」と言った。これは明らかに人種差別主義である。でもトランプはアメリカ国民の本音を言ったのである。

 アメリカの白人比率が下がっている。1980年代には80%が白人だった。2016年には68%まで下がっている。白人比率は2020年以降には60%を切るとしている。アメリカの人口3億人のうち、2億人は白人である。黒人が4000万人(13%)でもう増えない。ヒスパニックが4500万人いる。さらにイリーガル・アライブ(違法移民)が3500万人ぐらいいる。そのまま違法就労している。彼らの多くは南米系である。アジア系は1000万人(4%)で、この数はもう増えない。

 2014年にオバマ大統領が、ヒスパニックの移民受け入れを断行した。違法滞在者(イリーガル・アライブ)や、ビザ延長しないでそのまま居座って労働している人(オーヴァーステイヤー)に滞在を認めたのである。とりあえず3段階に分けて永住権、市民権も与えた。このオバマ移民緩和政策で500万人ぐらいが恩恵を受けた。しかし、違法入国移民の子供たちに対して、これらの市民権付与が行われたのであって、違法入国した親たちに対してはこれまでどおりである。本当は裏があって、南米系のイリーガル・アライブたちを市民権と引き換えに傭兵にする計画があるようである。もうアメリカの正規軍は外国の戦場にはいきたがらないからである。

 ヒスパニックとは中南米人全部を表す。これにはカリブ海諸国の人間も含む。メキシコ経由で南米諸国の貧しい人々が出稼ぎのつもりでアメリカに流れ込んでくる。プロリダの海の方からも船で流れ込んでくる。だが、こちらはアメリカのコースト・ガード(沿岸警備隊)がほとんど捕まえてしまうから厳しい。だから、メキシコ国境から来るのである。国境地帯に長い10キロメートルぐらいの洞穴、地下トンネルが沢山あって、そこを通ってくる人たちが今もいる。だから、「国境線に本格的な高い壁を造れ」という話なのである。

 これまでに流入してきたヒスパニックまではアメリカ国民とする。しかし、もうこれ以上は受け入れられないと言うのがアメリカ国民の意見である。それをトランプ発言が体現しているのである。

 「アメリカは白人の国なんだ。これ以上は入ってくるのはやめてくれ」と言うのは白人たちの本音である。ヒスパニック系にも「先に来た私たちまではいい。だがもう新しく入って来ないでくれ」と言う人たちが沢山いる。

 マルコ・ルビオと言うヒスパニック系の政治家がいる。共和党内で大事にされて大統領候補を目指した。だが、ルビオは、ワシントンのネオコン派が初めから育てた南米ネオコンと呼ぶべき操られた人間だった。ルビオは共和党候補者の中では最もタカ派である。ルビオはブッシュ=チェイニー路線の継承者として期待されていた。ところが各州の予備選で全くダメだった。

 3月にルビオが撤退して、共和党内の争いは、トランプ、クルーズ、ケーシックに絞られた。トランプとクルーズの激しい舌戦になった。4月5日のウィスコンシン州ではクルーズが勝ったが、4月19日のニューヨーク州でトランプが60%の票を取って圧勝した。4月26日の東部5州でも全て6割前後の得票率で大勝した。そして5月3日のインディアナ州予備選挙でも勝利した。この日クルーズは撤退を表明した。クルーズ撤退の翌日、ケーシックも撤退してトランプの指名獲得が確定した。しかし、共和党全国委員会(RNC)のプリーバス委員長は「まだトランプ氏は暫定的な党候補者だ」と言う態度だった。


次期アメリカ大統領はトランプで決まりだ(5)

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(5)なぜ、サンダース現象が起きたのか?

 民主党でヒラリーとしぶとく競争していたバーニー・サンダースはバーモント州上院議員で社会主義者とまで名乗っている男である。サンダースには若者達(民主党のリベラル派の学生)を中心にした強固な支持が集まっている。ヒラリーが嫌いな人たちが、サンダースを大いに盛り上げてきた。サンダースは10数州で勝っている。何故、サンダースがこんなに強いのか?

 それは、どうしてもヒラリーには勝たせたくないという動きがあるからである。本当のことを言うと、アメリカの下層中流は白人の女たちに、「自分の子供が戦争に徴兵されていくのが嫌だ」と言う戦争反対の切実な心理が強くあるからである。「ヒラリーが大統領になったら、アメリカは戦争をする」と母親たちは強く予感している。この気持が子供たちに伝わって、それがヒラリーを忌避してサンダースに強い支持が表れている。

 ヒラリーは「軸足をアジアに移す」と言う論文を外交専門誌(フォーリン・アフェアーズ)に発表した。これは「日本や韓国や台湾、フィリピン、ベトナムを嗾けて、その後ろからアメリカが指揮して物質の補給をやるから、お前たちが中国と戦え」と言うことである。

 それでも民主党はヒラリーが勝つ。なぜなら、民主党には一般代議員のほかに特別代議員と言う制度になっていて、これが712人もいる。彼らは投票で選ばれない。初めから決まっている特権的な人々である。このうち469人がヒラリー支持を明らかにしている。特別代議員は、自分の好きな候補に投票できる。だから、ヒラリーには最初から469人分の票が上積みされていた。サンダースを支持表明しているのは29人だった。だから、サンダースは初めからヒラリーには勝てない。6月になって、サンダースが急にトランプ陣営と話し合う動きが出ている。トランプは「不動産屋の中小企業の親父」である。だから「私は借金王だから金利は低い方がいい。大銀行のやっている巨額の金融バクチ(クレディット・デリバテイブ)は、アメリカ国民のためにならない」とはっきり言った。この点で今後のニューヨークの大銀行の動きを抑える法律を作るとサンダースと合意したのである。

 2015年10月22日に「ベンガジ事件」を究明する特別調査委員会が開かれた。この召喚、喚問をヒラリーは押し切った。「ベンガジ事件」とは、リビアの第2都市ベンガジで、クリス・スティーブンス米リビア大使が殺害された事件である。(2011年10月20日) このクリス・スティーブンス大使は国防長官だったヒラリーの直属の外交官であり、CIAの人殺し部隊と言う特殊部隊の責任者でもあった。スティーブンス大使はその前年に、自分が直接指揮してカダフィ大佐を惨殺した。リビアの独裁者カダフィ大佐殺しの最高責任者はヒラリーである。この暗殺部隊はリビア人ではなく、アフガニスタン人である。彼らは自国の首都カブールに英雄として凱旋しようとしたが、カブール空港に着陸しようとして「タリバーンの攻撃があって」輸送機ごと爆殺された。つまり、口封じで殺されたのである。ヒラリーはこのような恐ろしいことをやってきた女なのである。このクリス・スティーブンス大使に、今のISと同様な人間たちが襲いかかった。実態はISである。狂気の集団がスティーブンスを火事の炎で窒息させた後、路上で死体を引きずり回した。その映像がネットに流れて、それを自宅で見たヒラリーがゲロを吐いて倒れた。そして3か月後の2012年末には、国務長官を辞めた。年末には軽い脳出血を起こしてワシントンで病院に入院した。

 あの時、何が起こっていたのか? アメリカ政府は、カダフィ政権を崩壊させた後、奪い取ったリビア軍の大量の兵器をイスラム勢力(ただしアメリカの言うことを聞く武装勢力)に引き渡す秘密協定を結んだ。この軍事密約の武器取引を、殺害されたスティーブンス大使が国務長官のヒラリーに逐一判断を仰ぎながら実行していたのである。この時の2人の通信内容が「ヒラリー・メール」なのである。スティーブンスは自分を殺しに来た者達を、自分が十分に手名付けていたと勘違いしたのである。飼い犬に手をかまれたのである。

 スティーブンスとヒラリーとの交信記録の流出が今騒がれている「ヒラリーの公文書メール問題」である。この謀略政治の実行の証拠が公然と表に出たら、ヒラリーにとって命とりである。国家行為として相当の犯罪行為の証拠が流出したのである。カダフィを惨殺して(2011年10月20日)リビアの国家資金をすべて、アメリカの特殊部隊が奪い取った。この資金は200億ドルぐらいであるが、今のISの凶暴な7万人の傭兵部隊の軍事資金になったのである。同時期にエドワード・スノーデン事件が起きている。(2013年5月20日) CIA職員だったスノーデンがNSA(国家安全保障局)の国家秘密情報を何十万件もダウンロードして香港に逃げた。この中にヒラリー・メールも含まれていた。このヒラリーの通信文書の中に「カダフィを殺してしまいなさい」とか「集めた金の処理をしなさい」と言う恐ろしい文書が沢山あった。これらが世界中の大手新聞社に送られて大騒ぎになった。FBI長官も「ヒラリー公文書メール」の事で犯罪捜査として追及している。しかし、下院のベンガジ委員会はヒラリーを呼びつけたが、この時に隠されたクーデターが米政界で実行されたようである。(政治学用語で宮廷革命と言う) 国民には知らせないで夜の軍隊が動く。政府が乗っ取られる。ヒラリーを喚問、召喚していたトレイ・ガウディ委員長が突然、発言停止状態になったのである。「それ以上、政治の裏側の真実を暴いたら、議員たちと言えども許さない」と言う恐ろしい力が、アメリカ政治に襲いかかった。それでヒラリーは逃げ延びたのである。

次期アメリカ大統領はトランプで決まりだ(6)

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(6)ヒラリーはロックフェラー家の嫁である!

 メラニー・ヴァヴィーアと言う恐ろしい女がいる。彼女はビル・クリントン政権で大統領補佐官をやり、ヒラリー大統領夫人の首席補佐官でもあった。この女が「女性の力を成長の源泉に」と言い出して、「女性学」と言うキャンペーンまでやっている。つまり、女と言うのは、黒人や有色人種と同じく差別民の一種だと考えるのである。だから、被差別民である黒人の次は、同じく差別民の女が大統領になるのだと考えるのである。

 メラニー・ヴァヴィーアは首都ワシントンDCのジョージタウン大学の「女性・平和・安全保障研究所」の所長であり、ネオコン派の牙城である。彼女の忠実な教え子にキャシー・マツイと言う女性がいる。ゴールドマン・サックスに長年勤めていたキャリア・ウーマンである。このメラニーとキャシーの助言に従って、安倍内閣は、5人の女性閣僚の登用をやった。安倍内閣は、このネオコン派の女の首領たちの意思で動かされている。

 ヒラリーの選対副部長が、フーマ・アベディンと言う女性である。選対本部長はクリントン政権で首席補佐官を務めたジョン・ポデスタである。このアベディンはヒラリーがファーストレディであった時から補佐官を務めていた。アベディンは「女の時代」を演出している。それで夫のビル・クリントンは出て来なくなった。2人はもともと仮面夫婦であり、ヒラリーは演説が下手だが、ビルは演説の名手であるから今でも人気がある。ところがビルが意識的に奇妙な発言をするものだから、ヒラリーが「もう出てこないで」と言い渡したようである。

 ビル・クリントンはウィンスロップ・ロックフェラーの隠し子である。ウインスロップ・ロックフェラーはジョン・D・ロックフェラー1世の孫であり、ロックフェラー2世の4男坊である。(1973年死亡)アーカンソー州の知事をしていた。だから隠し子のビル・クリントンがアーカンソー州知事になったのである。ヒラリーはその奥様であるので、ロックフェラー家の嫁なのである。

 このウインスロップの弟で5男坊のデビッド・ロックフェラーが50年間の実質的世界皇帝である。ロックフェラー家の直系で嫡男のジョン・D ・ロックフェラー4世(ジェイ・ロックフェラー)はウエストバージニア州の上院議員を引退した。(2015年) 次の世界皇帝をやる気がない。デビッド・ロックフェラーの息子は何の力も無い。そうなると、ロックフェラー家に後継ぎがいない。だから、後継ぎにビル・クリントンがなるという説がある。しかしクリントン夫婦は「クリントン財団」を作って金集めに夢中である。慈善団体を装うCGIは100億ドルぐらい集めたようである。このことがデビッド・ロックフェラーは気に入らないようである。だから、「もうヒラリーは要らない」となったのである。

*クリントン財団→外国人からの選挙資金の提供は米国の法律に違反している。中国人実業家が200万ドルも寄付していたことも判明している。

次期アメリカ大統領はトランプで決まりだ(7)

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(7)不動産王トランプの誕生

 トランプの父親の不動産会社に25歳で入社した。この後自分だけでマンハッタンに移り住み、ニューヨークの都市再開発事業に食い込んだ。自力でホテルの再建築をやり、ホテル業を中心に幅広くサービス産業、流通業を営んだ。そして38歳でニューヨークの不動産王になった。5番街にトランプタワーを完成させたからである。この後、トランプは経営者として成功と失敗を繰り返してきた。

 トランプの年収は副島氏の評価で7億ドル(800億円)ある。個人資産は、100億ドル(1兆円)ある。法人を含めた資産は540億ドル(6兆円)ぐらいだという。富豪達の資産、資金量の評価は難しくて誰にもわからないという。なぜなら、持ち株が半値になることがあるからである。副島氏は世界中の大企業や大富豪の総資産や資金量を、自分の評価能力で冷静に測定してきたという。本当のお金の計算が出来なければ、世の中の大きな真実を測定し、理解することはできない。本物の知識人であるか否かは、この評価能力にかかっていると言う。

 次のアメリカ大統領になるトランプと言う男が自力で這い上がって、いったいどのくらいの資金を持っているのか、評価・測定しておくことは大事なことである。トランプが支配している企業群の保有する不動産全体を合わせると、540億ドル(6兆円)である。これは副島氏が決めつけた金額である。

 トランプはドイツからの移民の3代目である。本当は、東欧系の下層白人の移民の子供なのである。彼は中学時代不良だった。それでミニタリー・スクールに転向している。この後フォーダム大学と言う短大を卒業し、ペンシルベニア大学ビジネススクールに入った。ここでトランプは、ドクター中松の授業を受けている。ドクター中松義郎は発明家で偉い技術者であるが、日本国内では奇人変人扱いである。

 トランプは大学院を卒業して、25歳で父親の仕事を手伝い始めた。父親の会社で鍛えられたトランプは、数年後にはマンハッタンの不動産開発をやりたいという野心を持ち始めた。そこでマンハッタンのアッパーイーストサイドで一番安いアパートに住んだ。トランプは持ち前の強引さでこの地域の社交クラブに潜り込んだ。そして富裕層との人脈を築いていった。

 1976年にグランド・ハイアット・ホテルを開業した。これがトランプの人生最初の大きな成功だった。(30歳) 1983年には5番街(フィフス・アベニュー)の56丁目と57丁目の間にキンキラキンの超高層ビル「トランプタワー」を完成させた。トランプタワーは今もマンハッタンでは値段が最も高いアパートである。トランプ自身もここの最上階に住み、事務所もここだった。ビル・ゲイツもこのビルに住んでいる。

 トランプは不動産事業や、カジノの経営、外食産業、アパレル業、航空業、海運旅行業、さらにはインチキ大学経営まで手を広げた。そしてそれらの事業にすべて「トランプ」の名を冠してブランド化していった。ブランド戦略こそは、現在の重要な世界戦略である。

 2008年にニューヨークとフロリダで「バーナード・マドフ事件」が発覚した。これはユダヤ人が引き起こした巨額投資詐欺事件である。マドフの手法は、無限に資金の提供者が増え続けることを前提に出資者を募る。つまり、増え続ける新たな出資者からの資金を配当の原資に回す典型的な「ねずみ講」である。マドフのねずみ講は20年以上も発覚しなかった。ところがリーマン・ブラザーズの破綻の直後、投資家たちが一斉に資金を引き揚げた。マドフは返却に応じる資金がショートし、ついに事件が発覚した。マドフは逮捕されて、刑事裁判にかけられ、懲役150年の有罪判決を受けて今も服役中である。

 本当は金融監督庁であるSEC(米証券取引委員会)が一番汚れた役所である。SECの金融監督官たちが共犯者だったのである。SECそのものが腐敗していることをアメリカ金融業界の人々はみな知っている。なぜなら、SECの職員からゴールドマン・サックスに転職する者がたくさんいるからである。危険を覚悟で大金を稼ぐならどんなことでもするというのが、アメリカ資本主義の行き着いたところである。

次期アメリカ大統領はトランプで決まりだ(8)

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(8)カジノ王トランプの栄光と転落

 1982年に、トランプはアトランティックシティに巨大ホテルと併設するカジノビルを持つ「トランプ・プラザ」を造った。これを成功させて、カジノ王とも呼ばれた。この後「トランプ・キャッスル」を建て、さらに「タージ・マハール」を建てた。トランプがカジノ経営に乗り出したきっかけは1975年である。この年、カジノの都ラスベガスの2つのヒルトンホテルで従業員のストライキが起きた。それでヒルトンの株価が大きく下がった。トランプは、ヒルトンが2つのホテルのストライキで、株価に大きな影響したことを不思議に思った。調べてみると、ラスベガスの2つのカジノ付きのホテルだけで、ヒルトングループ全体の純益の40%近く上げていることが分かった。この収益性の高さに目を付けたトランプはカジノへの進出を決意した。この翌年1976年からアトランティックシティでカジノが合法化された。カジノができる前のアトランティックシティは、江の島や浜名湖の競艇や浜松オートのあるような町だった。

 カジノ経営のノウハウの無いトランプは、ステイーブ・ウィンのラスベガスのカジノ「ゴールデンナゲット」から幹部社員たちを引き抜いた。それでウィンの怒りを買った。ウィンは、ミスター・ラスベガスとまで言われる有能な賭博場経営者である。ウィンは大富豪ハワード・ヒューズのラスベガス買収計画に乗って大きな利益を上げて、のし上がった男である。ヒューズは1966年に所有する航空会社TWAを売却して作った当時の500億ドル(今の60兆円)で、ラスベガスのホテルとカジノを次々と買収した。このヒューズの買収によって、ウィンが持っていたホテルの株が4か月で10倍になった。ウィンはヒューズの事業を先読みしてビジネスを拡大した。この手腕を見込まれて「ゴールデンナゲット」の社長に就任する。経営不振に陥っていたカジノを再建し、名実ともにカジノ王になった。

 アメリカのカジノホテルの歴史は1931年に遡る。この年に大恐慌で失業者対策で「フーバーダム」の建設が始まった。砂漠の街ラスベガスに多くの労働者が集まり、同時に飲酒、ギャンブル、売春が解禁となった。

 1944年に、イタリア系マフィアの大親分のラッキー・ルチアーノの子分で、ユダヤ系のベンジャミン・シーゲルと言う男が、ラスベガスに一大歓楽街を作ろうと計画した。バグジー(虫けら)と言うあだ名で呼ばれていたシーゲルは、ハリウッド芸能人たちと派手な交際を持ち、ラスベガスをハリウッドのような街にしようと考えた。彼は、マイヤー・ランスキーやラッキー・ルチアーノなどの大物マフィアたちから資金を集め、「フラミンゴ・ホテル」を完成させた。(1946年) ユダヤ系マフィアの創始者であるマイヤー・ランスキーの跡継ぎが、今のマイケル・ブルームバーグである。ニューヨーク市長のジュリアーニはラッキー・ルチアーノの後継者であり、今も副大統領候補に名前があがる。

 バグジーのフラミンゴ・ホテルはカジノ以外の複合娯楽施設の先駆けである。その後のカジノホテルの原型になった。バグジーはホテル建設資金の流用をニューヨークのボスに疑われて殺されてしまう。このバグジーを主題にした映画が「バグジー」である。

 マフィアがその後もラスベガスを支配したが、1966年にハワード・ヒューズが乗り込んできた。ヒューズは自分の政治力でカジノ・ライセンス法を改正させ、表向きはカジノからマフィアが消え、バロン・ヒルトンの大手ホテルも参入し、ラスベガスは一大歓楽街となった。しかし、1990年代にトランプはカジノから足を洗うのである。儲からなくなったからである。

 カジノの世界を描いた映画が「カジノ」である。この中にトランプらしき人物も描かれている。この映画にはイチカワとい日本人が出てくる。イチカワはカジノで大金を賭けて、全てを巻き上げられた。このイチカワも実在した人物である。柏木昭男と言う不動産屋である。1992年に自宅でプロの殺し屋に日本刀で惨殺された。

 1990年に、この柏木昭男をトランプがアトランティックシティに招き寄せてトランプ・プラザでバカラ賭博の大勝負をさせた。ギャンブラー対カジノホテルの真剣勝負である。柏木はバカラで1回に20万ドルと言う高額の掛け金を張り続けて最終的に 柏木が勝った。トランプ・プラザ側は、柏木に600万ドルの負けを喫した。この3か月後に、再び柏木がトランプ・プラザに来て2回目の勝負が行われた。この時は柏木は1000万ドル負けた。その2年後に柏木は、河口湖の自宅で殺し屋に20か所以上を刃物で切られた死体で発見された。(1992年1月3日) 犯人は捕まらず2007年1月に時効が成立した。柏木昭男は総額900万ドルの未払いの負け金がアトランティックシティやラスベガスのカジノにあった。そのうちの約400万ドルがトランプ・プラザに対するものである。だから、トランプが殺させたのではないかと今でも噂されている。

 トランプは1994年に、横井英樹を騙して4000万ドルでエンパイア・ステイトビルの権利を共同購入して、自分だけ投げ売りして大儲けしている。横井英樹は1円も取り戻せなかった。1990年にロックフェラー財団が苦境に立って、ロックフェラー・センターを三菱地所に20億ドルで株式を買い支えさせた。その後破綻した。デビッド・ロックフェラーはそれを10分の一の値段で買い戻した。三菱地所はすべての権利を失って撤退した。この後ロックフェラー・センターとトランプ・プラザもなぜか経営が回復した。不動産業は博打の世界である。カタギの人間が近寄れる世界ではない。

次期アメリカ大統領はトランプで決まりだ(9)

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(9)カジノ、プロレス、裏社会とのつながり

 トランプは、いかがわしい商売もやってきた。トランプは、カジノもやるし、プロレス業やボクシングの興業もした。トランプをまねしたのが、日本では西部の堤義明氏である。彼が品川の新高輪プリンスホテルに2000人入る飛天の間を作ったのは、トランプの影響である。

 2007年には、プロレス団体のWWEのビッグイベント「レッスルマニア23」にトランプは登場した。リングに上がってプロレスめいたこともやった。勝負に勝ってWWE会長のビンス・マクマホンの頭を楽しそうにバリカンで丸坊主にした。トランプがやってきたカジノとか音楽ショーなどのエンターテイメント・ビジネスには、アメリカ大衆がくっついている。だから、アメリカのテレビ、新聞が、うかつにトランプを叩けない。叩くと、自分自身の人騙しビジネスを叩くことになるからである。

 トランプ自身は、酒もギャンブルも麻薬もやらない。トランプはアメリカの現実の中で金儲けの法則に忠実にもがきながら生きてきた男である。当然マフィアとのつながりもあるだろう。でもトランプは、それらを上手に処理して生き延びてきた。アメリカの財務省は、日本の警察に命令して山口組をはじめとする広域組織暴力団を壊滅させようとしている。その理由は、年間5兆円ぐらいの現金を彼らアウトローが動かしているからである。金融恐慌になる前に、現金取引を消してしまいたいのである。だからアメリカが山口組を潰そうとしている。

 そもそも山口組を育てたのは駐留米軍である。朝鮮戦争の時、日本全国の港湾でアメリカ軍の艦船の荷役の一切を山口組にとりしきらせた。アメリカ政府が山口組を育てたのである。ラッキー・ルチアーノと山口組3代目田岡一雄の生き方はよく似ている。第2次世界大戦中、アメリカ政府は、ニューヨークのイタリア系の湾岸労働者と船員たちがムッソリーニ政権経由で、ドイツ軍にアメリカの輸送船団の情報を送るので、Uボートに待ち伏せ攻撃をされて船団が撃沈されることに苦慮していた。それでマフィアの元締めのラッキー・ルチアーノに全米の酒と売春と賭博と麻薬ビジネスを許した。その代り、ムッソリーニ政権と手を切らせた。これでアメリカの輸送船団が撃沈されなくなった。→政治の裏側は常にこのように穢いのである。

 トランプは、マイク・タイソンなどボクシングのビッグマッチを開催してきた。200万ドルのファイトマネーを選手たちに払うことで、600万ドルぐらいのお金がカジノの泊り客から収益として上がった。

 トランプは人生で2度の大きな危機を生き延びた。最初は1990年の不況である。この時アメリカの不動産業界はボロボロになってトランプもひどくやられた。1992年までにトランプの経営するホテルが相次いで倒産した。この時の負債総額は90億ドルと言われている。メディアからは「借金王」と嘲られた。だが、トランプはこの苦境を乗り切った。1993年からビル・クリントン政権が始まった。クリントンは日本叩きで日本の金融業界を痛めつけた。これが「金融ビッグバン」の計略であった。日本は長い不況に突入した。

 1995年頃、トランプの不動産業界も再び景気回復の波に乗って経営状況が好転してきた。1996年にはミス・ユニバースの興行権を買収して、メディアで騒がれるようになった。

 2度目の危機は、2007年のサブプライムローン崩れから始まった世界金融危機である。2008年9月15日のリーマンショックが大津波だった。この時トランプは打撃を受けた。売れる物は何でも売って身軽になって行った。ここでトランプはカジノ業から手を引いた。バクチが儲かる商売である時代が終わったのである。

 2009年にはトランプはカジノ事業から撤退した。「タージ・マハール」「トランプ・プラザ」などを運営するトランプ・エンターテイメント・リゾーツ社は、トランプの朋友・カール・アイカーンに売却している。アイカーンはトランプから経営権を買った後、従業員の組合潰しをやった。だから従業員からの評判が悪い。だが、トランプは労働組合の権利を認めていた。トランプは、「お前たちホテル従業員を、給料は安いけれども雇用し続けてやる。何とか食べさせてやる」という思想で生きてきた人である。だから、破産の危機に瀕しても、従業員の首を切らないで面倒を見たという。労働者たちにしてみれば、経営者個人の人格よりも、ちゃんと給料を払ってくれる人の方が重用なのである。

次期アメリカ大統領はトランプで決まりだ(10)

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(10)トランプ一家が支える政界への進出

 トランプは3人の女性と結婚している。みんな元モデルで美女である。最初の奥さんはイヴァーナであり、チェコスロバキアからの移民である。アルペンスキーのオリンピック選手だった。1972年にトランプと結婚し、1992年に離婚した。2番目の奥さんはマーラ・メイプルである。1986年に芸能界デビューした女優で、映画やドラマに出演していた。1993年にトランプと結婚した。そして1999年に離婚した。3番目の現在の奥さんが、メラニアであり、ユーゴスラビア西部からの移民である。3月22日の予備選で、クルーズ陣営がモデル時代のメラニアが「GQ」という雑誌で披露した15年前のヌード写真を取り上げてテレビCMで流した。トランプは怒って反撃してメラニアの写真を自分の広告に使った。ユタ州ではトランプは負けた。 

 最初の奥さんイヴァーナと離婚裁判になった時、イヴァーナは慰謝料+財産分与で2億ドルの現金と14億ドルの土地と邸宅を受け取った。イヴァーナは離婚裁判の取り決めで現在でもトランプ姓を名乗っている。トランプとイヴァーナとの間に3人の子供がいる。長女のイヴァンカが、トランプの中核会社の副社長をしている。トランプの後継者はイヴァンカである。2人の息子もトランプ企業に勤めている。

 イヴァンカには、母イヴァーナの東欧系の血が入っている。ナット・ロスチャイルドと付き合っていたこともある。このイヴァンカの夫はジャレッド・クシュナーと言う実業家である。彼は不動産会社「クシュナー社」の御曹司で、週刊紙「ニューヨーク・オブザーバー」のオーナーでもある。ジャレッドの父、チャールズ・クシュナーは米国イスラエル広報委員会(AIPAC)の幹部である。チャールズはニューヨークの正統派ユダヤ人社会の首領ともいえる存在である。

 ユダヤ教を信じる人々は3つに分かれる。①正統教義派 ②保守派 ③改革派の3つである。①は厳格に教典タルムードの戒律を守る。戒律を不変なものと考える。②はイスラエルでは多数派である。③は進行度合いが緩やかな人々で戒律を簡素にしている。ヘンリーキッシンジャーやポール・サミュエルソン達は③の改革派である。イヴァンカはこの正統派ユダヤ人社会のボスの息子と結婚して、彼女自身も結婚前はキリスト教からユダヤ教徒に改宗した。だから、ニューヨークのユダヤ社会はトランプのことを嫌わない。

 映画「バック・トゥ・ザ・フーチャー」に出てくるビフと言う悪役は、トランプがモデルだと言われている。

 2004年からテレビのリアリティショー「アプレンティス」が始まり、トランプ人気が再燃した。この番組は選ばれた十数名が企業家の見習いとなって、数々の課題をこなす様子を描いた。そして毎週、番組の最後に脱落者が告げられる。最後まで勝ち残った優勝者には、企業での役職と年収2000万円の契約が与えられた。ホスト役のトランプは、毎回、同番組の出演者に「お前は首だ」と宣告した。このセリフが全米で流行語となった。20代のイヴァンカも出演していて何時もトランプの傍らで出演者に厳しい一言を浴びせた。トランプはこの番組に2015年まで出演していた。

 2012年大統領選では、オバマの出生証明書問題を追及した。「オバマはアメリカ生まれか疑わしい。大統領の資格がない」とオバマに、「出生証明書」の提出を迫った。オバマはこの要求に応じてハワイで生まれたことを証明するボロボロになった出生証明書を提出するという一幕もあった。アメリカでは日本の様に戸籍がなく「出生証明書」しかない。だからアメリカ人はこのボロボロになった紙きれの出生証明書を持っている。だから、毎回大統領選では、候補者の出生地に関する疑惑が出てくる。

 アメリカの本当の裏側の世界を全部知っているトランプは、気合と根性で這い上がった暴力団気質そのものの男である。だからこそ、副島氏は、トランプは世界皇帝デビッド・ロックフェラーと勝負できると思っていたという。それなのに、5月18日にヘンリー・キッシンジャー宅を訪問してあっけなく軍門に下ってしまった。それで自分の勝ちを早々と取ったので、副島氏は啞然としたという。

次期アメリカ大統領はトランプで決まりだ(11)

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(11)トランプ大統領で日本はどうなるのか?

 トランプは「駐留米軍の撤退と日本の核保有を容認する」と主張している。

トランプは、「日本が駐留経費の負担を大幅に増額しなければ、在日米軍を撤退させる」と言う考えを明らかにした。日本による核兵器の保有を容認する意向も示した。米軍撤退の可能性にまで言及したのは初めてである。「米国には巨額の資金を日本の防衛に費やす余裕はもうない」とも述べ、撤退の背景として米国の財政力衰退を挙げた。

 米軍は、そろそろ日本から撤退すべきである。戦後71年にもなるのに、外国の軍隊が長く居座っていることがおかしいからである。副島氏は米軍は日本駐留から去ればいいと考えている。ところが、日本国内の大方から、「日本が米軍に守ってもらわないといけない。北朝鮮と中国とロシアから攻められる危険性が常にある」と主張する人が多くいる。副島氏はこの考え方を理解できるが同調はしない。自分の国は自分たちで守るべきだからである。

 トランプは、「日韓両国が、北朝鮮などから自国を防衛するために、核武装もありうる」と述べ、「両国の核兵器保有を否定しない」と言う見解を述べた。トランプ発言に一番驚いているのは、日本政府の国防官僚達である。日本の安全利権に長年とりついて利益に預かってきた者達にとって、トランプ発言は自分たちへの脅威なのである。

 ジャパン・ハンドラーズの頭目はリチャード・アーミテージであるが、彼は「ヒラリーに投票する」とまで公言した。本来なら、共和党本部はアーミテージを党から除名しなければいけない。マイケル・グリーンは、当初、トランプを批判していたが、自分が生き残るために急に態度を変えてトランプ支援に回った。「私はヒラリーに入れる」と決定的なことを言ってしまったアーミテージはもう逃げられない。居直りの態度に変わった。日本メディアは、週刊誌を含めて、「トランプが日米関係を壊す」とか、「トランプの日本への悪影響」一点張りで書いてきた。当然、ヒラリーが勝つと思い込んでの余裕の論評であった。ところが、トランプ有利になり、日本の体制はメディアは慌てかつ怯え始めている。

 トランプは、「日米安保条約は片務条約であるからおかしい。双務条約にせよ」と言い続けている。この考え方はアメリカ国民の多数の考えである。別の表現が「日本は安保にタダ乗りしている論」である。トランプは日本政府に対して、日本が思いやり予算と称して駐留米軍に国家予算から払っている年額6000億円ではなく、その3倍の1兆8000億円を払え、と考えている。その再交渉をやり、日米安保の改定と地位協定も改定すると言っているのである。

 果たしてトランプのこの主張は妥当なのか? 安倍政権派2015年に「安保法制」を成立させた。憲法解釈を捻じ曲げて集団的自衛権の行使を明文化した。この「集団的自衛権」と言うのは、国連憲章51条に1行書いてあるだけのものである。ヨーロッパのNATOのようなものである。この言葉を安倍政権が勝手に使って振り回していることに、安倍政権を操っているアーミテージでさえ鼻で笑っている。「おまえら程度でアメリカと対等に軍事行動を集団的に行うなんて馬鹿なことを考えるな。だが、集団的自衛権という言葉を使いたいなら勝手に使うがいい」と言っている。日本はアメリカ側が対等になれ(双務契約)と要求していることに対して、この集団的自衛権の理屈で双務的になろうと虚勢を張っているのである。

 アジア諸国の人々は一応、形だけはアメリカと対等な関係になっている。だが、実情はそうではない。アメリカ人から見れば、日本や韓国、フィリピン、タイ、マレーシアは共産主義に対するアメリカにとっての防波堤でしかない。それが実は幻の集団的自衛権なのである。


次期アメリカ大統領はトランプで決まりだ(12)

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(12)米海兵隊はやがて沖縄からグアムへ移転する!

 トランプは「もうお金がかかって仕方がない。アメリカは金がない。だから外国においてあるアメリカの軍隊を、撤退させる」と言っている。「守ってほしければ、その国は駐留経費を全額負担しろ」と言い始めた。チャック・ヘーゲル前国防長官は6万人の米兵を減らすと言って実際に減らした。全体で54万人の米兵を48万に削った。そして「沖縄の海兵隊はさっさとグアムに移せ」とオバマ政権内部で決定した。ところがグアムのアンダーセン基地は、アメリカ空軍の基地であり、海兵隊を物凄く嫌うのである。海兵隊は低学歴の兵士たちの為、被差別民軍隊なのである。沖縄の嘉手納は、アメリカ空軍の巨大な戦略爆撃機B52の基地である。だからこちらにも来るなと言うことで、海兵隊は行き場所がないのである。海兵隊は弱小兵団で、もともとが敵前上陸部隊として作られた。独立で1個の戦争を戦えない。だから新軍事理論からも不要なのである。そして海兵隊はアメリカ海軍の中に吸収してしまうという方向でアメリカ政府は動いている。

 今、沖縄にどんどん日本の自衛隊が配備されている。米軍の肩代わりである。辺野古崎のV字形で造る長さ1キロの滑走路は、実は将来、日本海軍と日本空軍が出来たときの、空母の発着艦訓練用である。形が空母の艦板にそっくりである。本当は日本側の上の方は、みんな知っている。

 日本がアメリカにこれ以上軍事力で守ってもらえなくなったらどうなるのか?自然の成り行きとして、日本と韓国は、自衛のために核武装を始めるだろう。しかし副島氏は日本の核武装(核保有)に反対である。たとえ、北朝鮮の核兵器が飛んできても、それを自衛隊が迎撃不能であっても、それで10万人の日本人が死ぬことになっても、それでも核保有はすべきではないと考えている。日本は核拡散防止条約体制を守って非核を貫いた方がいい。「日本は核を持たないで、必要なときにはすぐに2か月で完成できるように部品を置いておく」と言う考えである。これが日本の真の核保有なのである。それだけの技術力を持っている。さらに副島氏は言う。「アジア人同士戦わず。又騙されて戦争だけはしてはならない」と。

 トランプが「米軍を東アジアから撤退させる。アメリカは金がないから、もう駐留軍の経費を負担できない」と言ったことに対して、「韓国政府は、駐留米軍に毎年80億ドル(9000億円)払っている」と言う反論が出た。同じく、「日本政府は思いやり予算と称して駐留米軍に毎年2000億円(20億ドル)払っている。(本当は6500億円くらい払っている)」と言う反論が新聞に出ていた。だが、トランプはこれ以上の事は知らない。日本は米国債を既に1000兆円ぐらい買っている。 米国債を過去30年間に少しずつ無理やり買わせられたのである。日本には政府系金融機関が8つあり、そこに秘密で隠している。日本の大銀行や大企業も山ほど米国債を買っている。しかし、これらは「売れない」ことになっている。表に出ているアメリカへの貸金は日本政府の外為勘定にある140兆円だけである。このほとんどが米国債である。しかし実際はこんな少額ではない。本当はこの6倍以上ある。

 日本の1000兆円=10兆ドルの米国債は「売らせてもらえない」が、中国は今米国債をどんどん売っている。これが日本と中国の違いである。だから、日本が用心棒代として負担している米軍の駐留経費は、毎年6000億円などの端金ではない。30兆円ぐらいの米国債である。それが溜まり溜まって1000兆円になったのである。

 日本側はこの「10兆ドル=1000兆円の米国債保有残高」の問題を公然と持ち出すべきだ。もう日本政府が隠している暇はない。トランプは目を丸くして「そんなにあるのか。俺は知らなかった。誰も教えてくれなかったぞ」と言うだろう。だが、その後、トランプは「そんなものは踏み倒す。返さない」ときっぱいいうだろう。これが世界政治の現実である。トランプは「だから何だよ」の「そんな事俺の知ったことかのトランプ」と呼ばれている。「約束破りのトランプ」と言う意味である。

次期アメリカ大統領はトランプで決まりだ(13)

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(13)なぜ、ポピュリズム政治家トランプは生まれたのか?

 トランプはアイソレーショニストであると同時にポピュリストである。ポピュリズムを新聞は「大衆迎合主義者」と訳している。しかし、それ以上の正しい深い意味の説明は一切しない。できない。(副島氏)

 グローバリスト=ネオコン派にとってポピュリズムは、自分たちに敵対する勢力である。不倶戴天の敵である。ポピュリスト政治家の原型は、ヒューイ・ロングである。彼はアメリカ政治史の中で極めて重要な危険人物とされる。彼は、当時のフランクリン・ルーズベルト大統領時代に、アメリカ政界を牛耳るロックフェラーたち金融・石油財閥を攻撃し口汚く罵った。ヒューイ・ロングはアメリカ大衆の圧倒的支持を得て大統領を目指したが、暗殺されてしまった。(1935年)彼は現在でもアメリカメディア界では大悪人扱いされ、「アメリカのファシスト」とも呼ばれている。それは最近のトランプに対する攻撃と全く同じである。ヒューイ・ロングは地元の建設業界から多くの政治献金や賄賂を受け取りながら、私腹を肥やしたが、同時に多くの公共事業(道路、橋、ダム)を州民のために完成させた。これは日本で言えば、土建屋政治家・田中角栄である。副島氏は田中角栄が大好きであるという。角栄は貧しい出身ながら強い民衆への愛情を持って、一国の宰相にまで上りつめた。角栄はアメリカの支配層から疎まれ、汚職まみれの政治家として首相の座から引きずり下ろされた。(1974年11月)この後犯罪者として逮捕・投獄された。(1976年7月)

 この時のロッキード裁判は、その背景に、「田中と言う男は、アメリカの言いなりにならない奴だから潰してしまえ」と言うアメリカの意思があった。真実を言うと、田中角栄と言えどもロックフェラー家のお墨付きが無ければ日本の首相になれない。(なれたのはネルソン・ロックフェラーの承認があったからである。)ところが、デビッド・ロックフェラーによってネルソンが失脚させられた時、ニクソン大統領と田中角栄も潰されたのである。

 副島隆彦氏がアメリカ政治家で尊敬するのは、ヒューイ・ロングとウィリアム・ジェニングス・ブライアンとトーマス・ジェファーソンである。ジェファーソンがリバータリアニズムの源流、始祖である。ブライアンは「貨幣、とりわけ銀貨を農民が自由に鋳造していいはずだ」と主張する反統制経済の思想を掲げ、アメリカ金融財閥の政治支配に反対した。FRB(米連邦準備制度理事会)は1913年12月にアメリカ国民の反対を押し切って策略で米議会で可決、成立された。 

 トランプはFRBの存在そのものを嫌っている。できれば廃止したいのである。トランプは「金本位制に戻るべきだ」と言いそうである。なぜなら、「FRBが勝手に無限に紙幣(ノート)を発行できるという今の体制は危険だ」と考えている。

ブライアンは、「オズの魔法使い」の臆病なライオンのモデルだという。ブライアンは1896年の大統領選挙に、民主党の候補となって評判をとった。しかし、共和党のマッキンレーに2度も敗れた。ニューヨークの金融財閥を公然と批判するものだから、ブライアンは大統領になれなかった。ブライアンは圧倒的な国民の支持があったのだが、妨害が激しいので、自分が育てた弟子でウッドロー・ウィルソンを自分の代わりに大統領にした。1912年の事である。それで自分は国務長官になった。ところがブライアンはウィルソンに裏切られた。ウィルソンが ロックフェラー財閥の意向に沿って、今のFRBを作る法律を、議会をだまして可決させた。次の年からヨーロッパで世界大戦が始まった。ウィルソンはロックフェラー財閥のロボット大統領になった為、ブライアンは怒って辞任した。 

 トランプの外交政策の基本はアイソレーショニズムである。アイソレーショニズムとは「外国の事に関わるより、アメリカの国内問題を優先すべきだ」という思想である。だから「外国にまで軍隊を派遣するな。アメリカ青年たちを外国の戦場で死なせるな」と言う思想である。外国への積極的介入主義者はヒラリーの立場である。ヒラリーを強力に支えているのはネオコンの勢力である。副島氏は、トランプを支持し、ヒラリーに反対する。

 アメリカの共和党はもともと、保守的な地方の中小企業や農場経営者が作り上げ育てた政党である。カントリー・クラブの中から生まれた政党である。この本来の支持層である、農園主や中小企業経営者たちは自分たちの身近な生活を中心に物事を考えるから、あまり外国の事にまで関心を持たない。グローバリストとはヒラリーたちの事であり、地球支配主義者である。外国介入主義者である。本物のアメリカ親父たちは経営者層であるから他人(他国)に冷たい人間たちである。「自分の事は自分でやれ。俺たちはもうお前たちの事にかまう気は無い。そんな余裕も無い。アメリカの駐留軍は外国から撤退するのだ。自分たちで勝手にやってくれ」と言う。副島氏はそれでいいのだという。

次期アメリカ大統領はトランプで決まりだ(14)

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(14)アメリカグローバリズムの始まり

 ウッドロー・ウィルソンと言う民主党の大統領の前のセオドア・ルーズベルトの時からアメリカの対外的なグローバリズムは始まっていた。1914年7月に、ヨーロッパで第1次世界大戦がはじまった。ウィルソン大統領は「2001・9・11事件」と全く同じ「ルシタニア号撃沈事件」(1915年5月7日)を捏造した。これでアメリカを第1次世界大戦に参戦させて、米軍をヨーロッパに派兵した。この後、「ウィルソンの14か条演説」で「民族自決主義」と「国際連盟」の創設を提案して世界単一政府主義のグローバリズムの原型を推進した。

 このウッドロー・ウィルソンの民族自決主義によって、この時期の「世界に5つあった帝国」のうち4つが崩壊していった。つまり、①オーストリア=ハンガリー帝国 ②ロシア帝国(ロマノフ王朝) ③大清帝国(清朝) ④大英帝国が崩壊し、⑤アメリカ帝国=ロックフェラー石油帝国)が生き残った。

 4つの帝国が滅んで、次々と民族独立を遂げて国民国家が出来た。だが、これらは新たにアメリカ帝国の属国にされていった。日本もそのうちの一つである。だから、この1914年を境に、それまで世界を支配していた大英帝国の金庫番だった英ロスチャイルド財閥が衰退して、米ロックフェラー財閥が世界最高権力を握ったのである。そして、今、トランプの出現と共にこれが終わりつつある。トランプの登場はアメリカ帝国の墓堀人である。

 ポピュリズムとは、下から噴きあげる保守的な白人大衆の、首都ワシントンの権力者たちへの怒りの事である。このポピュリズムの嵐が荒れ狂うとき、アメリカの権力者たちは憂鬱になり不安な気持ちに襲われる。権力者たちから見ると、ポピュリズムは、議会制民主政治の破壊であり大敵なのである。ポピュリズムは決して社会主義者や労働組合運動から出るものではない。痴呆の保守的な生活感情の中から涌き起こる。

 ポピュリズムは「さあ、ワシントンの政治を今こそ大掃除しよう」と、政治家ベンジャミン・ティルマンが農民たちの呼び掛けて「その手に持っているピッチフォーク(干し草熊手)でワシントンに押しかけよう」と訴えた事が象徴的である。

 ヒューイ・ロングがアメリカ大衆のいら立ちを体現した人物だった。彼は体制側から「扇動者」と悪罵された。国民を危ない方に引きずっていく危険な扇動者と今でも考えられている。ヒューイ・ロングが暗殺された後、弟が継いで、さらにヒューイ・ロング2世が州知事になった。今もルイジアナ州議会の前に彼の巨大な銅像が立っている。ダグラス・マッカーサー元帥も時にはヒューイ・ロングと同じ国民扇動家とされる。

 他の代表的なポピュリストに、カトリック神父のチャールズ・カフリンがいる。彼もラジオで激しい財閥攻撃を行った。カフリンのラジオの説教番組は、保守的な白人層に大変人気となった。彼は当初、フランクリン・ルーズベルトを支持していたが、ルーズベルトを背後で操っているのがロックフェラーだと気付き、日米開戦後もルーズベルトを批判し続けた。「アジアの事はアジア人にやらせろ」と日本を擁護した。カフリンがラジオ説教を始めたきっかけは、自分の境界がKKK(クークラックスクラン、クランズメン)によって焼き討ちされ、再建費用を稼ぐためだった。

 黒人差別を公然と主張するKKKの運動は、反カトリック主義である。KKKは白いとんがり帽子で目だけくりぬいて、白い服を着て、十字架を火で燃やしながら、更新する白人優越主義の人種差別主義者である。アメリカの南部の農場で奴隷として働いていて、やがて解放された黒人が「白人の女を強姦した」と疑いをかけられたら、リンチ(私刑)にされた。その黒人を見つけ出して木に吊るした。これを「ネクタイ・パーティ」ともいう。ネクタイで首を絞めたように、木にぶら下げるという意味である。

 このKKKは、南北戦争の南軍の将軍の一人だったアルバート・バイクが1865年に創設した。バイクはイルミナティ=フリーメーソンの第4代の世界総長であった。KKKには1920年半ばには、500万人の会員がいた。何度も連邦政府からは団体解散命令が出て、指導者たちが逮捕さtれて壊滅した。しかしその後、秘密結社として復活した。アメリカの泥臭い右翼の田舎政治家たちは、KKKの雰囲気がある。トランプもこの流れの人である。トランプの父親のフレッド・トランプもニューヨークでKKKに参加していたらしい。それを反トランプのメディアが書き立てて批判した。トランプは「俺は何のことかしらん。KKKの幹部にあったことも無い」ととぼけた。そことボケぶりが、例のトランプ独特の両手を横に広げて「私の本心はわかるでしょう。皆さん」と言うものだった。KKKの思想は反共産主義、反カトリック、反ユダヤの3本柱である。

 1962年にKKKの支援を受けて、ポピュリスト政治家ジョージ・ウォレス知事がいる。ウォレス知事は「白人の優先的権利」を主張して、黒人運動と敵対する者達の代表となり、マーチン・ルーサー・キング牧師及び全米黒人地位向上協会の運動と対立した。キング牧師は1968年4月に暗殺された。ウォレス知事は民主党である。この時期にリベラルな性格を嫌って民主党を脱党し、1968年の大統領選挙に出馬した。この時彼が作った政党が「人種差別主義(アパレルヘイト)の党」である「アメリカ独立党」である。

 ウォレスは1972年にも大統領選挙に出馬したが、遊説先のメリーランド州で銃撃され下半身麻痺の車椅子生活になった。ウォレスは後に黒人指導者に謝罪して黒人からも師事され3選された。トランプもこの感じである。実感の本音で白人の優越感が追い詰められている現状を訴えている。しかし、トランプは、何事も交渉と妥協だと分かっている人だから、黒人やヒスパニックとの大きな和解を自分の政策の中心に置くだろう。

次期アメリカ大統領はトランプで決まりだ(15)

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(15)トランプを応援するアメリカ思想派閥

 トランプは政治家の経歴が無い。だから政治の素人と呼ばれて、ワシントンの政財官界から軽く見られ、お笑い芸人並みに扱われてきた。つまり、トランプは既存の腐敗した政治利権団体と癒着してこなかった。この点がアメリカ国民に清新なイメージを与えている。トランプは「私はワシントン政治の新参者だ。だから汚れていない。ヒラリーはワシントンで汚れまくっている」と毒づいた。

 今、共和党候補者であるトランプを応援している派閥は、アイソレーショニストと宗教右派(レリジャス・ライト)とリバータリアンの3つである。アイソレーショニズムとは「外国の事に関わるより、アメリカは国内問題を優先すべきだ」と言う思想である。宗教右派の勢力をトランプは取り込むことが出来た。宗教右派の運動は、人口妊娠中絶をする権利を合法化するリベラル派の運動(プロウ・チョイス)に反対して、激しく涌き起こった。アメリカの宗教右派はローマ教会が大嫌いであるが、生命尊重の立場から中絶に反対する。この中絶反対派は(プロウ・ライフ)は、銃を持つ権利と共に共和党を支える大勢力である。トランプは3月の演説で「妊娠中絶手術を受けた女性は処罰されるべきだ」と発言した。すぐに発言撤回を迫られた。リベラル派(プロウ・チョイス)から抗議が起きた。今度は「中絶は胎児への殺人罪だ」と教会勢力のプロウ・ライフ派からの反撃が来た。困ったトランプは、妥協点をさぐって「「中絶した女性には悪は無い。罰せられるのは中絶した医者だ」と弁明した。これでも収まらないのでトランプは「そんなこと言ったて、仕方なく中絶する女たちはこれからもたくさん出てくるのだ。かわいそうじゃないか。俺はニューヨーカーだぞ。田舎者で頑迷な敬虔な教会信者たち(プロウ・ライフ)とは違うのだ」と捨て身の正直発言の手法に出た。

 更にトランプは言った。「俺は自分がプロウ・チョイスだということを口に出して言うことがものすごく恥ずかしい。それでも俺はプロウ・チョイスだ。私たちアメリカ人は、もうこういう風に言うことしか他にない。ノー・チョイスだ」と。

 これでトランプは上手に両者を納得させる形で妥協点を作った。この時、プロウ・ライフとプロウ・チョイスの国民的いがみ合いは大統領選のテーマから外れた。

 宗教右派は、テレビ伝道師のジェリー・ファルウェルの運動から始まった。ファルウェルはリバティ大学の創設者で、今は息子のファルウェル・ジュニアが学長をしている。この人物がトランプへの支持を表明した。そして事件が起きた。

 2016年2月18日にメキシコ国境を訪問したフランシスコ法王が、「トランプ氏の移民政策はキリスト教的ではない。人と人の間に壁を造る者はキリスト教徒ではない」と批判した。トランプはその日のうちに、「もしバチカンがISの攻撃を受けたら、法王はトランプが大統領だったらと祈らずにはいられないだろう」と発言してローマ法王に反論した。そして「法王はいい人だ」と最後に折り合いをつけることを忘れない。ファルウェル・ジュニア学長が「国をどう治めるべきか。政治指導者に指図するような意図を、イエス・キリストは全く持っておられなかった」とフランシスコ法王を非難し、トランプを擁護した。副島氏はこの地上で人類にとっての諸悪の根源はローマ・カトリックと考えている。しかし、この問題はこれ以上書かない。

 リバータリアンについては、1950年代にアメリカで誕生した勢力である。彼らの政治思想は①反国家 ②反税金 ③反福祉 ④反官僚主義 ⑤外国まで軍隊を出すな、である。つまり、「あなたが何を信じて、どのような集団に属してもいい。それはあなたの自由だから私は反対しない。ただし、あなたがほんの少しでも私の自由、私の生活に干渉したり、侵害してきたら、許さない。私はこの銃を取って自分の自由を守る」である。これがリバータリアンである。

 リバータリアニズムはアメリカの開拓農民の生き方から生まれた。泥臭いアメリカの本物の白人たちの思想である。リバータリアンは徹底的に個人主義である。だから、中絶についてもプロウ・チョイス派である。銃の問題では「国民は銃を持つ権利」を擁護する。クリント・イーストウッドのシリーズ映画「ダーティ・ハリー」では、ハリー・キャラハン刑事が「私が決める」と言って、凶悪犯人を追いつめて警官なのに射殺してしまう。あれにアメリカ国民の多くが賛同した。あの感じがリバータリアンである。

次期アメリカ大統領はトランプで決まりだ(16)

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(16)アメリカの保守本流思想

 「保守本流のバーキアン」と言うのは、エイブラハム・リンカーン大統領の思想である。バーキアンとは、イギリス18世紀のエドマンド・バークと言う思想家の思想を支持する人たちである。彼らはナチュラル・ラー派である。このバーキアンは「永遠の相の下に」と言う思想であり、世の中は永遠に変わらないと言う思想である。革命に反対する。革命など良いことはない。支配者による秩序を認めている。でもあまり手荒なことはするなと言う思想である。「貧乏人たちを助けることはできない。だからそのまま放っておくしかない」 自助努力派であり、福祉反対である。このバーキアン派の代表はウィリアム・ビル・バックレーと言う政治評論家である。

 バーキアンと対立する思想派閥がロッキアンであり、アメリカ官僚や裁判官たちの思想である。「法律を守れ」と言う官僚や公務員たちの思想である。彼等はトランプを好きにならないだろう。トランプは公務員の数を大幅に削減する政治改革を断行するからである。

 18世紀のイギリスにはトーリー党(貴族の保守主義)とホイッグ党(金持ち商工民の自由党)の2大政党が対立していた。イギリス国王を否定したアメリカには、トーリー党は存在しない。イギリスの商工民ホイッグ党がアメリカ共和党の思想になった。エイブラハム・リンカーン大統領がこのホイッグ党=共和党の創設メンバーである。

 共和党ネオコン派は、ユダヤ系の急進的知識人の集団である。彼らはソビエト打倒を目標にしていた。彼等高学歴ユダヤ人たちが、レーガン政権とブッシュ政権の時に、米軍をアフガニスタンとイラクに侵攻させた。中東世界をアメリカ帝国に屈服させようとした。それがイラク侵略戦争である。そして、サダム・フセインを計画通り縛り首にした。(2006年) ところがネオコン派は、中東アラブ世界制圧に失敗した。そしてネオコンの衰退が始まった。ヒラリーを押し立てて、世界を戦争に引きずり込もうとしている。ネオコンは常にイスラエルとともに動く。ネオコンは、若いときに過激な左翼活動家だった。ところが、1980年代に共和党員になって、レーガン政権に潜り込んでいった。ロックフェラー財閥がこれを後押しした。彼らの多くはレーガン政権の高官として入っていった。その代表がジーン・カークパトリック女史(国連大使)で、第1世代ネオコンである。

 ところが民主党に居残ったままの、元々の反ソビエト主義の左翼たちがいる。ズビグニュー・ブレジンスキーである。ブレジンスキーはヘンリー・キッシンジャーと同格であり、カーター大統領のお守り役で安全保障担当補佐官を務めた。コロンビア大学の教授になったブレジンスキーはデビッド・ロックフェラーの許可を貰って20歳でコロンビア大学の学生だったバラク・オバマを「この優秀な黒人学生を20年後に大統領にする」と育てた。

 1980年代のレーガン大統領は、アメリカ白人の田舎の親父然としていて、トランプによく似ている。「レーガノミクス」と呼ばれた経済政策は、減税による景気回復が中心だった。「アメリカ国民に重い税金をかけるな。簡素な政府にしろ」と、福祉重視を言わない小さな政府主義だった。レーガン政権は、初めの理想を失ってリバータリアン達を追放して、どんどんネオコン達によって占領されていった。だから、対ソビエト軍事強硬派の連中が牛耳ってしまった。レーガンを棚上げして、ネオコンが操った。レーガン政権は、本来は他の出費と同じく軍備も減らす路線だったが、軍備増強だけはやり続けた。このことが1989年のソビエト帝国崩壊につながった。だからネオコンが勝利した。1991年末にソビエトが崩壊して、今のロシアになった。アメリカも大変な軍事出費がかさんでボロボロだった。この時、日本が経済大国になった。アメリカは日本に大金を貢がせて、米国債と言う紙切れを山ほど買わせることで日本のバブルを破滅させた。それ以来、26年間、日本の経済不況が続いている。

 イラク戦争に失敗したネオコン派は退潮した。それでもネオコンは生きていてオバマ政権にも入り込んだ。ただ今でも生き残っているのが、ビクトリア・ヌーランド国務省国務次官補である。彼女の夫のロバート・ケーガンがネオコン第3世代の代表である。ビクトリーヌーランド女史は、明らかに統一教会員である。そしてヒラリー派である。ヒラリー自身が学生時代からのネオコン派の過激な活動家だった。彼女が書いた当時の論文は今も隠されて公表されない。

 ネオリベラル派がヒラリー勢力である。ヒラリーたちが、2011年から「アラブの春」を画策して、アラブ諸国の政権を次々にアメリカCIAの工作員によって引っ繰り返していった。それでアラブ諸国は、混乱していった。トランプが言った。「リビアのカタフィや、イラクのフセインを殺すべきでなかった。アラブ世界にとっては彼らが生きていた方がずっとましだった」と。トランプは政治家ではないが、政治感覚に優れている。「ヒラリーがカダフィを殺したので、北アフリカ全体がおかしくなった。カダフィがISのような凶暴な原理主義者を上手に抑えていたのだ。カダフィ政権を倒したので彼らが暴れ出した。ヒラリーの国務長官としての外交政策は大間違いである」とトランプは言った。

 トランプは国民意識を良くくみ取っている。外国への介入主義は、ヒラリーを中心にして人道主義を表面の旗印とする犯罪的行動である。ヒラリーの生き方は間違っている。と言うのが今度の大統領選挙の争点なのである。アメリカの母親たちは自分の子供がヒラリーが起こす次の戦争で兵隊にとられることを心配しているのである。だから民主党候補のバーニー・サンダースを応援するのである。

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