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「竹内文書」の真相(8)

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(8)日本超古代史「竹内文書」

 具体的な「竹内文書」の内容は、宇宙の創生から始まる。この世に創造主「元無極躰主王御神」が出現し、気の遠くなるような年代を経た後、宇宙が形成され、ついには地球が生まれる。ちなみに、地球は「ちきゅう」ではなく「ちだま」である。

 天神5代「天一天柱主大神」の時代、未曽有の天変地異が発生し、世界が泥海と化した。続く天神6代「国万造主大神」の時代にも、大洪水が何度も発生した。

 天神7代2期には、神々が天日国から地球に降臨。日本を聖都とし、天に豊本葦牙気皇主身光大神が初代の上古天皇に即位。神々の子孫は全世界へと広がり、歴代の上古天皇らは天空を駆け巡る「天浮船」に乗って、全世界を巡行。かくして各地に古代文明が発祥し、大いに繁栄した。

 日本の飛騨に降臨した神々が開いた超古代王朝は25代、473人の上古天皇が何人も存在した。天変地異は続いたが、このころ人類は肌の色によって5つの人種が生まれた。すなわち、黄人と白人、黒人、青人、赤人で、これらを総称して「五色人」と呼んだ。人々はみな長寿で理想社会を実現し、平和を享受した。

 この時代、地球は今なく二つの大陸が存在した。「ミヨイ」と「タミアラ」である。かって太平洋上に存在した大陸と言えば「ムー大陸」が知られる。同様に、大西洋には「アトランティス大陸」があったとされる。これら二つの失われた大陸こそ、ミヨイとタミアラだったのではないかという説もある。

 続く不合朝に入ると、一人1代として72代続く。第73代目の「狭野尊天日嗣天皇」が記紀でいう初代・神武天皇に当たる。神武天皇は新たに神倭朝を開き、以下、今日の今上天皇に至る皇統が続く。

 上古から不合朝にかけて日本の天皇は全世界を支配した。当然ながら、世界の文明の発祥地は日本であり、古代エジプト文明やシュメール文明、インダス文明、中国黄河文明なども、全てルーツは同じ。神話や宗教も、根源的には日本神話に収斂する。

 古代エジプト文明の代名詞と言えばピラミッドであるが、その発祥は日本である。大綱手彦が日神と月神、そして造化神を祀る「日来神宮」を建てた。日来神宮とはピラミッドのこと。酒井勝軍によれば、広島県比婆山系にある葦嶽山こそ、人類最初のピラミッドであるという。

 世界の宗教も、もとをただせば、全て日本の神道から派生したものである。古代中国神話の始祖である盤古や古代朝鮮の始祖とされる檀君、更には孔子や老子、孟子もすべて天神及び上古天皇の教えを受けており、ユダヤ教の開祖であるモーセのほか、古代ローマ帝国の始祖ロムルス、キリスト教の始祖イエス、イスラム教の預言者ムハンマド、仏教を開いた釈迦に至っては、日本列島に渡来してきたと言う。

 「竹内文書」は不思議なことに、他の古史古伝と内容が被る部分が少なからずある。一つは神代文字である。日本には文字がなかったとされ、今日の定説となっているが、上古には日本独自の文字があったと古史古伝は主張する。具体的に、豊国文字や豊国新字、物部文字、阿比留文字、阿比留草文字、津軽文字、秀真文字、春日文字などがある。これらの中には同じ系列と思われる神代文字があり、異なる古史古伝が共用しているケースもある。

 また神代文字と同様、古史古伝が語る秘史には互いに共通するものも少なくない。いい例が「ウガヤフキアエズ王朝」、通称「ウガヤ王朝」である。ウガヤフキアエズとは記紀に登場する神「天津日高日子波限建鵜草葺不合命 」で、神武天皇の父親に当たる。言うまでもなく、鵜草葺不合命=ウガヤフキアエズ命と言う名の神は一人だけ1代きりなのだが、「竹内文書」と「九鬼文書」、「上記」は72代、「宮下文書」は50代続いたと記す。

 一説に、ウガヤフキアエズの「ウガヤ」とは「上伽耶」のことだという指摘がある。3世紀ごろ朝鮮半島南部に栄えた「伽耶」は小国に分れており、その一つ「大伽耶」は別名を上伽耶といい、大和朝廷が支配していた「任那」と同一視されることもある。

 果たして古史古伝がいうウガヤ朝が任那と関係があるか同かは不明だが、「竹内文書」以下4つの古史古伝が同じ伝承をもとにしていることは間違いない。あたかも「新約聖書」も共通福音書のごとく、断片的に同じ超古代史を語っているのだ。


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