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どうしても伝えたい日本の真相(55)

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(55)爆撃機の巨大ドローン、超微小な蚊ドローン

 「ドローン・ウォーズ」という本を船瀬氏は刊行した。サブタイトルは「奴らは静かにやってくる」である。

 今、北朝鮮情勢が緊迫している。北朝鮮は大陸間弾道ミサイルの実験を繰り返し、米の巨大空母は日本海に進出して北朝鮮と対峙し、両者は互いに睨み合っている。いまだ、一触即発の危機は続いている。日本人にとっても、もはや対岸の火事ではない。戦争の脅威は今や現実のものになろうとしている。

 果たして、人類にとって戦争とは一体何か?

 今こそ、その本質に迫り、とらえる好機だと思う。「ドローン・ウォーズ」の帯にはこう記した。

「無人暗殺機の襲来、蚊ドローンの監視、アンドロイド兵士の殺戮ーこれらが戦争の現在(リアル)だ!」

 ドローンと言えば、我々は、あの銀色の細長い不格好な機体を思い浮かべる。しかし、現在の無人兵器のレベルは、そんなものではない。

 銀翼の飛行隊は、ドローン兵器の元祖である。その後、無人兵器は長足の進歩を遂げている。同署では無人兵器を総称してドローンと呼んでいる。その進化は2方向に進んでいる。1つは巨大化、もう1つは極小化である。

 大型ドローンは、偵察機の機能に加えて、攻撃機能を装備している。今や、無人の戦闘機や爆撃機まで、次々に開発されている。無人のステルス戦闘機すら、空母に着艦している。世界の空軍は、そのほとんどが無人機にとってかわられるだろう。

 各国軍部がドローンについて徹底した情報管制を行っているからだ。他方で、マイクロ・ドローンの開発も驚異のレベルに達している。同署で冒頭に触れた蚊ドローンなどは、その最たるものだ。

 あなたが目を凝らして、いくら近づいても、それは現実の蚊にしか見えない。これが、なんとペンタゴン(米国防総省)が開発した超小型ドローンなのだ。

 マイクロ・ドローンに共通する特徴は、自然界の動物や昆虫を模していることだ。それは偵察行動にうってつけだ。誰が見ても、鳥や昆虫にしか見えない。だから、警戒しない。マイクロ・ドローンは、その隙をついて、ターゲットに忍び寄る。まるでSF映画の世界だが、すでに、ミクロのドローン・ウォーズも現実となっているのだ。まさに、奴らは静かにやってくる。

 船瀬氏がドローンを取り上げたのは、むろん兵器オタクの観点からではない。ドローン兵器は、これからの軍事産業の中核を占めるからだ。早く言えば、超巨大な軍事市場となる。すでに全世界の軍事産業が殺到し、開発競争にしのぎを削っている。この巨大マーケットに目をつけているのは旧来の軍事産業だけではない。IT業界やAIビジネスまでが軍事利権に熱い視線を注いでいる。例えば、IT業界の腸大手グーグルが、この軍事産業に参入している。それが、ロボット開発だ。軍事用とは謳っていないが、試作ロボットは、まぎれもなくロボット・ソルジャーだ。公開された映像を見て驚嘆した。軍服を着せれば、まさに人間の兵士と見分けがつかない。そして、二足歩行どころか、走る、跳ねる。横から突かれてもバランスを回復して、走り続ける。このロボット兵士も一種の無人兵器である。さらに、仰天するのは戦場で偵察行動をするロボット犬や、荷物を運搬する四脚ロボットまで開発されていることだ。さらに、偵察用のハチドリ型ロボットまで開発されている。

 高性能カメラやマイクを搭載し、ターゲットの間近で、動向を監視する。窓辺でホバリングする可愛い姿を見て、誰もそれが監視ロボットであることなど、つゆも気づかない。価格は1羽なんと約9億円・・・・。仰天の値段だ。ドローン市場に世界の大手企業が殺到するわけだ。

 偵察ロボットは鳥にとどまらない。海中では、外見がサメそっくりのサメ・ロボットまで開発されている。見かけも泳ぎ方もまさにサメだ。誰が見てもこれがアメリカ海軍の偵察ロボットと思わないだろう。


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