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どうしても伝えたい日本の真相(48)

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(48)コンクリート住宅で9年早死に!「木造革命」が日本を救う

 船瀬氏は「コンクリート住宅は9年早死にする」(リヨン社)と言う本を出版した。

 これは、現代建築の致命的欠陥を告発したものだった。

 これは、マスコミの最大級のタブーでもあった。コンクリートと鉄は建築業界を支える2大建材である。

 それを告発するなど、メディアにとって、絶対許されるものではない。

 同書で採用したデータは、全て学界発表された論文のみである。

 よって、科学的にも実証された事実ばかりである。

 船瀬氏は、旧弊たる建築界が、この一石を投じることによって自浄と変革に向かうことを念じていた。

 しかし、船瀬氏の願いとは裏腹に、建築学会どころか建築行政、さらにはマスコミまでもが、船瀬氏の指摘と提案を完全黙殺した。

 つまり、建築利権にとって、完全コンクリート批判などは絶対タブーだったのである。

 すなわち、現代建築は、完全にコンクリート・マフィアに支配されている。

 「言ってはいけない」「聞いてはいけない」

 これらの対応を見ていると、建築学界も医学界も、全くよく似ていると感じるしかない。

 つまり、建築利権の総元締めであるマフィアが存在する。

 それは、まず東大工学部・建築学科を最高権威とする学界権力である。

 さらに、それに連なるゼネコン業界、彼らの権威と利権に触れることは、絶対禁忌なのだ。

 彼らを総称する言葉は、「建築マフィア」という言葉しかない。

 だから、学界、業界、政界どころかマスコミまで、このコンクリート問題を黙殺している。

 そのため国民もまた、全く蚊帳の外に置かれ、無知のままに過ごしている。

 よって、船瀬氏は、ここでハッキリとそのタブーに挑む。

 コンクリート住宅に住むと、どうして9年も早死にするのか? 

 コンクリート建築の致命的欠陥とは何か?

 その実態を明らかにする。

 消費者どころか建築関係者ですら、初めて聞く衝撃的な事実のはずだ。

 コンクリート建築と言えば、近代建築と同義である。それは、現代建築に至るまで変わらない。

 近代建築を代表する建築家、フランスのル・コルビュジェ(1887~1965)も、その作品は、ほとんどすべて鉄筋コンクリート製だ。

 もう一人の双璧、アメリカのフランク・ロイド・ライト(1867~1959)。その代表作「落水荘」をはじめ、コンクリート建築が大半を占める。

 だから、近代から現代にかけての建築物は、まさにコンクリート建築そのものだった。

 つまり、コンクリートを批判することは、近代から現代にかけて建築を否定することに他ならない。

 そんな書籍の存在など、建築界にとって許されるはずはない。だから、船瀬氏著「コンクリート住宅は9年早死にする」は、完全黙殺され今日に至る。いや、ただ一つ例外があった。

 この本は韓国語に翻訳され、なんとベストセラーになったのだ。すると、韓国テレビ局KBSから取材依頼が来た。快諾するとクルーが船瀬氏の家に来て、そして、「コンクリート住宅は9年早死に!」と銘打って、前後編2時間ものドキュメンタリー番組を制作、放映したのだ。

 担当ディレクターに聞いたところ、前編を放映するや建築業界から轟轟たる非難、苦情がテレビに殺到したという。「では、後編放映は無理でしょう」と尋ねると「大丈夫。放映すればこっちのものよ」と言う。番組プログラムの合間を縫って続編も放送してしまった。

 コリアパアーに脱帽した。ここでも日本メディアは完全に韓国に負けている。スポンサーの圧力に怯え、委縮しているマスコミに未来などない。

 船瀬氏は、KBSの取材に「日本にはコンクリート打ちっぱなしで有名な安藤忠雄氏がいるが、彼のような建築家がコンクリート被害を拡大させた。韓国の人は同じ過ちを繰り返さないでほしいい」と話したら、そのままテロップで流れて放映されたのには驚いたという。


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