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「闇の支配者最後の日々」の要約(4)

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(4)国務省は「ナチス勢力」の出先機関である!

 アメリカの2枚看板は国務省とペンタゴンであり、いわば「背広組」と「制服組」が、外交と防衛を担っている。アメリカは普通の国家ではない。「現代の東インド会社」と言うのが実態に最も近い。わかりやすく言えば、植民地経営を専門とする民間企業なのである。民間企業でありながら、植民地における徴税権、司法権、軍事権と言った国家としての機能と役割を「大英帝国」によって認められていた。実は、アメリカ自体、国家と言う体制を取った「現代の東インド会社」なのである。世界全域を植民地化し、世界中の富を収奪するために作られた「USAカンパニー」なのである。アメリカ国民はブラック企業でこき使われている「奴隷社員」でしかない。だから「国民健康保険」さえもらえず、アメリカ自体が倒産寸前なので、まともに給料も支払われず、貧しい生活を余儀なくされているのである。

 「USAカンパニー」は、闇の支配者から「勅許」をもらっている。つまり、闇の支配者は「USAカンパニー」の株主なのである。闇の支配者と言う株主の指示を受けて、他国の富を収奪すべく国務省が外交戦略を考え、他国の資産をペンタゴン(国防総省)が軍事力で奪ってきた。問題はどうして国務省とペンタゴンが割れて対立するようになったのか? これも「闇の支配者」が割れたからである。

 ベンジャミン氏は「9・11」のアメリカの自作自演テロをきっかけにペンタゴンとCIAを取材するようになった。積極的にペンタゴンやCIAの関係者に接触し、取材を続けているうちに、ペンタゴンやCIAの職員は愛国者が多いことが分かったという。アメリカ軍は戦争ばかりしている。そのため、異常なほど愛国心と正義を求めてしまうというのである。ダーティワークをするほど、その傾向は強くなるという。アメリカ軍もCIAも「世界の富を収奪するための装置」でしかなく大義名分や正義は無かったのである。それを決定づけたのがイラク戦争である。イラクは大量破壊兵器など保有していなかった。それどころか、この戦争がイラクの石油利権確保と言う「火付け盗賊」だったことが明らかになる。正義であるはずのアメリカ軍が、初めて世界中から「悪の軍隊」として糾弾されてしまったのである。それでアメリカ軍とペンタゴンは自分たちのしてきたことを見直すようになった。

 国務省は「ナチス勢力」の出先機関であり、政治中枢である「ワシントンD・C」は、ナチス勢力に完全に乗っ取られていた。ナチス勢力は、国際犯罪組織を傘下に置き、世界中に犯罪ネットワークを構築し、あらゆる残虐行為と非合法活動をする集団、文字通りの犯罪集団である。そんなマフィアが、自分たちに命令を下していたのだとペンタゴンは気づいた。こうして国務省とペンタゴンの関係は冷めていった。

 冷めた結果が、2011年、アメリカ軍が発表した「同性愛兵士の解禁」である。先進国の軍隊で同性愛を禁じていたのはアメリカ軍だけだった。その一方で、最も「ホモ」の兵士が多いことで知られていた。こんな矛盾に満ちたルールが存在していたのは理由がある。

 アメリカ軍の末端の兵士は移民が多い。貧しい若者たちが軍に入ってくる。そこでホモ行為が上官から強要されると、簡単に断れない。つまり、上官によるホモ行為の強要で、「どんな命令でも忠実に実行する兵士」が簡単に作れるのである。この手法は、士官学校出のエリート軍人には出世を餌にホモ行為を強要するという形で応用されている。

 こうしてアメリカ軍には、ホモ行為によってナチス・ドイツ同様、「突撃隊(SA)

」「親衛隊(SS)]と言うべき「「裏の軍隊」が生まれることになる。この「突撃隊SA」「親衛隊SS]が戦地で暗躍し、ナチスに支配された国務省の命令であらゆる犯罪行為を繰り返してきた。アフガニスタンにケシ畑を作ってヘロイン製造を行っていたのは「親衛隊SS]である。

 アメリカ軍部に巣食う「親衛隊SS]を潰すには「ホモ行為の解禁」である。これはペンタゴンによる国務省=ナチス勢力との決別宣言でもあった。

 イラク戦争後、アメリカ軍とペンタゴンは国務省に強い不信感を抱く。そこで国務省とワシントンD・Cは「ナチス勢力」によって乗っ取られている事実に気付いた。そしてある人物がアメリカ軍統合参謀議長に就任する。ジョセフ・ダンフォードである。事実、ダンフォード大将が制服組のトップに就任して以後、ホワイトハウスの動きが変わるのである。つまり、ホワイトハウスのパワーバランスは国務省=ナチス勢力から、ダンフォードが指揮するペンタゴンへと移ったのである。ダンフォードは「戦争はマフィアの金儲け」と公言し、「正しいアメリカ軍」のシンボルとなってきた人物である。戦後もパパ・ブッシュと激しく対立してきた。それで、「USAカンパニー」を解体し、ナチス勢力をワシントンD・Cから叩きだし、アメリカを普通の国家にする戦いを始めたのである。

 山口組分裂は、CIAの分裂へとつながり、CIAの分裂はその上部組織であった国務省とペンタゴンの対立へとつながっていった。アメリカの分裂は世界中で混乱を拡大させている。これまでの世界情勢の大きなトレンドは、アメリカを中心とした世界支配を構築した闇の支配者と、その支配体制に反旗を翻してきたBRICSという構図だった。ところが現在は違う。アメリカが割れたことで闇の支配者の支配体制も揺らぎ、BRICSの間でも新時代に向けての主導権争いが起こっている。EUでも分裂が始まっている。イスラムでも内戦状態になった。日本も山口組分裂が示すように、ジャパンハンドラーズが分裂したことで予想しない出来事が次々と起こるようになっている。安倍政権も2つの勢力によるまた裂き状態に陥り、言っていることと行っていることがバラバラになってきた。これから世界はどうなるのか? ベンジャミン氏の意見を要約していく予定である。


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