(14)「合成洗剤より石鹸が優れる!」と環境庁長官も国会証言
実は自民党政権下でも、環境行政の最高責任者が、石鹸の優位性をはっきり認めている。
時の環境庁、鯨岡兵輔長官の国会質疑での答弁だ。
船瀬氏は消費者連盟スタッフとして傍聴していたが、その時の感動は忘れがたいという。確か、琵琶湖汚染防止のための質疑だったと思う。社会党議員が乞う質問した。
「環境庁長官にお答え願いたい。人体・環境への安全性、さらに洗浄力などを考慮したとき、優れているのは合成洗剤か、石鹸か、どちらですか・」
答弁席に立った鯨岡兵輔長官は明快に言い放った。
「お答えいたします。それは石鹸であります!」
かっては、このように与党でもリベラルな政治家がいたのだ。しかし、現在の自民党に、これほど明快に自己の信念を明言する政治家が、いったいどれほどいるだろうか?
石鹸は、洗浄を終えると、安全物に変わる。合成洗剤は、洗浄を終えても有毒物のままだ。これが、両者の決定的な違いである。
では、合成洗剤の毒性はどのように人体を蝕むのか?
①急性毒性→誤って合成洗剤を飲み込むと急死する。悲劇は実際に起こっている。「ライポンF誤飲事件」は、32歳の父親が赤ちゃん用のミルクと間違えて台所用合成洗剤「ライポンF」を意図口飲んだだけで悶絶、急死している。警察も」「合成洗剤(ABS)の急性中毒死」と断定した。
②皮膚障害→台所用洗剤による手荒れ(主婦湿疹)、赤ちゃんのオムツかぶれ、衣類・シートなど残留罪による肌荒れ、アトピーなど。さらに合成シャンプーによるフケ、かゆみ、脱毛、薄毛、禿・・・。
高齢男性の頭頂部が禿げてくるのは、頭のてっぺんにシャンプー原液を振りかけるからだ。三重大学医学部のネズミ実験では、背中にシャンプー原液を一度塗っただけで3匹が血を吐いて死亡した。残りも衰弱し、背中が脱毛しケロイド状になった。皮膚毒物エキスを日本人は何も知らずに頭に振りかけている。1980年代後半に、毎朝洗髪する朝シャンブームが熱病のように流行った。それは洗剤メーカーが仕掛けたマインドコントロールだった。テレビCMに洗脳された老若男女は禿げ、脱毛、フケの下の有毒シャンプーで今日も頭を洗いまくっている。
③肝臓障害→三重大学医学部の坂下栄助手は、ラットの実験で合成洗剤による肝細胞の壊死を電子顕微鏡で明確にとらえた。
④血清コレステロールの上昇→東京医科大学の柳沢文徳教授らの実験で、合成界面活性剤(ABS)を体内に取り込むことで、血清コレステロールが急上昇することが確認されている。ウサギの餌にコレステロールを1%混ぜて与え、さらに飲料水に合成界面活性剤(ABS)を100PPMおよび500PPM添加して飲ませると、血清コレステロールは急激に上昇した。コレステロールの激増は、高血圧、動脈硬化、脳卒中などを引き起こす。同じ実験結果は、旧ソ連でも確認されている。
⑤催奇形性→不妊で悩んでいれば、その原因が愛用の台所用洗剤かもしれない。「催奇形性は、動物の羊水中に発見される界面活性剤と明らかに比例関係にある」(旧ソ連・モジャエフ博士)
⑥肺障害→合成洗剤のラットへの塗布実験で肺気腫発症が確認されている。政府の安全量のわずか150分の一に過ぎない量で、肺細胞が破壊されている。政府の言う安全がいかに出鱈目かはっきりわかる。
⑦残留性→合成洗剤の有毒成分は、すすぎを繰り返しても驚くほど衣類に残留することが実験で証明されている。繊維に付着した有毒LAS(合成界面活性剤)などがかぶれ、炎症を起こすのだ。
⑧川崎病→戦後、乳児に爆発的に増えた謎の熱病である。それは赤ちゃんのオムツや肌着に残留した合成洗剤であった。つまり、川崎病の正体は、合成洗剤と言う有毒物質に対する激しいアレルギー症状だった。
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