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どうしても伝えたい日本の真相(12)

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(12)化粧品業界ヒットマンが船瀬氏の命を付け狙った!

 船瀬氏は「危ない化粧品」シリーズにとどまらず、独立してからも化粧品告発の手を緩めなかった。「どうしても化粧したいあなたに」(正・続・続々)、「買ってはいけない化粧品」(正・続・続々)と、メーカー、商品も実名を挙げて、ペンで徹底追及してきた。イギリスから来た女性ジャーナリストは船瀬氏を「あなたは間違いなく、世界で最も多くの化粧品批判の本を書いた方です」と絶賛してくれた。

 大手化粧品会社S社の退任した役員の証言によれば、告発のペンを緩めなかった船瀬氏に業を煮やした同社は、ピストルを持ったヤクザをヒットマンに雇い、船瀬氏の帰宅を待ち伏せていたそうである。たまたま当日は不在だったので、命拾いをしたわけだが、それだじぇ、船瀬氏が化粧品業界にとって不都合な真実を書き続けた、と言うところだろう。しかし、船瀬氏は企業社会を否定する気は全くない。それどころか、消費者、国民のために優良な企業に育ってほしいと、心から願っている。

 化粧品業界を厳しく批判してきたのも、彼らが不当・誇大・虚偽表示で、消費者をだますという詐欺犯罪(警報246条違反)を、堂々と行ってきたからだ。その犯罪規模は、年間2兆円である。

 それを取り締まる行政も、チェックすべきマスコミも、そして警報を鳴らすべき皮膚科学会も、全て、この化粧品犯罪ネットワークに組み込まれていたからだ。業界が、黙らせるために船瀬氏の命を付け狙たのも、当然かもしれない。幸いなことに、殺されることなく、今も船瀬氏は命ながらえている。

 船瀬氏の孤軍奮闘のせいかどうかはわからないが、「黒皮症」の続発や世論の動向に、化粧品業界も、敏感に反応した。まず、もっとも「黒皮症」の元凶とされた殺菌剤・防腐剤のたぐいを、穏やかな成分に切り替えた。毒性、刺激性の強い成分を抜き始めた。こうして、危ない成分を抜いたおかげで「黒皮症」んsどのような深刻な化粧品被害は激減した。しかし、殺菌剤・防腐剤、酸化防止剤、香料、タール系色素など、どんどん抜いていくと、化粧品は限りなく水に近づいていった。つまり、原価も数十円から数円と、限りなくゼロに近づいていったのである。そしてメーカー社員も言うのである。

「ほとんど水ですから、絶対安全です!」

 これは新たなコメディの始まりともいうべきだろう。さらに、船瀬氏の「危ない化粧品」以来の一連告発キャンペーンで、さすがに「肌荒れ、色黒、ニキビ、鮫肌、小じわ、たるみ、老化を防ぐ・・」などの露骨な直接的な詐欺表現jは鳴りを潜めた。しかし、ほとんど水を数千円~1万円で、消費者に売りつけるのは、新たな詐欺テクニックが必要となる。だから、化粧品メーカーの手口は、さらに巧妙になっている。

「眼の下のくすみ、クマを取り除き、アイメイクなしでもハリのある目ヂカラ」(「SK-Ⅱ」の効能CM)

「シミ、乾燥小じわ、ニキビ、毛穴・・肌の悩みに的を絞って・・・」(「クリニーク」公式ホームページ)

 まさに言いたい放題である。「薬事法(66条)は、明示的、暗示的を問わず、虚偽の効能、効果を広告・記述・流布してはならない」と禁止している。だから、これらCM表現も明らかに薬事法違反である。

 クリニークは「ブランド名」自体が、クリニックを謳い、医療的効能があるかのように誤認させる。だから、商品そのものも、薬事法違反として取り締まられるべきだ。

「SK-Ⅱ」も「肌年齢診断」などの販促キャンペーンを行っている。これは、暗示的に「SK-Ⅱ」は「肌の老化を防ぐ」と言っているのだから、同様に薬事法違反である。


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