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「闇の支配者最後の日々」の要約(1)

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(1)SMAP分裂騒動の知られざる真実!

 これは、ジャーナリストのベンジャミン・フルフォード著「闇の支配者最後の日々」の要約であり、日本のヤクザに詳しいベンジャミン氏ならではの記事である。

 2016年は信じられないことが次々に起るだろう。なぜなら、世界は大転換期を迎えているからである。しかし、新しい時代が到来するまで、まだまだ数多くの混乱が起こる。既に世界の混乱の余波は起こっている。これまでありえないと思っていたことが、現実の世界で起こるようになっている。その一つが「SMAP分裂騒動」である。

 この分裂騒動の原因になっていたのが「山口組分裂」の影響だった。ベンジャミン氏の情報網に、このネタが引っかかってきたのだという。実際、SMAP分裂騒動は、国民的人気タレントグループとは思えない「きな臭さ」が漂い、普通ではありえない「何か」裏事情がありそうに誰もが感じたはずである。

 まず奇妙だったのは、「どうして分裂騒ぎだったのか」にある。これが解散、独立、移籍ならば、それほど違和感は無かった。SMAPのメンバーのうち4人は40代である。さすがにアイドルの仕事はきつくなる。そこでSMAPを解散するなり、他の事務所に移籍するならば、それほど変な話ではない。実際、そうして成功した元所属俳優もたくさんいる。(例えば郷ひろみ、本木雅弘などである。) 所属事務所としては人気タレントに独立されては困ると言っても、要するに利権や金を巡る問題なので、金銭で片が付く話なのである。特にSMAPは一種の社内ベンチャーのような立場だったらしく、事務所の方針とは一線を画していたという。メンバー5人そろって仲良く移籍しなくても、キムタク(木村卓哉)がジャニーズに残って、他のメンバーが、それぞれ別のプロダクションに移籍してもよかったはずである。

 おかしな話となるのは、この分裂騒動で移籍を希望していたメンバー4人がテレビの生放送で「謝罪会見」をした点である。しかも、そのうちの草薙剛がジャニーズ事務所の社長の名前を出して謝り、それを仲介したのが木村卓哉だったと発言している。当然、この会見を見た多くの人達は「見せしめのようだ」と不快感を募らせ、こんな謝罪会見をする必要があったのかと考えたはずである。逆に言えば、謝罪会見をしなければならない理由があったのである。それは、山口組に対してである。

 一般論で言うと、芸能界と暴力団(ヤクザ)の関係は深い。裏のビジネスが存在するからである。売春とドラッグである。欧米では未成年の少年を対象にした売春組織が摘発され、そこで欧米の各界の著名人が多数、利用していたというスキャンダルが起こっている。それが「ジミー・サヴィル事件」である。ジミー・サヴィルは2011年の死後、多数の少年少女と性交渉を持ち、性的虐待をしていたことが発覚し、各界の大物をターゲットにした特別な売春組織の存在が判明した。政財界の裏工作として利用されることが現実に存在する。例えば、イギリスの首相だったエドワード・ヒースは14歳の少年とセックス映像を撮影された結果、イギリス首相の地位を利用されることになる。つまり、ヒースはイギリスの独立を捨てて「EU]に参加を決定したのは国際政治の謎であった。その真相はハニートラップによる脅しであった。大物著名人をハニートラップで釣りあげる餌は、特別なものほどいいという。「誰もが知っている芸能人」ほど、ハニートラップの成功率が上がる。とはいえ、好き好んで売春に応じることは無いので、ドラッグを利用させ、芸能人を脅す手口が横行するのである。

 そうした「ダーティワーク」をするのはCIAから依頼を受けたマフィア(日本で言えばヤクザ)が行う。だから芸能界とヤクザは密接に結び付き、ドラッグと売春を利用して政財界の裏工作の舞台となっているのである。

 ここでジャニーズ事務所である。「週刊文春」は2000年から1年間、ジャニーズ事務所の社長ジャニー喜多川が所属タレントの少年たちに日常的な性的虐待を加えているというキャンペーンを行った。ジャニーズ事務所は週刊文春を名誉毀損で訴えた。この裁判は「週刊文春」が事実上、勝訴する。被害者少年が法廷で証言したことで裁判所は「ジャニーズ喜多川が少年達に日常的に性的虐待を行っている」と法的に認めたのである。欧米諸国ならば、即座にジャニーズ事務所の社長は逮捕され、事務所の幹部も逮捕され、事務所は廃業となっても不思議はない。だが、現実の世界では、何事も無かった。「性的虐待はあった。それで何が問題なのか」と言う扱いである。間違いなく言えることは、ジャニーズ事務所に「見えない力」が働いていた点である。要するに、ジャニーズ事務所は日本版「ジミー・サヴィル」の舞台装置だったのである。

 日本の暴力団は先進国でも類を見ない存在で、犯罪行為を前提とした集団が街のど真ん中を代紋を掲げて組員たちは堂々と「ヤクザ」を名乗って生活していたのである。このありえない状況になったのは、「CIAの下請け組織」が理由の一つである。戦後、CIAを筆頭としたジャパンパンドラー達はヤクザを利用することが多かった。数々のダーティワークにヤクザを利用してきたのである。そこには政治家や要人の暗殺も含まれる。

 その視点でジャニーズ喜多川を見れば、実に興味深い。彼はロサンゼルス出身で戦後1952年にはアメリカ大使館で陸軍犯罪捜査局(CID)の情報員や軍事顧問団に勤務した後、美空ひばりを介して少年アイドルの芸能事務所を立ち上げている。美空ひばりは3代目山口組組長だった田岡一雄を「お父さん」と呼ぶ関係にあった。 

 いずれにせよ、裁判所で「性的虐待」が認められようが、警察が全く逮捕に動かなかったのは実に意味深長である。ちなみに戦後出来た芸能プロダクションは、その母体が米軍キャンプを経由して、その資金とコネクションによって誕生し、戦後の芸能界を牛耳ってきたのである。


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