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どうしても伝えたい日本の真相(6)

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(6)狂気の暴論ー「癌患者は肉を食え!」

 肉食の発癌性リスクは、採食の4・68倍である(国際自然医学会集計)。ところが、その肉を食え!と勧める医師がいる。船瀬氏の手元に一冊の本がある。「がんになったら肉を食べなさい」(溝口徹著、PHP研究所) 副題は「がんに勝つ栄養の科学」とある。つまり、肉を食べることが「栄養の科学だ」と、がん患者に勧めているのだ。

 船瀬氏は、ベジタリアンでもあり、関連本を数十冊書いてきたが、全く逆のことを主張する本に目を疑ったという。著者はれっきとした現役の内科医であり、よほど説得力のある科学データで書いているのだろうと、ページを繰って、さらに愕然としたという。

 その「がん患者は肉を食え!」と言う主張の根拠の余りの稚拙さに言葉を失ったという。著者はこう書いている。

「食べたものはペプシンなどのたんぱく質分解酵素でアミノ酸に分解され、吸収されるときはただのアミノ酸になり、もとが植物たんぱく質か、動物たんぱく質かの区別はなくなる」

 船瀬氏は絶句した。この著者は腸内細菌の存在を、全く知らないのか? 漢字で「腐る」と言う字は、「府」の中に「肉」と読める。「府」は五臓六腑の「腑」に相当する。それは中が空洞の臓器すなわち消化器系の意味だ。消火器に肉が入ると腐る。その事実を古人は戒めているのだ。つまり、肉類など動物たんぱく質を食べると、腸内が腐る。これは、腸内の悪玉菌が、動物たんぱく質を好んで食べて分解し、インドール、スカトールさらには有毒アミン類などの発癌性物質を生成するからだ。

 因みに、卵の発癌リスクは、1・84倍、牛乳は3・29倍もある。癌になりたくなければ、卵・牛乳もひかえるのが賢い。

 昔の人々は、すでに肉食の害を知っていて、「腐」と言う一文字に、その警告を込めたのだ。前掲書の著者・溝口医師は、この腸内細菌の働きを一切無視して、というより無知で、動物たんぱく質も、植物たんぱく質も、アミノ酸で吸収されるから区別は無意味だと、驚天動地の間違いを平気で綴っているのだ。

 肉食の害の根源は、腸内細菌(悪玉菌)による分解(腐敗現象)にある。そもそも人体の細胞数は約70兆と言われる。そして、人体に棲みつく微生物は1000兆匹以上いる。その大半が腸内細菌だ。糞便の約半分は腸内微生物と言うから、その多さはものすごい。つまり、消化吸収の半分は、実はこれら腸内細菌が担っている。

 食べたたんぱく質は、ペプシンなど消化酵素で、全てアミノ酸に分解されて吸収される、などと言った幼稚な理論が通用するわけがない。数百兆も存在する腸内細菌は、まさに小宇宙(ミクロコスモス)の世界である。その働きがすべて解明されたわけではない。腸内細菌の研究者は、食物が細菌によってどう変化するか? その概要を示している。

 そのメカニズムを整理すると、腸内細菌には3種類あることがわかる。

①人間には、有効な善玉菌。

②どっちつかずの日和見菌。

③人体に悪さをする悪玉菌。

 善玉菌は、植物たんぱく質を好んで食べて分解する。悪玉菌は動物たんぱく質を好む。分解物は有害物が多く、その多くは発癌物質であり、まず腸壁を刺激し、大腸癌を多発させる。さらに、腸壁から吸収され、血液に入り、全身を巡る。

 こうして全身癌が引き起こされるのだ。

 動物食(肉食など)→動物タンパク→悪玉菌が分解→有毒・発癌物質→大腸癌→血中に吸収→全身を巡る→癌多発・・・・。

 因みに、日和見菌は悪玉菌が増えると、そっちについて、やはり悪玉菌として増殖を始める。だから、さらに体質悪化は進むのだ。


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