(5)「アミノ酸等」表示は消費者を馬鹿にした詐欺だ!
船瀬氏は、厚生労働省・食品基準審査課に疑問をぶっつけてみた。
船瀬氏「化学調味料の無添加食品を探している。「化学調味料」と書いてなければ
無添加なのか? どこを見たらわかるの? 昔は「グルタミン酸ナトリウム」と書いていた。今は書いていない」
厚労省「ああ、ハイ・・・以前はありました」
船瀬氏「グルタミン酸ナトリウム」と書いていなければ無添加なのか?」
厚労省「いや、昔は個別名称を書いていたが、今は「アミノ酸等」と言う感じで一括表記です」
船瀬氏「アミノ酸等とあったら、化学調味料と言うことはないのか?」
厚労省「いや、中身はなんであるかと言うのは、どこにも書いていないんですよ」
船瀬氏「化学調味料と書いていなければ、無添加なのか?」
厚労省「いや、そういうわけじゃないんです」
船瀬氏「分かりにくいな。アミノ酸等が化学調味料と言う意味だろう?」
厚労省「いや、いろいろな調味料と言うのが実際ありますので」
船瀬氏「何が入っているかを、知りたいんだ。「グルタミン酸ナトリウムとあったら味の素が入っているからやめとこう」となる。今はどこにも書いていない」
厚労省「そうなんです。どこにも書いていないんです」
船瀬氏「不親切だ。化学調味料「無添加」を探していると、「表示」に書いていなければ、無添加だと思うよ」
厚労省「知りたい情報が表示から読み取れないと、いうのは確かにあると思います」
船瀬氏「アミノ酸等と言えば、体にいいやつでしょう。だってたんぱく質はアミノ酸からできている。知りたいのは、アミノ酸ではなく、化学調味料が入っているかどうかだ。アミノ酸等と書いてあったら、グルタミン酸ナトリウムが入っている、と言うことなの?」
厚労省「いや、表示から、実はわからないんですよ。今は・・・」
船瀬氏「えー。アミノ酸等はグルタミン酸ナトリウムが入っているという意味ではない?」
厚労省「そうです。何が入っているか、分からないんです」
船瀬氏「アミノ酸等の正体は、いったい何なの?」
厚労省「色々です。本来なら個々の成分を表示しなければならないんですが・・・・」
船瀬氏「当たり前だ。着色料など、赤色何号…とか表示している」
厚労省「そうですね。ただ、数が多くなると表示欄に書ききれない」
船瀬氏「だけど、昔はグルタミン酸ナトリウムと書いていたから、書けるはずだよ。これは化学調味料の代表だし、体に良くないと聞いている。入っていない商品を買おうとしてもわからないじゃないか」
厚労省「情報を入手しようとすると販売者に直接問い合わせないと、分からない状況です」
船瀬氏「企業秘密です、と断られたらアウトだよ」
厚労省「そうですね。難しいですね」
船瀬氏「この表示は、消費者このことを全然考えていない。化学調味料が入っているか、入っていないかすらわからない。普通の主婦は、「アミノ酸なら体にいいものが入っている」と思ってしまう。これはおかしい。表示の意味をなしていない。これを見て、みんな「化学調味料無添加だよね」と言っているよ」
厚労省「はい、そうですね」
以上が厚労省とのやり取りである。
これでこの国の行政が、いかに国民をなめているかが一目瞭然だ。味の素・仙台支社ビルでは堂々と看板に「アミノ酸」と謳っている。これでは、化学調味料「グルタミン酸ナトリウム」は一切無添加で、アミノ酸のみと誤解する。同社の食卓用味の素看板には「もっと!アミノ酸。味の素はグルタミン酸と言うアミノ酸から生まれたうま味調味料。アミノ酸の力をもっともっと、人と地球の命の役に立てるために・・・・」
ここで、はっきり「味の素はアミノ酸」と言っている。一般消費者が「味の素はアミノ酸」と錯覚するのは当然だ。それどころか、食の評論家まで全く間違ったことを平気で書いている。
「昆布のうまみ成分がグルタミン酸ナトリウムであることを発見したのは、薩摩藩出身の科学者・池田菊苗だ・・・」(「和食と日本人」大和書房)
これは、致命的な間違いである。池田菊苗が発見したのは昆布のうまみ成分であるグルタミン酸であり、グルタミン酸ナトリウムではない。
グルタミン酸は昆布のうまみ成分のアミノ酸である。しかし、金属ナトリウムと化学結合したグルタミン酸ナトリウムは、全く異なる物質だ。その金属化合物を、味の素社は、故意に混同して「味の素=アミノ酸」と言う嘘をでっちあげているのだ。海外の味の素広告はもっと悪質だ。「味の素でダシを楽しもう」と「味の素=ダシ」と言い切っている。和食ブームへの悪質な便乗である。これでは海外の人は「味の素=ダシ」と錯覚してしまう。まさに国辱ものだ。
味の素を入れると「うま味」を感じることもある。それは、有毒物質グルタミン酸ナトリウムが、水溶液でグルタミン酸とナトリウム・イオンに解離して、一部グルタミン酸が溶け出したからだ。その溶け出す割合を「解離度」と言う。しかし、体内に入ったグルタミン酸ナトリウムは100%解離することはない。こうして解離しない金属化合物グルタミン酸ナトリウム「味の素」が毒性を発揮する。有毒ナトリウム化合物のまま血中に入るから、様々な毒性が現れるのだ。だから、グルタミン酸ナトリウムは、アミノ酸とは全く異なる物質だ。それをアミノ酸等と表記をごまかし、消費者をたぶらかす。味の素は極めて悪質だ。グルタミン酸ナトリウムだと表示すれば、消費者は化学調味料と気づく。警戒する。そこで、「アミノ酸等」と言う完全な詐欺表示を勝ち取ったのだ。政治工作資金で、数億円が流れたというきな臭い内部告発情報すらある。アミノ酸等には有毒味の素が隠れている。買ってはいけない。