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マネーカースト(52)

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(52)アベノミクスで拡大する「日本の資産収奪」と「最貧困層」

 「アベノミクス」とは、日本の資産を吸い上げてハザールマフィアに貢ぐための金融政策である。

 そして、その吸い上げシステムの中心に位置するのが「日本銀行」である。

 日本銀行とは何か? FRBシステムの成り立ちについて思い出してほしい。ドルを刷れば刷るほど、ハザールマフィアの利益となり、アメリカ国民が貧窮していくシステムである。FRBと同じく日銀も「政府銀行」ではなく「民間銀行」であり、株の55%を政府が所有しているので、建前上は半官半民銀行と言ったところだが、問題は残りの45%の株の持ち主である。実質的に、この45%の持ち主が日銀、ひいては日本経済を支配しているのである。

 日銀株の大量保有者は非公開になっている。しかし、そこが日本経済のネックであると確信を抱いたベンジャミン氏は、長年、日銀株の大量保有者について独自調査を続けた。そして、元日銀幹部や複数の筋から得た情報によると、日銀株の大量保有者のリストには、ロックフェラー一族とロスチャイルド一族の名が並んでいた。つまり、日銀とはハザールマフィアが日本に作ったFRBの縮小版なのである。

 日銀のマークは、2匹のライオンが「目玉」を抱えているマークである。この目玉こそが、「イルミナティ」のシンボルマーク「プロビデンスの目」に他ならない。

 このプロビデンスの目はドル紙幣にも印刷されている。日銀がFRBと同じく、ハザールマフィアの支配下にあるという証拠なのである。

 そして、円もまた、日本国債と引き換えに作り出される「借金札」に過ぎない。その借金を背負うのは、もちろん日本人である。

 アベノミクスが日本の資産をハザールマフィアへと手渡す仕組みを説明する。これもFRBの市場操作と全く同じ方法である。

①日銀が国債(国の借金)と引き換えに大量の円を作り出し、金融緩和を行う。

②日銀が株式、国債、投資信託、不動産投資信託などを購入し続けて、金融市場に円を大量に流し込み続ける。

③日銀の買い支えにより、意図的に株高が作り出される。

④ハザールマフィアの息のかかった、インサイダー情報を持つ一部の既得権益者と、スーパーコンピューターで超高速取引を行う金融機関が金融市場で莫大な利益を上げる。

⑤国債残高を喧伝して日本人を委縮させ、各種税制の税率アップにより、国民に国の借金を払わせる。

 この仕組みを踏まえた上で、アベノミクスがどのように日本の資産を吸い上げていったか見てみる。

 2013年以降、日銀はアベノミクスに基づき、黒田東彦総裁が「異次元の金融緩和」を実施し、国債保有率を急速に増やしていった。それまでの保有残高は130兆円ほどで、保有比率も10%を超える程度であった。しかし、2017年9月には、ついに保有比率40%を突破し、2018年3月末の時点で保有残高は416兆円にも及んだ。

 日銀が国債の「爆買い」を続けた結果、財政赤字(国の借金)ではアベノミクスが始まった2013年の3月末に991兆円だったものが、2017年3月末には1071兆円にまで膨らんでしまう。

 一方で大企業の内部留保(利益剰余金)は2013年3月末の324兆円から2017年3月末には406兆円と増加する。大企業は政府が借金をして行った様々な支出(企業にとっての需要)と企業減税で一儲けしたのだ。

 現在、日本の大企業の30%は、その株式を外国人が握っているが、その大半がハザールマフィア傘下のハゲタカファンドや金融企業である。結局、アベノミクスが生み出した金は、大企業がため込むだけで賃金上昇や雇用拡大につながっておらず、全く国民の元まで届いていないのだ。株式市場では日銀の買い支えによって株価が連騰し、株バブルが発生したが、こちらも国民には何の恩恵もない。一部の既得権益者と金融機関が大儲けしただけである。


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