(50)ハゲタカファンドに買い叩かれた日本の金融機関
それでは、ハザールマフィアとその配下のジャパンハンドラーズ、そして安倍晋三のような操り人形たちが、どのようにして日本を食い潰してきたか見ていく。
その歴史とは、我々が今、直面しているマネーカースト(経済格差階級)が作り出していった過程そのものである。
1980年代に経済的混迷したアメリカが、「プラザ合意」を押し付けて、対米貿易黒字が膨らんでいた日本から金を巻き上げた経緯については詳述した。また、ハゲタカファンドが「BIS規制」によってマネーパワーを封じられた日本の金融機関や企業を支配していった過程にも触れた。
かって、経済企画庁のコントロール下、官僚主導で国内経済が適切に管理されていた体制が崩壊したのである。当時、アメリカがヘッジファンドを中心に「金融ギャンブル」へと乗り出していき、その果てに、サブプライムローンの破綻、リーマンショックが引き起こされたことも詳述した。そして、1997年頃から、ハザールマフィアによる日本経済支配の流れが本格化する。その皮切りとなった象徴的な出来事が1997年11月に起きた「北海道拓殖銀行」の破綻である。バブル崩壊による不良債権急増が原因と言われているが、その実は日本の金融界を狙っていたハザールマフィアによって「生贄」にされたのである。
拓銀の破綻によって関連企業の連鎖倒産が起こり、その煽りを受けて日本のすべての金融機関が「BIS規制」の基準を達成できなくなった。BIS規制とは、「国際業務を行う銀行が8%の自己資本比率を満たせない場合、国際業務が不可能となる」と言うものだ。
BIS(国際決済銀行)はハザールマフィアの所有物であり、BIS規制が彼らの都合に合わせた取り決めなのは言うまでもない。BIS規制の基準を満たせなくなった日本の金融機関は、アジアから資金を引き揚げざるを得ない状況となった。その結果、起こったのが「アジア通貨危機」と呼ばれる大々的な金融危機である。それを狙って仕掛けられた最初の一手が「拓銀潰し」だったのである。
タイを初めとして、アジア各国で通貨の下落が起こり、アジア経済はボロボロになっていった。その時、インサイダー情報をもとに、アジア各国の通貨に空売りを仕掛けて巨額の利益を得たのがジョージ・ソロスを含むヘッジファンドであった。通貨危機で甚大な被害を受けたマレーシアのマハティール首相は、「我々マレーシア国民は、国家建設のために40年間ずっと働いてきた。そこに1人の人物がやってきて1か月ですべて破壊してしまった。ジョージ・ソロスは、マレーシア経済に数十億ドルもの損失を与えた。損失回復には少なくとも数年かかるであろう」と、ソロスを名指しで怒りをあらわにした。
日本国内でも、拓銀以外にも大手金融機関が次々と破綻してハザールマフィア系の金融機関の支配下へと取り込まれていった。日本経済の中枢へとハザールマフィアの手が入り込んでいったのである。
例えば、1998年に経営破綻した日本長期信用銀行は、8兆円もの日本人の税金を投じた上で潰れてしまう。その後、わずか10億円でハゲタカファンドに買収された挙句、新生銀行と名を変えた外資系銀行になってしまった。この売却によって、2200億円もの金がハゲタカファンドに流れ込んでいった。そしてこのハゲタカファンドを背後で操っていたのがゴールドマン・サックスである。
ハザールマフィアによる日本の金融支配が本格化した時期に、1人のキーパーソンが「拷問・惨殺」される。長らくハザールマフィアの意向に服従しなかった政治家、元首相の竹下登である。
当時大蔵大臣だった竹下は、「プラザ合意」に反対し、さらにアメリカから押し付けられた米国債の売却も提案していた「国粋派」であった。そして、この米国債売却案がハザールマフィアの逆鱗に触れたのである。2000年に膵臓癌で死亡したとされる竹下だが、本当の死因はそれとは異なる。これは公安筋などの複数の情報筋から聞いた話だが、ハザールマフィアに殺された。それもかなり残忍な方法で殺害されていたのである。
ハザールマフィアに拉致された竹下は、アラスカへと連れていかれた。そして全裸にされて薬物を注射され、ヘリコプターから吊るされるという拷問を受けた後、最後に睾丸を蹴り潰されて殺されたのである。
その拷問と惨殺の様子は、映像に撮られて、日本の政治家や官僚に対する「脅し」として使われるようになった。その映像を見た者たちは、元首相にも恐ろしい暴力を行使できるハザールマフィアに絶対的な恐怖を覚え、逆らう意思を完全に奪われたのである。