(40)トランプが暴く「ケネディ暗殺」の黒幕
ケネディ暗殺が、オズワルドによる単独犯であるとすることに、長い間、様々な角度から疑問が持たれてきた。そして、いくつかの有力な実行犯説が浮上した。CIA説、キューバのマフィア説、亡命キューバ人説、さらにケネディと大統領選を争った政敵、リチャード・ニクソンもまた大きな疑惑が持たれた一人である。
そして、それらの有力な説は、全てブッシュ一族とつながっていく。
当時、CIAにパパ・ブッシュが関わっていたが、CIAはキューバのカストロ政権の転覆を狙っていた。そして、CIAの手先として動いていたのが、反カストロ派であるキューバのマフィアと亡命キューバ人なのだ。
ニクソンとブッシュ一族を結ぶ糸はさらに太い。ニクソンは、ブッシュ一族の意向で動く駒であったといわれている。貧しい家庭に育ったニクソンが、政界入りできたのは、プレスコットの手引きによるものだ。後に、アイゼンハワー政権で若くして副大統領となるニクソンだが、その座を用意したのもプレスコットであったという。
そして1970年代、ニクソン政権で要職に就き、大統領への道を進んだのがパパ・ブッシュだ。そのニクソンとケネディ暗殺は、オズワルドを射殺したジャック・ルビーで結びつく。マフィアとの関係が深く、その勢力を政略に用いていたとされるニクソンだが、ジャック・ルビーもその手先の一人であったという。
事件前に、ジャックがワシントンにあるニクソンの事務所に出入りしていたことが、後にFBIの公開資料で明らかになった。因みに、ニクソンはケネディが暗殺される3時間前まで、事件現場となったダラスに滞在していたことが確認されている。
CIAやFBIなどにより、綿密な調査が行われたケネディ暗殺だが、調査文書は長らくトップシークレットとして未公開にされてきた。しかし、ハザールマフィア討伐の一環としてトランプは、2017年に大量の「ケネディ暗殺」未公開文書公開へと踏み切った。
CIA(組織内にいるブッシュ一族の残党)は一部ファイルの公開を後25年遅らせるよう要請していたが、トランプは「さらなる情報を受け取るために、私は大統領として、長年公開を阻まれ機密扱いにされてきたJFKファイルを公開する」とツイートに投稿してCIAの要請を却下した。
2017年7月に3810点、10月には2891点、11月に676店のCIAの資料を中心とする機密文書が公開された。
アメリカ軍上層部筋によると、機密文書の中に、ケネデ委暗殺にシオニストのリーダーで、当時イスラエル首相であったダヴィッド・ベン・グリオンの関与を示すものもあるという。しかし、そのような衝撃的な資料について、メディアは全く報じていない。しかもこの情報はネット上でも固く封印されている模様だ。
さらに、一部文書の公開が先送りされ、存命している人物の個人情報については黒く塗りつぶされるなど、全面公開を阻む妨害工作が続いている。しかし、各国の当局筋の間では、暗殺実行犯の黒幕の一人がパパ・ブッシュであることは、すでに公然の事実となっている。
こうした状況に、ブッシュ一族は神経質な反応を見せている。
従来、アメリカでは「大統領経験者は、現役の大統領を公に非難しない」と言う習慣があるのだが、ベイビー・ブッシュは演説の中で「偏狭さが助長されているようだ。我々の政治は、陰謀論や全くの作り話の影響に弱くなっているように見える」「偏狭さや白人至上主義はどのような形であれ、アメリカの信条に対する冒涜だ」と名前こそ出さなかったが、悪らかにトランプへの非難と取れる発言をしている。