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マネーカースト(12)

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(12)トランプ暴走の背後に「少女レイプ殺害」疑惑がある!

 2017年9月19日、国連総会でトランプは金正恩に「ロケットマン」とあだ名を付けて演説した。「ロケットマンは自分とその政権にとって、自殺行為となる任務を遂行している」と猛烈に非難する。

 さらに、「北朝鮮は、この惑星の災いとなっている」「自分や同盟国を防衛するしかない状況になれば、我々は北朝鮮を完全に破壊するしか選択の余地はない」と北朝鮮への全面戦争を思わせる発言を続けた。

 これに対して金正恩は、9月22日の朝鮮中央通信にて「私自身のすべてをかけて、我が共和国の絶滅を喚いた米国の統帥権者の暴言に対して必ずその代価を支払わせる」と全面対決の姿勢を示している。

 だが、これだけでは終わらず、「臆病な犬ほどうるさく吠えるものだ」「相手を見てからものを言え」「トランプは一国の武力を持つ最高統帥者としては不適格で、彼は明らかに政治家ではなく、火遊び好きな放火魔か、チンピラに間違いない」「言葉の意味も分からず好き勝手なことを言っている米国の老いぼれた狂人を必ず炎で罰するだろう」と、ロケットマンと揶揄されたことに対して、臆病な犬、放火魔、チンピラ、老いぼれた狂人などと反撃する。国のトップ同士の政治家発言と言うよりは、酔っ払いの口げんかのような有様である。

 そして11月8日、韓国を訪れたトランプは、韓国国会で演説した33分のうち22分を北朝鮮問題に割り当てて、「指導者たちが独裁、ファシズム、抑圧を掲げて、国民を監禁している」「冷酷な独裁政権」「カルトに支配された国」「北朝鮮はお前の祖父が描いていた天国ではなく、誰もが行ってはならない地獄である」と、罵倒を繰り広げた。しかし、数日後には、「金正恩と友人になるよう努力する。いつの日か実現するかもしれない!」とツイッターに書き込んでいる。

 このように罵倒とフォローが入り乱れ、非常にわかりにくい発言であるが、ベンジャミン氏は、トランプの態度が一貫せず「ブレる」理由を2つの可能性からみている。

一つ目は、アメリカ軍の傀儡政権であるトランプだが、ハザールマフィアに弱みを握られて脅されており、その結果、アメリカ軍の意向に反して北朝鮮への「強硬論」を打ち出している、という可能性だ。

 トランプはどんな弱みを握られているのか? 大統領選挙中の2016年4月、トランプはカリフォルニア州の裁判所にて少女レイプの疑いで告訴されている。1994年、実業家のジェフリー・エプスタインが主催した乱交パーティーで、トランプは当時13歳の少女をレイプしたという疑いがかけられているのだ。

 トランプはこの疑惑を不定しているが、エプスタインが所有する島に世界中のセレブを集めて乱交パーティーを開いていたことは法廷でも明らかにされている。セレブたちはその島で未成年に金銭やモデルなどの華やかな仕事を与えて、その代償に性的暴行を働いていたという。そのセレブ達の中に、イギリス王室のアンドリュー王子や実業家時代のトランプがいたという。

 あくまで疑惑にとどまる話だが、エプスタイン自身は2008年に売春斡旋の罪で実刑を受けている。エプスタインがやっていたこと自体は、事実として認定されているのだ。

 ペンタゴンやCIAの情報筋は「トランプは少女へのレイプ疑惑をネタに脅しをかけられているようだ」と明かす。さらには、「トランプがメリーと言う名前の13歳の少女を殺害している映像」が存在し、それも脅しのネタに使われているというのだ。

 いずれもトランプの政治生命がその瞬間に断たれるような大ネタだ。これらのネタで脅迫されているのであれば、アメリカ軍の意向に反して、北朝鮮に対して強硬な姿勢をとっても不思議ではない。

 トランプとアメリカ軍の意向の食い違いは、CNNで報じられたCIA最高幹部らによる国連総会でのトランプ発言に関するコメントから推し量れる。

「・・・CIA高官は、そうした金委員長の行動について、実験の存続を図る長期的な目標に基づいた理性的な行動だと分析した。・・・「実際のところ、朝鮮半島での衝突を避けたいと誰よりも望んでいるは、金正恩氏なのだ」とリー氏は述べ、「我が国をはじめとする各国は、あの独裁政権に流れる保守主義を過少評価する傾向がある」と分析する。…もう一人のCIA高官のマイケル・コリンズ氏によれば、金氏は米国との戦争を望んでいないものの、実権を掌握し続けるためには対立関係を継続させる戦略がカギを握るとみている。「北朝鮮は、対立の上に反映する政体」だとリー氏は言う」

 CIAの高官が、公の場で大統領の発言に異議を唱え、「北朝鮮はアメリカとの対立を演出したいだけでアメリカを攻撃する気はない。戦争を起こそうとしているのは北朝鮮ではなくトランプだ」と言うニュアンスの発言をしているのだ。つまり、トランプの北朝鮮に対する挑発は、ペンタゴンやCIAの意図するものではなく、ハザールマフィアに脅されたトランプの暴走だということである。ハザールマフィアの要求を飲みつつ、アメリカ軍の意向も配慮した結果、北朝鮮への態度が極端から極端へとブレてしまっているのだ。


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